Da6
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| 注:この本誌片側右面の232ページは、ヴォイニッチ手稿の
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| 図版になっている。
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| この四角の枠線を図版としたら、その下部に横書きで説明が
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| 入っている。 枠線下部にその文章を設置する。
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これはこの世界( 異界) の星座図のようなものです。 この図があるあたりの文章には、異界がどのようにして創られたかという天地創造の物語が書かれています。 なお星座に小人の女性たちが描かれているのは、この時代流行っていたといいますか、何かにつけてこの世界ではトレンドだったようです。
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最終的には気が狂ってしまっています。
実はヴォイニッチ手稿を制作していた時、彼にはものすごい高揚感がありました。 そういうものが好きでしたし、自分がそういう世界の出来事の中心にいるという事が彼を夢中にさせていました。
しかし2冊目の手稿を書いた直後、始まった時と同じようにフーリョにそのインスピレーションが降りて来なくなったのです。
これは彼にとってショックでした。
いつまでも不思議な世界とのコンタクトが続くと思っていたのに、いきなり通常の生活に、普通の人間に戻ってしまったのです。
そこからかなり無茶をするようになっていきます。
まずイタリア本土に戻っています。
そこで怪しげなオカルティックな儀式や修行のようなものにはまっていきました。
当時流行っていたという事がありましたが、どういう原因でインスピレーションがいきなりストップしてしまったのか皆目わからなかったので、手当たり次第何とかなりそうなものに手を出しています。
そこではあらゆる肉体的な責め苦、水責め、火責め、逆さに吊されるとか、色んなことをやられています。
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やがて気が狂い、32歳の時若くして亡くなっています。
本当はその時「 インスピレーションが来なくなった」 で焦らずに、普通にその島で休んでいればよかったのですが…そうすればまたエネルギーが充てんされ、受け取ることが出来るようになったのです。
降りて来なくなった時に無理やり絞り出そうとして、違う手段、違う世界に入り込んでしまったというのが敗因でした。
フーリョは生涯結婚はせず、独り身のまま亡くなっています。
ヴォイニッチ手稿の意味
さていよいよヴォイニッチ手稿に描かれてある世界の解明に入っていきましょう。
この世界は人間が中心の世界ではなく、植物がメインの世界になっています。
とはいいましても手稿の絵にありますように、普通の植物が人間たちを栽培したりしているわけではなく、あの絵の植物も栽培されているものではあるのです。
あの世界の進化の中心にある生き物は植物なのですが、いわば「 植物人間」 というような形をとっています。
まずその植物人間の解釈からしていきます。
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男女の差別はなく、雌雄同体というのでもなく、単純に分裂で増えていく形をとっています。
姿はシンプルな人間形状の人形のようで、口はなく、目も目玉というものがなく、穴のようになっています。 頭のてっぺんに触覚のようなものがあり、そこが非常に鋭い感覚器官になっています( 目、耳、口の代わりになっています)。
手に指などはなく、身体全体がツルンとしていて、薄い緑色で、光合成をしています。
ですから食べ物というものはなく、口もないわけです。
生殖は分裂して増えていくのですが、背中から( セミが出て来るように) 同じ形のものが、ある時期になると出て来ます。
分裂した直後は小さいのですが、すぐに元の大きさに戻っていっています。
寿命は非常に長く、人間とは段違いに長生きします。
とりあえず「 植物人間」 と命名していますが、実際は「 光合成するから植物人間」 というカテゴリーではなく、シンプルにその世界ではそういう有り様の生命体であるという事です。
私たちが勝手に植物人間と呼ぶのは、あくまでも人間中心から見た視点に過ぎないという事がいえます。
ヴォイニッチ手稿に描かれている植物と人間の女性の関係ですが、あれは植物から人間が生えて来ている図なのです。
しかもその人間がすべて女性なのは、その世界には女性しかいないといいますか、その世界は男性性を知らないという事がいえます。
なぜ女性だけなのでしょうか。
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男性だけでもいいと思うのですが、その世界では女性しか増やせないという事が原則としてあるようです。
やはりその世界が「 男性を知らない」 と表現した方が正確なようです。
この人間の女性を栽培しているといいますか、人間が成っている植物は、初めにご紹介した植物人間が栽培しています。
この植物人間が趣味で人間の女性がなる植物を栽培しているのです。
ただヴォイニッチ手稿に描かれてある人間の女性は、作者フーリョの意識のフィルターを通してあるものですから少し形態が異なっています。
本物はもっとペロンとした形状で、おっぱいもあまりなく、本物の人間よりははるかにアバウトな感じのものになっています。
それでも人間の女性のように動きますし、おしゃべりのようなものもしています。 ペラペラと地球人のように喋っているわけではないのですが、何か音を出しています。
大きさは一人の女性が人間の親指くらいで、小さくてのっぺりとしていて、シルエットがかろうじて人間という感じになっています。
この女性たちはこちらの世界でいうところのタンパク質で出来ており、組成はさほど変わらないようです。
植物とつながっている繊維質の線があり、そこから栄養をもらって育っていきます。
最初は小さいのですが、人間のように赤ん坊の形態から次第に大人になっていくという形をとらず、最初から絵のような女性の形で、それが次第に大きくなっていくようです。
そうしたものを植物人間が眺めて楽しんだり、育てていたりしているのです。
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自分たちと形態が異なるのがどうも面白いらしいのです。
その世界ではそれがトレンドのようで、周りの植物を改造して色んなものを創っています。
「 創っています」 と書きましたのは、この世界では「 思うと出来てしまう」 という原則がありまして、何でも創ろうと思ったら出来てしまうという便利な世界になっているようです。
それは「 科学」 ということではなく、「 思い」 が割とすばやく現実化するという地球上ではあまり想像できない世界になっています( 思えばすぐ実現するというわけではなく、少しは手をかけないといけないのですが、地球のような面倒な過程は経なくてもいいようです)。
そこでは人間が成る植物を創って愛でるということが流行っているのです。
その観葉植物になる人間は、その植物の「 実」 というわけではなく、何といいますか…「 茎」 や「 葉」 のようなもので、「 実」 のように熟して成るという形のものではないようです。
ですからその観葉植物が枯れてしまう時、女性たちも死んでしまうといいますか…しなびていきます。
謎の文字
ヴォイニッチ手稿に描かれた絵の意味は解明できました。
それではフーリョが書き記した手稿のあの奇妙な文字は何を表していたのでしょうか。
まずあの世界には言葉はないという事があります( 意思の疎通はほぼテレパシーのようなものでまかなっています)。
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つまりそこでは文字もないのです。
するとあの文字は一体何だったのでしょうか。
それはフーリョがその世界に飛び交う思考を感知し、文字として彼のフィルターを通して翻訳したものなのです。
ですからまったくのでたらめというものではないので、あれを翻訳しようと思えば翻訳することは可能なのです…が、普通の人間がやろうとしてもまず無理がありそうです。
あの文書の内容は植物人間の世界でテレパシーが飛び交っているものを受信して、更にそれをフーリョの頭といいますか、彼の魂魄体の中で文字に変換したものですから、例え地球言語に変換できたとしても、内容は向こうの世界独特の世界観ですから、哲学的といいますか机上の空論的なものは見えてきますが、それが実際にこの世界で通用するかといいますとそれは全く無駄なものだといえます。
しかしそういう世界があって、人間世界とは全く異なる価値観、世界観、システムが存在するという事の確認は出来るかも知れません。
異界
このヴォイニッチ手稿の世界は宇宙全史では「 異界」 と位置付けています。
異界の定義は、
① 私たちの世界に次元的に近い
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② 地球界と同じ物質ではないが、似たような組成の物質状の構成になっているため、条件が合えば行き来できる( 波動が異なるので地球の物質体そのもので移動は出来ない・何らかの形で変換が必要)
③ 異界の根本的な定義になりますが、その世界は人間の定義自体が異なるものである
④ 例えば地球では人間は哺乳類になりますが、異界では植物だったり鉱物だったり、アメーバだったりします。
⑤ 「 宇宙全史」 第一巻を学ばれた方はお分かりでしょうが、それではこの宇宙の星々にいる植物人間は異界の植物人間と同じものなのでしょうか
⑥ それは同じものと定義されます
⑦ ただし同じものですが、植物人間の世界にもパラレルワールドがあり、その世界の波動が地球と最も近いものが地球圏からアクセスしやすくなり「 異界」 と定義づけされます
⑧ 補足ですが、異界の人間には私たち人間のような哺乳類のまた別な定義の異界も存在しています( つまり私たちとあまり変わらない人間も異界にいることがあるということです)
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私もたまに異界にはまり込んだりしますが、その場合も生身のままで入っていっています。
生身でない場合もありますが、そういう場合は次元やその世界の波動がこの世界と少し離れているので、今の生身では無理だという事のようです。
覚醒してしまいますとそのあたりは自由になるのですが、今はまだまだ制限が多いようです。
ヴォイニッチ手稿は多くの方たちの関心も高く、中にはその内容が分かったとか、自分も異界に行って来たという方がおられますが、そのほとんどは勘違いや想像の域を出ていません。
本当にそういう世界に紛れ込んで戻って来ていても、その間の記憶が戻った時に自分の都合のいいように変換されていたり、脚色されていたり、つじつまが合わなかったり、正確さに欠ける展開が多いようです。
それではフーリョはどうしてあの世界と同通できたのでしょうか。
月読之大神
「 縁がなければ入れる場所にはいかないからねぇ」
●フーリョさんは元々その植物人間の世界から来た方なのでしょうか
「 それはない」
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●どういう縁があったのでしょうか
「 好奇心が強いみなさんっているじゃない」
「 そういう縁だわね」
「 神隠しになりやすい人達ってさぁ」
「 ちょっとこう普通の感覚とは違うぶっ飛んだ感覚の系譜っていったらいいのかな」
「 そういう性向」
「 兆しというか」
「 魂の傾向のある人達っているんだよね」
「 異界に入りやすい人達」
「 そういう所とタイミングを持ちやすい人達って系譜はある」
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「 その人達の一人だね」
●それをでも「 縁」 っていうのでしょうか
「 縁…だね」
●波動とは違うのでしょうか
「 縁」
●縁っていうのはなんか「 つながりがある」 っていうことじゃないんでしょうか
「 そうだよ」
●まぁそうか…つながりがあるのか・その世界とつながりがあるっていうわけではなくって、似たような波動を持っているっていうことだけなんじゃないでしょうか
「 それだけだね」
●そうですよね・そこから来たとかいうわけじゃあないんですよね
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「 違うね」
●なんとなくまぁ波動が似ているっていうか…
「 でもそこで徹底的に入り込むか否かっていう…その拒絶するかしないかっていう所で、その縁といったらいいのかな、その魂の性向性っていうのは結構重きをおくよ」
●この人は入り込むまではいかなかったのですね
「 入り込んで同化しちゃうまではいかなかったね」
●でもある程度入り込んで受けることはできたっていうことでしょうか
「 そうね」
ダヴィンチの世界( 私たちの世界はファンタジー)
ダヴィンチはこの宇宙の出身ではありません。
彼は異界から私たちの世界に来ているちょっとイレギュラーな存在です。
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そのため異界というものを理解して頂くためにヴォイニッチ手稿を取り上げてみましたが、ダヴィンチはまた違う異界ではあるのですが、私たちの世界とはそう隔絶された世界ではない近しい世界から来ている人でした。
彼の世界がどのようなものかは( ここと似た世界ではあるのですが) 中々ひとことでは表現できないのですが、逆に彼の世界からこちらを見ますとこの世界は「 ファンタジー」 の世界に見えるようです。
この「 ファンタジー」 という表現が強烈で、いかにこの世界が生ぬるく、粗く、アバウトであるかという事実を見事にひとことで表現しています。
逆に彼の世界が密でもっと頭を使うといいますか、濃い世界で、だからこそこちらに来ても時を超えた発明や芸術を産み出せていたのでしょう。
( 大学生が幼稚園に入ったようなものだと考えてみてください)
さてこのダヴィンチの章の冒頭で書いておきましたが、彼はすでに集合魂に戻っていますが、それでも再び新たな地球になる過程の変動期に地球に戻って来たいと願っています。
そしておそらくそれは成就されますが、彼が降りる場所は日本ではなくなっています。
とりあえずは寒い国に生まれる予定です。
日本から改革が起こり始めますから、本来なら日本に降りるべきなのですが、ここでも陰始のブロックが入り邪魔をされています。
彼ばかりではなくこれまでの世界で色んな改革のための計画が邪魔をされ、払われてしまうという現象が
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ずっと起きていました。
それでやむなくダヴィンチも一旦他の国に生まれて日本に来るというまどろっこしい事をしなくてはならないようですが、( まだ分からないのですが) 日本に入るべき器が出ればそちらに憑依するという形で入るという事があるかもしれません。
秦の始皇帝の時はルシフェルが生まれる前から入っていましたが、ヒトラーの時はサタンがダヴィンチがやるであろうやり方でヒトラーに途中から入っています。
エネルギーのある存在はそういうことが出来ますが、サタンの時は陰始の勢力が強かったので、ヒトラーをコントロールするのが大変だったようでした。
例えばアウシュビッツの大量虐殺などサタンはあまりやる気はなかったようでした。
ただサタンの意を汲んだ周りがものすごく喜んで暴走しています。
サタンは結構冷酷なことはしますが、あまり無駄なことはしません。
どちらかといいますと意地汚くないという感じですが、周りにいる存在達がかなり意地汚い者たちのようです。
それはサタンの教育がなっていないからなのですが、そういう面でサタンは自由だという事があります。
つまりそれを止めようとしていない、周りがどうしようがあまり囚われていないという事があります。
自分の教育が間違っているなどとは金輪際思っていません。
「 自分はやらないけどあなたたちがやりたいのならやれば」
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くらいのスタンスですが、でもそれも本当は自分だという事に気づかないところが所詮サタンということかも知れません。
私たちの住む地球上には人類だけではなく様々な生物が生息していますが、通常の感覚器官でとらえられる生き物だけではなく、私たちの五感だけでは感知し得ない存在や見えていても人間ではないという存在も普通に生息しています。
また同じ人間であっても、その中身が通常の人間の進化過程にあるものではないイレギュラーな存在も多数混じっているのです。
それが地球という多様性を追求した実験星の特性なのかもしれません。
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第27章 力道山
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| プロレスラー( 元力士)
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| 生没年:1924~1963
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| 出身地:咸鏡南道( 日本統治時代の朝鮮/現在の北朝鮮)
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| 15歳で二所関部屋に入門し1946年11月場所に入幕、
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| 1949年には関脇にまで昇進するがその翌年に相撲界を
|
| 突如引退する
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| その後プロレスに転向し1952年に渡米、ホノルルで
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| 日系人レスラー沖識名の猛特訓を受け帰国した翌年に「 日
|
| 本プロレス協会」 を設立して興業を始めるやテレビ放送の
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| 開始と始まって空前のプロレスブームの立役者に一気に踊
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| り出た
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| その後も木村政彦との戦い( 「 昭和の厳流島」 ) や
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| ルー・テイズ、ザ・デストロイヤーといったアメリカンプ
|
| ロレスラーとの名勝負で大衆の話題をさらうも、1963
|
| 年、ナイトクラブで暴力団員村田勝志と喧嘩になり登山ナ
|
| イフで刺されたことが原因で死亡した
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昭和の厳流島
1954年12月22日、力道山と柔道界の最強戦士とうたわれた木村政彦との因縁の試合がありました。
それは「 昭和の厳流島」 とまでいわれるようなイベントで、木村は本来柔道家でしたが、その時はすでに食うためにプロレスにも足を突っ込んでいました。
しかしプロレスのシナリオのある筋書き通りの出来レースには常々不満があり、「 真剣勝負なら負けない」 という自信といいますか、思い込みはありました。
ですからこの試合は木村の希望で実現しています。
現代の異種格闘技のような様相がありましたが、結果は力道山が勝ち、木村はボコボコにされて流血の結末を迎えています。
後世色々いわれていますが、木村は柔道家としては確かに強かったのですが、それも戦前までで、戦争という空白の時間が木村の柔道家としての生命を大幅にそいでいました。
それでも戦後の試合で彼の不敗神話を継続していますが、それはあくまでも「 柔道」 という狭いカテゴリーの中だけのことで、異種格闘技という、いわば真剣勝負の中ではまた異なるものがあったのです。
確かに力道山との試合では当時のプロレスの興業と同様に、シナリオといいますか、筋書はあったようで、それが「 引き分け」 ということも双方納得済みでした。
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もちろん力道山も承知していましたが、試合が始まってみると段々いきり立って来ています。
何にいら立っているのか確認してみますと、彼はプロレスというジャンルを日本に根付かせた人でしたが、常々「 柔道」 というものにコンプレックスとその裏返しの怒りを持っていました。
世の中的にも力道山にとっても柔道界というジャンルは、当時立ち上げたばかりのプロレスよりもはるかに格上という認識がありました。
その「 柔道」 の木村が自分に対等に戦いを挑んで来ているという思いが力道山を暴走させています。
試合中の反則や不公平ルールなど木村に不利な条件はあったものの、真剣勝負といいますか、いわゆる
「 ケンカ」 になた状態で負けてしまったというのが本当のところでしょうか。
それを木村が後に言い訳がましいことをいってみたりするというのは、真剣勝負という世界では生きていけなかったということかもしれません。
植芝先生は武蔵や小次郎を「 外道」 と位置付けられます。
それは私たちが一般的に使用する「 外道」 ではなく、「 人外」 の者という意味で使われます。
武蔵や小次郎は生き死にを賭けた闘いが大好きでした。
剣道でも柔道でもなく、ましてやプロレスでもない、何らのルールも拘束もなく、生活そのものが勝負の渦中にあり「 勝った者勝ち」 というシンプルな「 外道」 ルールで生きる獣であり、修行者です。
《 ここから少し「 宇宙全史」 第二巻からの抜粋です》
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植芝先生
「 獣だから外道」
●何をもって獣なのでしょうか
「 己の本能の要求するのみでしか振舞わないからねえ」
●それってみんなそうではないんでしょうか
「 それが中途半端でないという意味での外道よ」
●外道…とは、何の道から外れているのでしょうか
「 あなた達が見ている一般的な幸せといったらいいかね」 ( 宇宙全史第二巻より)
力道山という人間
力道山という昭和テレビ黎明期における一つの象徴のように、あるいはヒーローのように扱われていますが、ネット上の数多ある情報の多くが生前の彼の素行の悪さを伝えています。
実際そういうことはありましたし、彼の周囲では常にケンカや威嚇などの様々なトラブルがつきまとって
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いました。
元々はそんなに悪い人間ではなかったのですが、出身が韓国ということで、当時は人種差別がまだまだ根強くあった時代でした。
彼がまだ小さかった時、韓国で差別された傷はトラウマとしてしっかり残っています。
当時の韓国は序列にこだわり、人を下に見たら思いっきり叩くというようなことは当たり前にありましたが、力道山は15才の頃に日本に来ています。
日本ではもちろん朝鮮人への差別ということはありましたが、それも含めて「 人をさげすむ」 という差別に彼は深い憤りを持っていました。
力道山の身の回りに起きるトラブルは、彼が立ち上げたプロレス興業がテレビ放映の影響で順調に伸び、名声もお金も急速に得てしまったということから、調子に乗ってしまった、いい気になってしまったということがありましたが、彼自身が自分の感情をコントロールできないという弱さから来るものでもありました。
自分が朝鮮人であるということ、いくら頑張っても評価されないプロレスというものの社会的な地位の低さなど、そういう負い目が重なって、鬱屈した暗い感情に振り回されていたということがありました。
先ほど書いておきました「 厳流島の闘い」 で柔道家の木村に暗黙のルール無視での攻撃は、彼の「 感情をコントロール出来ない」 という弱さが出た良い例です。
死因
昭和38年12月8日、赤坂のナイトクラブで力道山とナイトクラブの用心棒( 村田勝志) が口論から取っ組
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み合いのケンカに発展して、力道山が腹を刺され、翌日入院するが7日後に死亡しています。
この死因については色々書かれていますが、原因は「 些細な医療ミス」 というものでした。
直接の原因は「 壊疽の感染」 で、傷口から化膿しています。
病院では一応手術の後も消毒をしていますが、あまりキチンとはしていなかったようでした。
しかし壊疽の菌というのはそれほど強い菌ではないので、通常は重篤にはならないで治療していくものなのです。
何故力道山ほどの人が壊疽で死んでしまったのでしょうか。
そこには彼の性格が大きく関与しています。
まず病院ではあまりいい患者さんではなかったということがありました。
一応治療はさせるのですが、それが協力的ではなく、やたら好き勝手に動くので傷口がすぐに開いてしまうのです。
その状態は感染症に非常になりやすい状態で、そこに彼の暴飲暴食という悪癖が重なります。
特に贅沢なもの、生ものが好きなようで、食べ方も汚く、傷口が汚染されています。
また彼自身の身体の問題もありまして、日頃の不摂生で内蔵がかなりやられていて…肝臓とその周囲が特に傷んでいます。
ですからこの頃はプロレスの試合をしていてもかなり無理をしていたはずです。
それを贅沢な飲食や( 今でいう) ドラッグでごまかしていました。
当然免疫力も低下していましたから、そんなときに壊疽に感染してしまい、そのまま身体全体に広がって取り返しがつかない状態に陥っています。
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五井先生のひと突き
今力道山は真っ暗な幽冥界に一人ぼっちでいます。
こちらから問いかけてもあまり動きはなく、何かボーっとしたまま…ずっとそうしていたようです。
もちろん彼の守護霊団の皆さんは手に何かカンテラか松明のような光を持って振りながら、
「 戻ってこーい」
とずっと呼んでいるのですが、本人はどうしたらいいのかわからずただボーっとしているだけなのです。
守護霊団は彼のすぐそばにいるのですが、力道山との間に暗くて深い河があるようで、どうやって渡ればいいのか、どちらにいけばいいのか道標がなくただ茫然としています。
その深くて暗い河というのは力道山の問題で、彼自身が自らを省み、生きていた時の負の清算をしなければいけないのですが、こうなってしまっていると何かきっかけといいますか、外部からのインパクトがないとどうにもならない状態に陥っているということのようです。
例えば彼のことを強く思ってくれるような魂といいますか、彼の注意を引くような強い魂がいればまたちょっと違うのですが…彼が生前良いことをしたとか、人に希望を与えていたので、彼のことをずっと忘れないで呼び戻してあげようというような強い魂がいれば少し違う展開になっているのですが…
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確かに今でも「 力道山」 といえば60代以上の人たちには人気はあるのですが、それは単に「 懐かしい」 とか「 当時はああいう人もいたんだ」 というくらいで、上辺だけの思い出にしか過ぎないのです。
「 本当に力道山はよかったね」
「 力道山のおかげで人生が変わったよ」
という人はいないのです。
もちろんあのテレビ黎明期に国民のほぼすべてがテレビにくぎ付けになり、終戦後の落ち込んだ空気に活力のようなものを流し込んだことは事実ですが、そればいわば「 水戸黄門」 のドラマのようなもので、作られた勧善懲悪に幼い人々が浮かれ騒いだだけのことだったのです。
それはその時代のファッションとしての位置づけはありますが、人々の深層に染み渡るような影響を与えてはいなかったということがありました。
それは力道山が生きていた時、人に魂のつながりを求めていなかったといいますか、作って来なかったということがあるのです。
私はここでこのまま力道山の収録を終わろうとしましたが、念のため五井先生に確認してみました。
すると、
「 ほっとけないわね」
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というお言葉です。
この時五井先生が力道山の守護霊さんに何やら棒状のものを渡しておられます。
今まで力道山と守護霊団の間の意思の疎通が出来なかったのは、その間に膜のようなものがあったからなのですが、その膜に渡された棒状のものをグサッと刺しています。
その棒のようなものは中が空洞になっていて、本人に届くかどうかは別ですが、呼びかけが通ることは可能なのです。
五井先生
「 伊吹が通る」
後は守護霊団と力道山の関係ですので、私はここで収録を終わっています。
五井先生がここで出てこられたのは、プロレス興業の成功に相まって、人生を狂わしていった力道山で、生前はあまりいいところなしでしたが、本来の彼は「 いい人」 だったということもありました。
すべてを見通しておられる五井先生ならではのご指導でした。
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( 注:この見開き右側の片面、256ページ目は丸々余白になっている)
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第28章 夏目漱石
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| 文筆家、本名「 金之助」
|
| 生没年:1867~1916
|
| 出身地:江戸/現在の東京都( 日本)
|
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| 1889年、同窓の正岡子規が手掛ける文集に批評を書
|
| いた時から「 漱石」 を名乗り始め、翌年に旧帝国大学の英
|
| 文科に入学、成績優秀で卒業後は教師をしながら俳壇で活
|
| 躍するようになる
|
| 1900年には文部省の養成でイギリスに留学するが神
|
| 経衰弱に陥り半ば強制的に帰国( 1902年)
|
| 1905年、講師を務める傍ら神経衰弱を和らげる目的
|
| で執筆した『 我が輩は猫である』 を発表、この作品が周囲の
|
| 好評を博したことから小説家としての活動を始め、以後、
|
| 勢力的に活動を続けるも1910年に胃潰瘍、1916年
|
| には糖尿病を患いその年の暮れに死去した( 享年49歳)
|
|
| 作品―『 坊ちゃん』 『 三四郎』 『 こゝろ』 『 明暗』
|
| 『 夢十夜』 など
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┗―――――――――――――――――――――――――
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258
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本当の夏目漱石
「 我が輩は猫である」 という小説はみなさんよくご存じだと思います。
ちょっと前までは私たちが一番目にする千円札の肖像にもなっていた方です。
日本の文豪中の文豪ですが、この方は果たして新しい地球に残ろうとしているのでしょうか。
まず単刀直入に確認してみますとお答えが、
「 つまんないからいい」
というちょっとすねたような感じのお答えでした。
はてどうしたことでしょうか。
意外なお答えでしたので、彼についてちょっと掘り下げていきたいと思います。
作品との乖離
「 つまんないからいい」
というのは、
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259
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「 世の中全てがつまらない」
「 こんなくだらない所に出て来たくない」
ということのようです。
実際の漱石の波動から来るものが、一般的な漱石のイメージやその作品と大きくかけ離れているということがあります。
彼の作品はこの本で収録している太宰とは異なり、わりあい本格的な文章で( 何をもってまともとするのかはまた別ですが) まともな作品が多いのですが、探ってみますと作者であるご本人は癇癪持ちでエキセントリックな人間でした。
ですからちょとしたことでもすぐにイライラしたりして、こちらとしてはあまり触れたくないといいますか、関わりたくない人という感じです。
ただ頭は良い人ですので、本人は癇癪持ちでも文章はエキセントリックではないのです。
「 世の中すべてがつまらない」
というような厭世観を持っているのなら、どうして宗教方面といいますか、そっち系に進まなかったのでしょうか。
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確認してみますと、
「 宗教もくだらない」
ということだそうです。
どうもすべてがみんなくだらないという虚無主義者のようなのですが、その「 くだらない」 といっている自分をちょっと楽しんでいる感じも少しします。
ベースはイライラと怒っているのですが、それを笑い飛ばしてしまう何かを持っているという部分があることはあるのです。
だから小説も書けたのでしょう。
実は彼の集合魂も同じで、何でも理詰めでキッチリ物事をやりたいのですが、それにそぐわないものには
「 くだらない」 で済ましてしまうというスタンスがうかがえます。
さてここでもう一度本当に「 地球に残りたくない」 のかちょっとお聞きしました。
そうしますと何やら雰囲気的に「 出ていきたいわけではない」 というお返事で、うだうだ文句をいいながらもちょっと( その新しい地球とやらを) 見てみたいという波動も感じます。
こんなふうですから当時一緒に生きていた人たちはいかばかりだったのでしょうか。
実際に見てみますと、周囲にいた人たちは、扱いにくいといいますか、「 怒りっぽいなあ」 と思っても一応文豪の大先生様ですから、何か腫物に触れるようなそんな感じでした。
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261
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ただ生きていたとき誰にでも怒っていたのかといいますとそうでもなく、小心者だったらしく怒ってはいけない人にはあたらなかったようです。
その代わり弟子とか生徒とか家族のような、あたってもいい人にはあたっていました。
そういう時代でもあり、地位とか名誉とかお金を稼げる文豪とか、社会的ステイタスがある者は、家族や弱い者、周りにあたるということは当然だというような風潮があったことは確かです。
イギリスに留学に行った時には精神に異常をきたすようなことがありましたが、元々いい時と悪い時の差が激しい人ではありました。
一見躁うつ病に見えますが、躁うつではありません。
当時のイギリスには厳とした人種差別がありました( 今でもありますが)。
日本でちやほやされていたプライドの高い彼の境遇が、一転してイギリスで人種差別の洗礼を受けたのです。
国外では日本のようにそのうっ憤を晴らす場所もなく、やむなく自身の精神をむしばんでしまったのです。
ロンドンではあまりの衰弱についに帰国を強制させられますが、帰国後もその後遺症のようなものは残り、元々あった性格の偏重と重なって彼のイライラは一向に治る気配を見せず、肉体すらも徐々に蝕んでいきます。
結局彼自身の精神が長年蝕んだ胃の病で他界します。
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享年49才でした。
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第29章 エリザベス女王1世
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| イングランドとアイルランドの女王
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| 生没年:1533~1603
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| 出身地:グリニッジ( イギリス)
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| ヘンリー8世とアン・ブーリンの間に生まれるも2歳の
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| 時に母が不義密通の嫌疑で処刑され一度は王女の称号を剥
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| 奪される
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| その後、王の再婚相手であるキャサリン・バーの働き
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| で王位継承権を再び獲得するとエドワード6世、ジェー
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| ン・グレイ、メアリー1世の失脚の後に女王の座についた
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| ( 1558/25歳の時)
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| 在位中、幼馴染のロバート・ダドリー、アンジュー公フ
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| ランソワなどとの結婚話があったものの結果的に生涯を独
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| 身で通し、69歳で死去した
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現在のエリザベス女王は2世になりますが、エリザベス女王1世も含めて…もっと拡大しますとヴィクトリア女王の時代まで遡っての総括的な見解になります。
この系統の筋をたどりますと真っすぐに陰始につながっています。
そして降りてきたお言葉が、
「 未来永劫ぶれることなくそうだろうよ」
イギリス皇室につながる多くの民衆がこのエリザベス女王を筆頭とする陰始のカラクリに引き込まれ、やすやすとエネルギーを奪われているのは、何年か前のイギリス皇太子の結婚式で世界中の陰始に傾く人たちが浮かれ騒いでエネルギーを収奪されていたのを見るまでもないことです。
そもそもイギリスといいますのは、昔の大英帝国の名残りで、植民地自体は減りましたが今でもエリザベス女王は16ヵ国のイギリス連邦王国の君主の地位にあります。
それはつまりかつて海賊行為で領土( 植民地) を増やしていった名残なのですが、その支配された側が独立した今でも従属するという形を残しているのです。
確かに陰始の手先として人類の大半を支配し、それが当たり前のように「 王族」 「 皇族」 「 貴族」 としての地位を保持し、人々を下賤とする仕組みを作り上げた罪は大きいのですが、そこに与して( 受け入れて) しまった人々も同じ罪を背負うことになります。
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庶民は女王を「 崇拝」 することにより自分たちのアイデンティティを確認します。
つまり外部に何か偉大な象徴を見つけることで、そこに付属することで自らの価値を見出そうとします。
それが凡庸な人間のやることですし、そこにしか自分に価値を見いだせないということがあります。
「 偉大な女王が大いなる大英帝国と共にあり、私たちはそこにこの身も心も捧げることで、その偉大な女王の一員となることが出来るのだ」
大げさにいえば大体そういう感じで皆さん生きています。
その形はどこの国でも同じで、日本の皇室もその例外ではありません。
日本の皇室
●日本の皇室も同類なのでしょうか
月読之大神
「 そうね」
●あの天皇陛下も地球を去るのでしょうか
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「 同じ」
●皇太子さんも?
「 同じだよ」
●今人気がある皇室の眞子さんも
「 今はまだどちらに振れるか…危ういところ」
「 瀬戸際だね」
●皇室の家系は皆さんそうなんでしょうか
「 そう」
●雅子さんも?
「 ぶち壊そうとしている方だけど」
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「 権威にそぐわなくて鬱になっちゃったね」
●残るのでしょうか
「 残りたいみたいだね」
●他の方たちはどうなのでしょうか
「 可能性があるのはその二人」
●でも先代の天皇陛下も、今の天皇も人が良さそうな方たちですが…
明治天皇というのは結構立派な方だったのでは?
「 あのね」
「 立派なことをやっている人たちというのは、その奥底に何があるかっていうのが、最後にはそこしか見られない」
「 だから立派なことをやってる人達…一見そうであっても奥底の気持ち」
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「 それだけなんだよ」
●支配するということでしょうか
「 そう」
●でもあの当時誰かが中心になって支配しないと国が侵略されてしまいましたよね
「 そうね」
「 でもその一点しか見ない」
●国が潰れようがどうしようが支配してはダメなんでしょうか
「 そうよ」
●それは大変ですね・おそらく誰でもそういう状況になったら、みんなそうなってしまうのではないでしょうか…天皇に生まれていたら、あるいは家康に生まれていたらやはり支配はすると思います
「 そうね」
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●家康に生まれていたらやはり天下は取ると思いますし、取ったら支配もするでしょう
「 でも支配した後の一点」
「 自分が生きていくために国民を飢えさせないとか」
「 ( あなたなら) そういうのやった?」
「 それだけ」
●どこまでも搾取するんじゃなくってやっぱり…
「 皆で生きようっていう所になるのが領主でしょ」
「 リーダーの役割でしょ」
●そうですね
「 それをやったかやらないかなのよ」
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「 やろうとしたかしないか」
「 やりたいかどうか」
「 そこね」
●そうですね・天皇さんはいわれるままですね…くどいようですが、明治天皇は最近の天皇さんの中では立派な方だったと思うのですが、やはりそれだけではだめで、支配する側だと陰始に加味したということで地球を去ることになるんですね
「 あのねぇ」
「 やっぱり囚われてしまっているという本人のその時の気持ちというか、今に続く魂の気持ち」
「 それだけなのよ」
●「 今に続く魂の気持ち」 とは何でしょうか?今現在のその明治天皇の魂の気持ちですか?
「 そう」
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●天皇の系譜の集合魂ってあるのでしょうか
「 ある」
●歴代の天皇っていうのはみんなその同じ集合魂から出てるんですか?
「 大雑把だけどそうなのよ」
●大体そうなんですか
「 大体ね」
●でも、大正天皇っていうのはまぁちょっと頭おかしかったみたいですけども、昭和天皇は中々良い人だし、その昭和天皇の皇太子と今の天皇もそんなに悪い人じゃないですよね?
「 うーん」
「 どこの目線から見て悪い人じゃないかっていうのはまた違うんだけれどもね」
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●普通の庶民の目から見たらですね・人は良さそうですが、上っていうか周りのいいなりにされてしまってたってことはあると思うんですけども・それでも国民を幸せに出来なかったっていうか、責任は負わなきゃいけないんですね・象徴なのに…まぁ明治天皇は象徴じゃなかったですけど
「 そういうことね」
「 エネルギーを集めて、そのエネルギーを結果的に陰始に捧げていたという意味で、魂がどう思おうとそこでの負荷は集合魂の枠にかかるね」
●集合魂自体が陰始に捧げていたっていうことなんですね・集合魂はそれを理解していたのでしょうか
「 している」
●していたのですね・だからですね・それは何かと引き換えにしたのでしょうか
「 そう」
●何と引き換えにしたのでしょうか
「 天皇家そのものの…」
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●存続?
「 存続」
「 そこにものすごく…現世的な存続ね」
●それはどこから始まったのでしょうか
「 仕組みを作った時から」
●どの辺でしょう…神武天皇はいなかったんですよね( 実在していません)
「 まぁ天皇とは言わないけどあの辺りからよ」
●ヤマトタケルの…( この本の最終章で出て来ます)
「 そう」
「 もうあの辺りの豪族のもうちょっと前ぐらいから脈々とだわね」
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「 それでその時その時で結界を強化して、自分達の集合魂の位置を確立していた」
「 それが全部現世での利益」
「 で、その陰始につながった時から自分達以外のエネルギーを取ってというやり方…」
「 それは変えてないから」
●うーん…そうですか・全然分からないですよね・普通の人には・集合魂の有り様と現世に出たその人間の有り様が
「 全く視点が違うから分からないはずで、それは当たり前だと思うよ」
●ええ、地上から見たら全く分からないですね
「 分からないだろうね」
●多分、霊能者が見ても分からないんじゃないですか?
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「 ( 霊能者も視点が違うので) 自分の見る視点だけしか分からないよ」
●よほどの人じゃないと分からないですよね。
「 よほどというか、どことつながっているかによるだろう」
●なるほど…それでは明治天皇が人民のために非常に尽くしたとしたら…まぁ尽くさないのか結局…尽くせないんですね
イギリスと日本では有り様が異なりますが、支配して搾取するという構造は「 同類」 と見なされるようです。
長年支配されていた、洗脳されていた私たちにはすぐに中々納得できない面もあると思いますが、やがて来る既存世界の崩壊と新たな地球の創造の前では、グズグズ判断を躊躇しているヒマはないようです。
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( 注:この見開き右側の片面、276ページ目は丸々余白になっている)
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第30章 西郷隆盛
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| 武士、軍人、政治家
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| 生没年:1828~1877
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| 出身地:薩摩国/現在の鹿児島( 日本)
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| 藩主島津斉彬に重用されるも彼の急死とともに失脚、自
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| 殺未遂→ 奄美配流→ 徳之島・沖永良部島への遠島を経て
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| 1864年に帰藩した後は外国との密貿易が原因で広まっ
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| た薩摩藩に対する諸藩からの悪評緩和に努めた
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| その後「 禁門の変」 「 第一・二次長州征伐」 に関わる中
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| で次第に倒幕の立場に転じ薩長同盟を締結( 1866年) 、
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| 1871年には出仕して参議に就任し廃藩置県に携わるな
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| ど政治中枢で活躍した
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| 岩倉遣外使節団出発後に留守政府の責任者となるが朝鮮
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| 派遣を巡る征韓論争の末に下野( 「 明治六年政変」 ) 、郷
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| 里に帰りしばらくは穏やかな生活を送るも自らが設立した
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| 私学校の生徒が暴走し陸軍火薬庫を襲撃したことを端緒と
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| して挙兵を決意( 「 西南戦争」 勃発)
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| 不平士族を率いて一時は鹿児島の城山を占拠するまで進
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| 軍するが政府軍に包囲され自決した
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