Da2
---
42
---
それでは母方の「 闇」 とはいかなるものだったのでしょうか。
それは「 世界に対する憎悪」 のような感じでした。
妬みや憎悪を彼らの「 正義」 や「 優越感」 に包み隠して教育しています。
でも母親やそのお婆さんも当時のインドでは裕福な家庭で育っています。 何が彼女たちを憎悪させたのでしょうか。
ここに通常では知り得ない陰始の深い闇が隠されていました。
ガンジーの母方の家系は陰始に深く関わる集合魂でした。
そしてそこに生まれたガンジーもまた陰始に深く関わる集合魂から来ています。
母親やそのお婆さんは陰始の手先となる集合魂から来ていますから、世界を憎悪するというのは有り様として当たり前なのですが、そこにガンジーが生まれたというところに少しややこしいカラクリがありました。
陰始に深く関わる集合魂というのは数多あるのですが、彼らは地上にその手先を降ろす時たまに異なる血を入れることがあります。
地上でいうところの「 政略婚」 のようなものですが、ガンジー家の場合は脈々と続く母方の陰始の集合魂の血脈に、新たなガンジーという魂が入っています。
ガンジーの魂はこれまた別な陰始に深く関わる集合魂から出ていますが、そのガンジーの魂を母方の集合魂が無理やり引っ張って来てガンジー家に入れているのです。
何故このようなややこしいことをするのかといいますと、一種の駆け引き、あるいは闘いのようなものでして、相手の集合魂( この場合はガンジーの集合魂です) を叩き潰すために自分たちをより強くするために
---
42
---
---
43
---
しています。
( 同じ陰始に深く関わる集合魂でも( だからこそ) お互い憎みあい戦うのです)
それでもガンジーはそんなところに生まれなければいいと思うのですが、母方の集合魂には力があるので無理やりガンジーを引っ張ってくることが出来るのです。 そしてまたガンジー側の集合魂も「 やられたらやり返す」 で力があるので、同じようなことをやり返しています。
この場合お互い陰始を反映する集合魂ですから世界に対する妬み、憎悪は当たり前のように根深く持っているのです。
それ( 陰始のエッセンス) をいかに世界に反映させていくかが彼らの有り様だったのです。
こうして陰始の種を受け継ぐ集合魂はその系統に時たま新しい血を入れて活性化します。 ガンジーの場合実際にインド全体をうまく取り入れ、世界中を取り込んでいたのです。
ガンジーの裏表
ガンジーは「 無抵抗主義」 で体制を崩そうとしていたように見えます。
しかし実際の彼の行動には、
「 表向きの無抵抗主義とは裏腹にあの人の行動には少し齟齬がある」
というお言葉が月読之大神から降りて来ています。
---
43
---
---
44
---
あまり報道はされていませんが無抵抗主義というパフォーマンス以外に色々何かやっていたようです。
「 無抵抗主義を抑えるような動きを自らやってるね」
「 抑えるというか諦めさせるような動きを自らやっている」
つまり「 無抵抗主義をやっても無駄だよ」 というようなことを周囲の人たちにぼやいたりしています。 ぼやくというよりは教育( 洗脳に近い) をしています。
「 こういうのをやっててもしょうがねえな」
という感じのことをもう少し哲学的にいっていますが、無抵抗主義を推進しながらもそれを諦めさせるような裏腹な言動や行動をとっています。
こういうことは一般的にはあまり知られていませんが、情報はわずかですが漏れているはずです。
それはガンジーの周囲にいた人にだけ彼の洗脳操作が影響していますが、一般人までは届いていないからです。 しかしマインドコントロールとしては中々のもので、「 諦め」 という絶望感のようなものは確実に蔓延していたのです。
一般人に届いた「 無抵抗主義」 というパフォーマンスは世界中の人たちは認識していますが、現実にはインドというフィールドにいる人たちにはそんなに届いていなかったということがあります。
---
44
---
---
45
---
しかしガンジーが意識してそういう行動をとっていたかといますとそういうことはなく、彼自身は「 正義を貫いた」 と思っています。
ただそれでも彼に葛藤がなかったわけではなく、常に不安を抱いていたことも確かでした。 その不安とは
「 自分は果たしてちゃんと邁進できているか」 という手ごたえがなく、そういう不安がまた周囲に愚痴として振られていました。
地球原人を利用する陰始
ここで陰始が地上にはびこるために工作する巧妙なシステムをご紹介しておきます。
それはガンジーが陰始の別勢力の集合魂に引き込まれて、地上で彼らの家系に組み込まれ、利用されたという構図から派生した情報です。
宇宙全史別巻「 20年後世界人口は半分になる」 に書いてあったのですが、陰始は地球原人を利用しています。 その利用の仕方は騙したり脅したりすかしたり様々ですが、このガンジーの場合のように家系に組み込んでその血を混ぜるということもしているのです。
陰糸はご存じのようにだいたい身体はひ弱にできています。 そこでたまに原人の血を入れてそこを補おうとします。 その場合は何か特別な働きをさせるためにそういうことをするのですが…例えば陰糸は常に陰で人々を操ることで力を発揮しますが、表舞台で何かやろうとすることも歴史のポイントではたまにあることはあるのです。
---
45
---
---
46
---
それの一例が日本のヤマトタケルにありますので別に章を立てて調べてみることにします( この本の最後の方に出て来ます)。
---
46
---
---
47
---
第8章 マザー・テレサ
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| 修道女( カトリック)
|
| 生没年:1910~1997
|
| 出身地:旧コソボ/現在のスコビエ( 旧オスマン帝国/現
|
| 在のマケドニア)
|
|
| 36歳の時に「 全てを捨て、最も貧しい人の間で働くよう
|
| に」 という啓示を受け修道院の外でボランティア活動を開
|
| 始する
|
| その4年後の1950年にはローマ教皇庁から正式の許
|
| 可を得て「 神の愛の宣教者会」 を設立、インドのカルカッ
|
| タに「 死を待つ人々の家」 という貧困者や末期患者のため
|
| の病院を建設した( 1952年)
|
| 1965年以後はインド国外でも盛んに活動し87歳でそ
|
| の生涯を閉じた( 2003年に死後6年という異例の早さ
|
| で福者に認定、2015年には聖人として承認されてい
|
| る)
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
47
---
---
48
---
世界の聖人といえばまず出てくるのがマザー・テレサではないでしょうか。
しかしそれゆえ「 地球に残れない」 「 地球に残らない」 と選択したのもマザー・テレサだったのです。
多くの人たちが20年後には来る地球ユートピアに残りたいと望んでいますが、現状それがかなうのは今の地球人口の20パーセントほどです。
これまでどれほど多くの人たちがどんなに一生懸命働いても、真面目に誠実に人生を歩んでいても豊かで自由で楽しい暮らしが手に入らなかったのに、それがいきなりわずかあと20年で自動的にそういう暮らしが保証される世界に、地球になっていくのです。
そんな夢のようなユートピアにどうして地球人口の8割もの人たちが背をむけてしまうのでしょうか。
そこには簡単なようで意外にむつかしいカラクリが隠されています。
「 隠されています」 というのは実際に隠蔽されているということではなく、今の私たちが「 常識」 というバリアでわざわざ世界を狭めているために生じている弊害なのですが、そこに気づくかどうかが「 地球に残れるかどうか」 の瀬戸際にもなっています。
本書はその「 気づき」 を皆さんに獲得していただくために書かれていますが、この「 マザー・テレサ」 の章もまた大きな気づきを与えてくれるはずです。
聖人という名のエゴ
マザー・テレサは実際に献身的に、命がけで人々を救おうとしていました。
---
48
---
---
49
---
また救ってもいました。
しかしそれはパフォーマンスでもあったのです。
「 命を懸けたパフォーマンス」 というのはいかなるものでしょうか。
ここからは私と月読之大神との問答になります。
月読之大神
「 本来ならあの人があちこち行ってお金を集めるというより…本当のパフォーマンスというのはそうじゃないわよ」
●( 私)
彼女はお金を集めていたんですか
でもそれは医療費や病院を造るため、人々を救うためなんですからいいんじゃないのでしょうか
「 普通はそう見える」
●だってそれを自分のために使ったんじゃないんですよね
「 でもそういう集金システムを作ることで、そのシステム自体が病人を作るという働きをしたね」
---
49
---
---
50
---
●病人を作る?
「 そこにいけば病気を治してもらえるという人たちをいっぱい作ったんだよ」
「 でも彼女は患者を治すということは絶対しなかった」
「 エネルギーを取られるということを分かっていたからね」
「 無料で人々を救済するという施設を作ったね」
「 それで人からの感謝と尊敬も集めた」
「 その念( エネルギー) で彼女は人を癒せた( 治せた) のよ」
「 でもそのエネルギーを人に使うのをテレサは拒んだのよ」
●治せたんですね
「 治せたね」
---
50
---
---
51
---
●それでは彼女はそのエネルギーを何に使ったんでしょうか
「 そのエネルギーを自分が生きながらえることに使った」
●それはダメなのでしょうか
「 そこにテレサが「 生きたい」 という思いがあってそうするのなら良かった…が、そうじゃなかったね」
「 それを自分のヒエラルキーを高めるため、聖者と呼ばれたいがために使ってしまった」
「 決定的なのは欲望とエゴのため貧民を作り出すということをしてしまったこと」
●貧民を作り出すとは、いったいどうやったのでしょうか
「 彼女の集めたエネルギー」
「 それがやっているね」
●なるほど、聖者といわれ尊敬を集め、注目を浴びることでエネルギーを集めたんですね
---
51
---
---
52
---
「 結局ユニセフなどと同じような感じで人の同情心を煽る、自尊心をくすぐる、そして尊敬を集めるということで、エネルギーを広く浅く全部からやったね」
「 一人からというのじゃなくて広く浅くっていうのをやった」
●尊敬を集めるというのはエネルギーを奪うということなんでしょうか
「 そうね」
●それでは病人を作るというのはどうやってやったのでしょうか
「 それは簡単なこと」
「 そのエネルギー( 人) が彼女に賛同すると、彼女のエネルギーに染まるということ」
「 そもそも彼女の意図が「 病人を作る」 という「 自分が必要とされたい」 という意に染まっているからね」
●マザー・テレサの意に賛同するということで病気になってしまうのでしょうか
---
52
---
---
53
---
「 そうだね…「 助けてほしい」 という意味でね」
●「 助けてほしいから病気になれば彼女のところに行ける」 という感じでしょうか
「 そうね」
「 必要とされたい彼女のもとに行くというのはそういうこと」
「 自分で治すというエネルギーを放棄してしまうのよ」
「 つまりその自分の治るエネルギーを、全部彼女に捧げ尽くしてしまう」
「 そうしたら彼女がね、その人たちのエネルギーを使って彼らを治すくらいはお茶の子さいさいなんだよ」
●マザー・テレサは人々を治していなかったんでしょうか
「 晩年はそのエネルギーを全然使っていないね」
---
53
---
---
54
---
「 彼女自身に集まるエネルギーは、もっと他の人たちが吸い取られたエネルギーでもあるんだよ」
●彼女はそれを意識していたんでしょうか
「 奥底で」
「 とても死ぬのを怖がっていたね」
●あんなに死ぬのが平気みたいな感じで伝えられていますが…
「 神に捧げ尽くすといって、反面それを怖ろしがっていた」
「 自分の存在の否定というのがとてもある」
「 それでも聖者である自分のステイタスにとてもこだわっていたね」
●今現在のマザー・テレサの思いはどうなんでしょうか
「 同じような頑なさ、こだわりがあるよ」
---
54
---
---
55
---
●聖女でありたいというのでしょうか
「 この位置を…旧世界を守りたい…だね」
「 皆が幸せになるとかじゃなくって自分が活躍できる所謂貧民とか病人とかそういうのがいて自分が必要とされるという世界を守りたい、維持したいというのがある」
●なるほど
「 で、自分が聖者として崇め奉られる世界を守りたい…それだね」
---
55
---
---
56
---
( 注:この見開き右側の片面、56ページ目は丸々余白になっている)
---
56
---
---
57
---
第9章 田中角栄
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| 建築士、政治家
|
| 生没年:1918~1993
|
| 出身地:新潟( 日本)
|
|
| 第64~65代内閣総理大臣を歴任し日中国交正常化に努める
|
| 「 日本列島改造論」 を掲げて盛んに活動するも政治的ス
|
| キャンダル( 田中金脈問題) の影響で支持率が低下し辞職、
|
| その後もロッキード事件で逮捕され自民党を離れるが依然
|
| として政界に大きな影響力を持ち続け「 目白の闇将軍」 の
|
| 異名をとった( 享年73歳)
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
57
---
---
58
---
総理大臣の現役当時は人気があった人物でしたが、ロッキード事件で失脚してからはだいぶ憔悴されていたようですが、彼は今どうなっているのでしょうか。
ご本人に直接お聞きしました。
そうするとまず、
「 生きたい」
というお返事がありました。
もっと人生を楽しんで、もっと色んなことをやりたい、生きたいというのがとても強く響いてきます。
つまり角栄さんは新たな地球に残ることを選択しているのです。
生きているときはちょっと悪いことといいますか、チョンボをやってしまってたたかれてしまいましたが、やっていたこと自体はそんなに悪いとは思っていなかったのですが、上の方に確認しますと、
「 自分のエゴにまみれて( 陰始の) 手先になって自然破壊をしたというのはね…やはりあの人はねちょっと罰っは受けたんだよ」
そういうお応えが来ています。
でも当時彼がやった「 日本改造計画」 というのは、日本の経済成長などもあり、確かに自然破壊はやってはいましたが、ある程度は仕方がなかったのではないかとも思いますが、どうもそうではないようです。
---
58
---
---
59
---
月読之大神
「 それを是とするか否とするかはあなたたちではない」
「 人間の観点から見たらそれは否定することじゃないんだろうよ」
「 でも自然の観点からいうとかなりの負荷はかけたわね」
●彼が生きたいと願っているということは、新しくなる地球で生きたいと思っているんですね。
「 そうね」
●みんなと楽しく?
「 そう」
「 今までの世界でも生きたいけど、今度の世界も生きたいと思っているね」
( だから角栄さんはとりあえず「 ごめんなさい」 と反省はしているようです。
それでも「 生きたい」 があるのです。 あれだけ何でもごり押しして「 わしがわしが」 で生きていた人が、
---
59
---
---
60
---
みんなが平等に自由に楽しく暮らす世界で生きたいのでしょうか)
「 生きたいと願っているよ」
「 理屈抜きで」
●もっとあの人が活躍できる未開の地やバカな庶民がいる星とかありそうですが…
「 そういう旧世界で生きたいという気持ちもあるね」
「 でも今度の世界でも、どんな世界でも「 生きたい」 という気持ちはとても強いよ」
●どうも変わった方ですね、この方は…単にバイタリティというより、生きるバイタリティが「 どこでも生きたい」 みたいなバイタリティなんですね
「 そうだね」
「 どこでも生きたいんだね」
●察するに消えたくはないんですね
---
60
---
---
61
---
「 消えるのは怖くて嫌」
●なるほど…生きるためなら謝っちゃう…
「 どんな立場になってもいいからとにかく生きたいんだよ」
「 とても単純で生命への執着はものすごく強い」
●単純とはいえそういうバイタリティがすごいんですね…失礼ですがなんだか可愛い人ですね
---
61
---
---
62
---
( 注:この見開き右側の片面、62ページ目は丸々余白になっている)
---
62
---
---
63
---
第10章 菅原道真と平将門
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| ・菅原道真
|
|
| 平安時代の貴族
|
| 生没年:845~903
|
| 出身地:不詳( 日本)
|
|
| 宇多天皇に重用され右大臣の座にまでのぼりつめるも藤原
|
| 時平の讒言により太宰府に左遷されその地で最後を迎える
|
| 死後、祟りを恐れた朝廷より「 天満天神」 として祀られ、
|
| 現在では主に学問の神として多くの人の信仰を集める
|
|
| ・平将門
|
|
| 平安時代中期に活躍した豪族
|
| 生没年:?~940年
|
| 出身地:現在の千葉県?( 日本)
|
|
| 京都の朱雀天皇に対抗し関東地方で「 新皇」 の名乗りを
|
| 上げるも二か月後に討伐される
|
| そのさらし首が京から関東地方に向けて飛び立ったとい
|
| う伝説から各地に首塚が存在し怨霊として祀られている
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
63
---
---
64
---
かつて宇宙全史のウェブ上のBBSに書いておいたと思うのですが、菅原道真は「 怨霊神」 としての在り様で奉られていますし、彼自身も怨霊神として在りながら、そのカテゴリーで進化をしていこうと決めています。
つまり単なる祟り神としての忌まわしい存在ではなく、菅原道真を奉る「 天満宮」 「 天神さん」 として庶民に慕われながら自らの浄化と神としての務めを果たしていくという形をとっている存在です。
さて彼は新しい地球に残ることを選択しているのでしょうか。
生前彼は虐げられ色々奪われて、僻地( 太宰府) に流されそこで亡くなりますが、その奪われたものをキッチリ取り返す執念といいますか、屈辱を晴らしてそれでクリアにしたいという潔さがあります。
そのキッチリ忘れないで取り返すという執念、思いは、生きる力に直結していて、
「 この命力の強さというのは悪くないね」
月読之大神がおっしゃいました。
しかし彼は確かに生前随分虐げられていましたが、それでも彼の過去世においては、そういう虐げられるようなカルマを自ら作っていたはずです。 ですから均衡は保たれているわけですから、恨む筋合いはないはずですし、ましてやそれを取り返してスッキリするというのは何か違うような気もします。
そこで質問してみました。
---
64
---
---
65
---
●今は怨霊神になっていますが、過去世の転生ではそれなりのカルマを積んでいたんですよね
月読之大神
「 その負荷はキッチリ相殺されるよ」
「 この人はね」
「 ただずっとギューってされていた時代がね」
●( 陰始に) 余分に取られていたんですね
「 大きかったね」
「 それはきっちり取り返してっていう…」
「 それってね、生命力と関わり合いがあるんだよね」
●生命力とですか
---
65
---
---
66
---
「 そこで諦めないということ」
●諦めちゃダメなんですね
「 諦めちゃ駄目というか、どこで折り合いをつけるか」
「 生きたいのとイコールで諦めをつけるのか、それとも消えてしまいたいといった形で諦めをつけるのか」
「 それはその生命力次第だからさ」
●それが命力なんですね
確かもう一人同じような有り様の方がいました。
それが平将門で彼も同じく怨霊神として奉られています。
彼も取り返して生きたいと望んでいます。
怨霊神といわれている存在でも残る人は残るのです。
そしてそのポイントは「 命力」 …諦めないことのようです。
---
66
---
---
67
---
第11章 チンギス・ハン
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| モンゴル帝国の初代皇帝
|
| 生没年:1162~1227
|
| 出身地:デリウン・ボルダク( モンゴル)
|
|
| 1205年にモンゴルの全部族を統一し翌年には伝統的
|
| 集会「 クリルタイ」 を開催、「 チンギス・ハン」 としてモ
|
| ンゴル帝国を樹立した
|
| その後、西夏、金、西遼へ侵攻し領土を広げ、1220
|
| 年にはイスラム王朝( ホラズム・シャー朝) を滅ぼすに至
|
| る
|
| 1227年、秘密裡に金と同盟を結びモンゴルに対抗し
|
| ようとしていた属国、西夏の攻略中に死去した
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
67
---
---
68
---
宇宙全史のワークで以前チンギス・ハンを調べたことがありました。
その時は幽冥界にいる彼の姿があまりに人間離れしていたので、早々に切り上げたことを覚えています。
ひと言でいいますとあまり接触したくない人です。
生前はアレクサンダー大王並に世界を征服しまくっていまいしたが、その根底には、彼の血族による根深い負のエネルギーコントロールがありました。
主に母親からその洗礼を受けていますが、母親の家系からの影響も大きくあったようでした。
具体的には、
「 男はこうでなきゃいけない」
「 支配者はこうあるべき」
「 裏切り者はすべて殺せ」
「 それ以外あなたが生きていく術はない」
一種の追い詰めるという感じの洗脳がそこにはありました。
チンギス・ハンもそうですが、男はそこまで徹底して酷薄にはなれませんが、怖いのは女性です。
---
68
---
---
69
---
際限なく酷薄になれるのは女性だけです。
幼いころからそういう洗脳教育を叩き込まれたチンギス・ハンは、しかしその洗脳を自ら受け入れています。
その女性たちの影響を受け入れることを外れない、その人たちと一緒に滅びることを受容しています。
その結果彼は地球には残らないという選択をしていました。
歴史には残っていませんが、チンギス・ハンがあそこまでモンゴルを大帝国に仕上げたのは、そうした女性たちの力が大きく関与していました。
その中には優秀な巫女もいたのですが、実は彼の母親がその巫女でもありました。
そこに陰始が絡んでいたのです。
ここでも陰始と絡む要因は女性( 母親) でした。
比較的女性は人類の長い歴史上でも虐げられ迫害され、ないがしろにされて来たとされています。
しかしそれは表面上のことで、男は確かに権力を持ち、暴力と圧倒的な力で女性を思い通りにしていると思い込んでいますが、裏の裏では女性が主導権を握っていることが多かったのです。
そしてそれはひとえに女性が陰始と絡む相性が良かったともいえるのでしょうか。
---
69
---
---
70
---
( 注:この見開き右側の片面、70ページ目は丸々余白になっている)
---
70
---
---
71
---
第12章 アレクサンダー大王
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| アルゲアス朝マケドニア国王の王
|
| 生没年:BC356~BC323
|
| 出身地:ベラ( 古代マケドニア/現ギリシャ)
|
|
| 幼少期からアリストテレスなどの家庭教師に囲まれ英才
|
| 教育を受ける
|
| BC336年、20歳の時に父ピリッポス二世が暗殺され
|
| たことから王位を継承、その遺志を継いでペルシアへの侵
|
| 攻を開始する
|
| BC331年にペルシアを滅ぼした後もソグディアナ
|
| ( 中央アジア) とインド方面へ侵出するが、新たに王都と
|
| 定めたバビロンに一次帰還している際に死去した
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
71
---
---
72
---
毒
世界制覇といえばアレクサンダー大王とまでいわれる大遠征を、十一年かけてやっていましたが、インドに達してさらにその先に向かおうとしたとき、あまりの長きにわたる遠征のため部下に不平不満が出て来たため、一時ペルシアのバビロンにまで戻ります。
しかし帰還したその地で彼は死んでいます。
毒殺されていますが、その事情は中々複雑です。
直接手を下したのはアレクサンダーの近親者でした。
従姉妹の女の子ですが、この子は大王が大好きでした。
この女の子がアレクサンダーに毒をもっています。
なぜ好きなのに大王に毒をもるのでしょうか。
もう一人関係者がいます。
異母兄弟の男ですが、この男がアレクサンダーに毒をもるように女の子をだましています。
この男は臆病で、視野が狭いちょっとバカ者に近い感じで、アレクサンダーをすごく怖がっています。
「 自分が遠くへやられるんじゃないか」
---
72
---
---
73
---
つまり遠征に連れていかれるのではないかと怯えています( そういうふうに吹き込まれているのですが)。
しかしこのおバカな男がどうして女の子を騙せたのでしょうか。
実は男の母親が「 こうしてこうしてこうすれば、あの娘はこうするよ」 と微に入り細に入りレクチャーしています。
その女の子はまさかおバカなこの男の子が自分を騙すなんて夢にも思っていませんから、大好きな大王様に「 遠征でお疲れでしょうからどうぞお飲み下さい」 と堂々と渡しています。
大王はいつもなついてくれる従姉妹から「 元気になる薬だから飲んで」 と貰った飲み物を何の疑いもなく飲み干しています。
しかしこんなことをしたらすぐに捕まってしまうと思うのですが、実は彼らは捕まってはいないのです。
大王が毒入りの飲料を飲んでから亡くなるのは、それから一ヶ月近くかかっています。
症状が出始めたのが二週間目位からでした。
毒は主に蛇毒で、そこにジギタリスやトリカブト系の毒も少し混じっていました。
少し前に日本でも事件になりましたが、トリカブトの毒で人を殺したのですが、トリカブトの毒が回る時間がその犯人のアリバイを作ってしまっていたという事件です。
犯人はトリカブトの毒をカプセルに入れて、カプセルが溶ける時間でアリバイを作っていたと思われていましたが、それだけではどうしても説明がつかない時間があったのです。
つまり即効性のあるトリカブトのカプセルが溶けるまでの時間では、説明のつかない遅効性を示していたのです。
色々調べた結果、犯人はトリカブトとフグの毒を被害者に飲ませていたことが分かり、結局無期懲役に
---
73
---
---
74
---
なっています。
毒と毒を混ぜるとさらに激しく作用すると一般的に思いますが、様々な要素が複雑に絡み合い、現れる症状は千変万化です。
かつて毒殺は戦略的に必要なものでしたからよく研究されていて、色んな組み合わせや複雑な化学合成も経験則で行われ、暗殺に有用な毒が多く作られていました。
この時使われた毒も一ヶ月近くかけて大王を殺していますから、誰が何時毒をもったのか、そもそも毒殺なのかさえ判明し得ないものだったのです( この時使用された毒は錬金術師が作っています)。
バカな男の母親が息子に入れ知恵をして毒をもっていますが、その母親を動かしていたのは、アレクサンダーの臣下の者でした。
アレクサンダーの父親( ピリッポス二世) から古い臣下で、フィロタスという男の一派が工作しています。
動機はもう遠征したくないといいますか、戦いではなく、どちらかというと摂政とかそういうやり方で統治していきたいと考えています( 適当なぼんくらを王につけて、それを支配することでやっていこうとしています)。
ですからアレクサンダーがあちこち手を出して武闘派が力を持っていると肩身が狭くてやりにくかったのでしょう。
後にフィロタスは冤罪で処刑されていますが、大王毒殺の直接の首謀者ではありませんでした。
---
74
---
---
75
---
しかしその一派がやっていますから「 見せしめ」 といいますか、仕方がなかったともいえます( 狭い世界ですから何となくあのあたりがやったのではないかという感じはわかるのです)。
母親と蛇
アレクサンダーは母親に従属した存在でした。
幼い頃はほぼ母親が生殺与奪権とでもいいますか、そういうものを握って、様々な負の教育を施しています。
彼女のスタンスは、
「 自分の意に背く子供は殺してしまってもいい」
そういう気迫で教育といいますか、子育てをしています。
とはいえスパルタでビシバシ叩いて教え込むというのではなく、無言の圧力といいますか「 自らの狂気の片鱗を見せる」 というやり方でアレクサンダーをビビらせていました。
通常の教育は家庭教師がやっていますが、彼の恐怖心を握って「 何とかしなきゃいけない」 とか「 自分がやらなきゃ」 「 負けられない」 という義務感、責任感を植え付け、さらに外へ外へと向かう心持ち、生き方も刷り込んでいました。
具体的には、
---
75
---
---
76
---
「 攻め滅ぼせ」
「 領土を広げて」
「 王という立場を絶対的なものにする」
それを徹底的に教え込んでいます。
そして、
「 手段を選ばず」
母親は自分の子供のためにありとあらゆる最高の家庭教師を付けて、最高の教育を与えたといっていますが、彼を追い詰めたのは母親でした。
ただ家庭教師は本当に優秀な人材がついていまして、アレクサンダーが一番気に入っていたといいますか、気が合ったのがアリストテレスでした。
アレクサンダーが13才の時に家庭教師に入っていますが、その時アリストテレスは41才でした。
二人の交流はアレクサンダーが死ぬまで続くことになります。
アリストテレスはまともな教育をアレクサンダーに施しますが、母親はそれが気に入らず、アリストテレ
---
76
---
---
77
---
スを「 必要ない」 として切ろうとします。
アレクサンダーの父親は放任主義なのですが、バカではなく、アリストテレスを家庭教師にしたのは父親でした。
やはりアリストテレスのような賢者をつけるべきとしたのは、さすがに王といわれるだけのことはあります。
母親はアリストテレスを毛嫌いしていますが、王はそんなことは一切気にせずそのまま家庭教師を続けさせています。
アレクサンダーは東方遠征において苛烈な攻撃、容赦なく叩き潰すということは戦いですからやっています。
また反抗する勢力も徹底的に滅ぼしています。
しかし降伏し、征服した人民や生活文化は出来るだけ保護しようともしていました。
そこには母親の刷り込みと、アリストテレスの教育が混然と表現されていました。
母の名はオリンピアスといいますが、彼女は初めに書きましたようにアレクサンダーに大きな影響を与えていました。
彼女の言動の端々に、いうことを聞かないと、
「 生きていけない」
---
77
---
---
78
---
「 それでは存在意義がない」
そういう直接的な命の危険というのではない、反芻すればするほど落とし込んでいくような…罠のある、毒のある言葉で日常的に追い詰められています。
「 あなたそんなこと出来ないのなら生きている価値はないわよ」
「 それが出来ないのなら呪われておしまい」
幼いアレクサンダーの心に毒が沈み込んでいきます。
母親( オリンピアス) はディオニソス信者で、一般的にはヘビが大好きでヘビと一緒に寝ていたとまでいわれていますが、実際はヘビはもちろんですが、現世的な快楽、享楽、お金、地位、名誉…そういうものすべてに集中して大好きな人間でした( ディオニソスとは快楽とお酒の神様です)。
そういうベースがある母親が、
「 王はこうあるべき」
「 どこまでも徹底的に征服しなきゃダメ」
---
78
---
---
79
---
などと教えていたのです。
この母親がいなかったらアレクサンダーはわりと良い王様になっていたようです。
あそこまで自ら出て行って征服しまくるということではなく、攻めて来れば受けては立つというくらいのスタンスで充分良い国を造っていました。
自らどんどん攻めていくというのは、やはり母親のその征服欲といいますか、自分が表に立ちたい、自分が支配したいというその欲の代弁者としてアレクサンダーが立たされていたということでした。
月読之大神
「 ま、母親の手先のようなものだったね」
陰始に絡む母親というのは、その支配欲といいますか、隷属させる力がとても強いのです。
目つきには狂気を感じますから、少し巫女系が入った女性でした。
その子供はたとえアレクサンダーとはいえ抗うことは出来なかったのです。
結局彼は母親を見捨てられない、母親に従属しているという立場を崩していません。
故に彼は「 滅びたい」 という域に入ってしまっているのです。
なおアレクサンダーの母親とチンギス・ハンの母親の有り様が非常によく似ていますので同じ集合魂なの
---
79
---
---
80
---
かと調べて見ましたら、そこは異なっていました。
いずれにしても世界征服、地上制覇というような偉業( ?) を成し遂げるには、気狂いじみた背景がないと不可能なのかもしれません。
---
80
---
---
81
---
第13章 リンカーン
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| 政治家、第16代アメリカ合衆国大統領
|
| 生没年:1809~1865
|
| 出身地:ケンタッキー( アメリカ)
|
|
| 1834年、イリノイ州議会議員選挙に当選
|
| 以後、政治家、弁護士としての経験を積み、1846年
|
| にはホイッグ党員としてアメリカ合衆国下院議員に選出さ
|
| れ中央政治に進出、1860年に共和党初の大統領となっ
|
| た
|
| 「 奴隷解放の父」 として知られ南北戦争を指揮して北部
|
| を勝利に導く一方で、インディアンに対しては徹底した排
|
| 斥主義を貫き、スー族、ナバホ族の虐殺を指示している
|
| 1865年、ワシントンD.C.のフォード劇場で観劇中
|
| に俳優のジョン・ウィルクス・ブースに暗殺された( 享年
|
| 56歳)
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
81
---
---
82
---
リンカーンは私がそのカルマを請け負っている集合魂の仲間である魔導師です( 集合魂は異なります)。
彼の有り様はちょっと複雑ですので以前どこかで書いておいたはずです。 魔導師ですから通常の存在感ではなく、独特の立ち位置、視点を有して世界と取り組んでいた人でした。
彼は果たしてこの地球に残りたいと考えているのでしょうか。
「 残りたくはない」
それが彼の第一声でした。
しかし「 地球に残れない」 ではなく、自発的な「 残りたくない」 という声には何やら違和感を覚えます。 そこで少し探ってみることにしました。
まずは彼が大統領だった時に暗殺された場面に戻ります。
リンカーン暗殺の真相
1865年4月9日にアメリカの南北戦争が終結しましたが、直後の4月14日にフォード劇場で喜劇を観劇中に背後から銃で頭を打ち抜かれています。
直接の犯人は俳優のブースという男ですが、背後にはリンカーンの部下である陸軍省長官エドウィン・スタントンがいました。 しかしそのまた背後に陰始系のアメリカを操るフィクサーとでもいう数人の存在がありました。 その男たちは今はあまり例えるものがないのですが…「 地域のボス」 といいますか、広大な地域
---
82
---
---
83
---
を治める大地主といいますか…そんなフィクサー的な有り様の者たちがフリーメイソン関連でつながっていて、初期のアメリカ大陸を裏から操っていたのです。
犯人のブースは口封じのために殺され、証拠品( 彼が持っていた日記) もスタントンにより隠蔽されてしまっています。
この暗殺はリンカーン個人の予定にはなかったものでした( リンカーンは地上に出る前にやるべきことの計画というものを持って降りて来ています・それを天命ともいいます・人は皆この天命を持って地上に降りて来ているのです)。
「 個人の予定」 といいますのは、彼は「 変えられる」 「 何とかなる」 と思っていたのです。
「 もっとやれる」
「 時間が欲しかった」
そういう思いが漏れてきます。
それが微かな怒りを伴って伝わって来るのです。
未来のある憤り
その怒りが今「 地球には残らない」 といった彼の思いに少し歯止めをかけているのです。
---
83
---
---
84
---
彼は暗殺に怒っているわけではないのです。 時間があれば「 説得出来るはずだ」 という思いが強くあった自分に、それが中断させられた自分自身にちょっと怒っています。
彼は魔導師の集合魂から出て来ています。 魔導師というのは一定の権限、力を持って地球の裏界を指導するために在る存在です。 その力とは何でも同じですが「 諸刃の刃」 となり得ますので、集合魂の中には悪さをした者や積み重なったカルマがあり、肝心な時に( 肝心な時だからこそ) リンカーンの「 暗殺」 という現象になって出て来ています。
そしてそういう事態を招いてしまった「 自分がふがいない」 という自分( 集合魂) に対する怒りになり、そこを「 修正したい」 という思いがあり、その「 修正したい」 思いが陰始がいなくなった地球に残って、どこまでやれるかやってみたい…それが微かに見えるのです。
憤りというのは恨みになります。
その恨みには「 良い恨み」 と「 悪い恨み」 があり、「 悪い恨み」 には未来がなく、「 修正したい」 という思いが入った恨みには「 未来がある」 恨みになり、「 何とかしたい」 「 何とかしよう」 というベクトルを持ちます。
そうではなく「 自分も人もどうでもいいし、もう滅びたい」 という恨みは悪い憤りで、どこにも行きつくことのない絶望をもたらします。
リンカーンの幽霊
暗殺の直後リンカーンは約30年間幽冥界を彷徨っていました。
---
84
---
---
85
---
それが先ほど述べた「 地球には残らない」 という思いと「 残って集合魂の修正をしたい」 「 まだ何かやれるはず」 という思いのはざまで揺れていた時でした。
それ故リンカーン暗殺の前後には様々な現象が起きています。
史実に残っているものとしましては例えば暗殺の15時間前に地方で「 リンカーン大統領が暗殺された」 というニュースが流れ、その後実際にリンカーン暗殺の報が届いて「 さっきのは何だったのか」 と騒ぎになったことがありました。
これは陰始がやっています。
陰始の媒体である巫女( シャーマン) が力を見せつけるためにやっています。 陰始にも派閥があり、アメリカ国内での派閥争い、勢力争いでその力を見せつけるようなことをやっています。
それは「 我々が暗殺するんだ」 というようなデモンストレーションで、「 自分たちが陰始のNo.1だ」 というようなお墨付きを自ら振り撒いていたのです。
具体的には大元のシャーマンが陰始の指令を受けて地方のつながっている小シャーマンたちに予知夢のようなものを見せています。
噂はそこから派生していました。
南北戦争当時のアメリカにはフリーメイソンを中心とする黒魔術といいますか、ブラックな精神世界が蔓延していたのです。 現在は巧妙に潜伏していますが当時の陰始関係者たちは、中世のヨーロッパのように公然と暗躍していたといってもよいかと思います。
---
85
---
---
86
---
また暗殺の後からホワイトハウスではリンカーンの幽霊が出るという噂が出ています。
実際に幽霊は出ていました。
それはリンカーンの魂が魔導師である故なのですが、強い念はあちこちに影響を出していましたが、それも約30年位で次第に薄くなっていきます。 それからは世の中のスピードもだんだん速くなり、また集合魂の力もあり、幽冥界で沈んでいたリンカーンは無事集合魂に戻されています。
こういう状況の場合通常はそうスムースに集合魂には戻れないのですが、やはり集合魂に力があると多少の無理もきくようです。
---
86
---
---
87
---
第14章 アンネ・フランク
┏―――――――――――――――――――――――――
|
| ユダヤ人の少女
|
| 生没年:1929~1945
|
| 出身地:フランクフルト・アム・マイン( ドイツ)
|
|
| 1943年、ナチスの反ユダヤ政策を恐れアムステル
|
| ダムに家族で移住するも、ドイツ軍がオランダを占領し
|
| ユダヤ人狩りを始めたために隠れ家での生活を開始する
|
| ( 1942年/この頃から日記をつけはじめる)
|
| その後二年間は難を逃れるが密告により秘密警察が踏み込
|
| みオランダはベステルボルグのユダヤ人収容所に送られ、ア
|
| ウシュビッツを経た後にドイツのベルゲンベルゼン収容所で
|
| 悪環境の中チフスに感染し死亡したとされる
|
┗―――――――――――――――――――――――――
---
87
---
---
88
---
アンネは自分の集合魂に戻っています。
そこで、
「 ( この地球に) 残りたい」
と考えています。
しかしこのアンネのように集合魂に戻っている魂はいいのですが、戻れずに幽冥界でさまよっている場合、その魂の行く末はどうなるのでしょうか。
例えば「 地球に残りたい」 と思っていても、それは実現されるのでしょうか。
調べてみますと、まず人は死んでから通常は幽冥界を通過し、そこに留まるか、集合魂に戻るかを選択します。
この場合その「 選択」 に本人の意思はあまり関係なく、「 戻る」 「 戻れない」 はその魂のエネルギー量と地上における清算状況によるのです。
( 地上の清算状況とは、地上に降りて元々持ってきた「 カルマ」 をどこまで昇華出来たかがプラス得点で、逆に地上で色んな負のエネルギーを生産してしまって、逆に「 カルマ」 を増やしてしまったのがマイナス得点です。 その合計の総合評価が高いほど清算状況は良好ということになり、魂が軽くなって、上昇しやすくなります)
ですからエネルギー量の少ない魂や清算がうまくいかなかった魂は、しばらく幽冥界でエネルギーを貯め
---
88
---
---
89
---
るため、あるいは反省や学びのため「 修行」 しなければならないという事があります。 そのため地上の人々がその人にエネルギーを「 祈り」 という形で送ってあげることは出来るのです( お墓参りなどはその一例です)。
ところが元々エネルギーを充分に持っている魂は、地球に「 残る」 「 残らない」 の選択を集合魂に戻らずに自分だけで決定することが出来ます。
しかしそれは例外的な存在で、集合魂に戻らずいわば「 独立」 してしまうというような形をとることになります。
そういう実例はこの本の中でも何人か出て来ていると思います。
さてアンネのお話に戻りますが、アンネが「 残りたい」 ということは、彼女はすでに集合魂に戻っていますから、集合魂が「 残りたい」 と思っているわけです。
ただアンネも集合魂に完全に溶け込んでしまっているわけではなく、割と元気といいますか、やる気満々な感じは受けます。
あの時のアンネのままで出て来ることはないのですが、更にパワーアップして、他の仲間もたくさん引き連れて新たな体験を求め戻る計画を進めています。
密告者
アンネはあれだけの体験をしたにもかかわらず、向こうではわりとあっけらかんとしていますので、あまり書くことがありません。
---
89
---