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ところがこの陰糸は( 陰糸たち5人とも共通ですが)、豪華な暮らしや贅沢をしたい、人の上に立ってふんぞり返りたいというような欲望は持ち合わせていないのです。 彼らが持っている欲望はただ一つ「 滅びたい」 というものです。
ただ彼らの基本理念は確かに「 滅びたい」 ですが、それが人類と混じり合っているうちに、いつの間にか「 滅ぼしたい」 に変っています。
その欲望達成のためなら何でもするというくらい、それに関してはある意味ピュアといえるのですが、それでは何のためにオリエントからはるばる極東の地日本にまでたどり着いたのでしょうか。
「 陰糸に利用されていた地球」
その謎の解明にはここまでちらちらと影がありました一つの存在を探求する必要があります。 それは陰糸の重要なスタッフ「 無尽蔵のエネルギーを持った存在」 です。 まずこの存在ありきで陰糸は動いています。
それではこの存在の正体は何でしょうか。
それは「 地球」 でした。
何と陰糸の地球を滅ぼすための陰謀に、その無尽蔵のエネルギーを補給していたのは地球だったのです。 「 地球」 といいましても、この丸い大きな地球ではではなく、地球が生み出した地球そのものという…いわば「 地球原人」 ともいうべき人間でした。
この地球原人は普通の人間と異なり、ちょっと変っていて…今風にいいますと「 空気が読めない・KYな」 人といいますか、その度合いがものすごく強い人間でした。 例えば人と一緒にいて、相手が何を思っているのか、どう考えているのかということを普通の人は気にしますが、そういうことが全くなく、自由気ま
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まに自分の好きなことだけしかしない( 出来ない) という性質を持っています。
通常そういう人間は人々から嫌われてしまうのですが、この地球原人は半端ないエネルギーを持っていますから、何故か周囲の人たちからは好かれ、食べ物がなかったりしても、誰かがもって来てくれたり、何かと面倒見てくれる人が現れたりします。 ですから余計に何も考えずに、自由に好き勝手してしまうということもありますが…猫を飼っている人はよくお分かりかも知れませんが、自由気ままな猫のようなものでしょうか。
ただ村人も地球原人によくしてやっていると、自分たちに何故かどこからか食べ物が入って来たり、いいことがあるというようなことがあり、地球原人が村の鎮守様のような立場になっていたりするのです。
そうなると今度は村人に「 そんなこと神様がしちゃいかんでしょ」 などと自由を束縛されるような事をいわれたりすると、何か面倒くさくなってどこかへいってしまいます。
そうすると今度は村人が逆に地球原人を追いかけて、村ごとついていくようになったりしてます( 当時の村は、小さなコミニュティで、立派な家があるわけではなく、掘立小屋のようなものがほとんどでした)。
陰糸はこの地球原人と神官をそばにおいて、自分の意図を神官に伝え、神官が地球原人の無尽蔵のエネルギーを使い、術で結界をはっています。
陰糸がオリエントのバビロンから極東の日本にまで流れてきたわけがこの地球原人にあるのです。 先ほど書きましたように地球原人は自由気ままです。 今ここにいたと思ったら、すぐにどこかへ行ってしまってい
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ます。 ひとところに長く住むということもありますが、その日の内にあちこち移動してしまうということもあるのです。
つまり陰糸は地球原人に付いてまわっていた故に、いつの間にか日本にまで来てしまっています。 非常に長い時間をかけて日本にたどり着いていますが、バビロン→ 中東→ インド→ 東南アジア→ 台湾→ 沖縄→ 日本という具合に海を渡って来ています。
日本にたどり着いたのは、縄文の頃でしたから、もちろんまともな船などなく、ほぼ丸木舟のような筏のようなもので航海して来ていますが、それでも地球原人が持つエネルギー故に、無事にたどり着いています。
「 陰糸の葛藤」
地球原人は膨大なエネルギーを持っていますが、それが正確にわかるのは神官と陰糸だけでした。 つまり陰糸にはどうしても自分の欲望の成就のために、地球原人が必要だったのですが…元々陰糸は人々から疎外されるような存在でしたから、普通の人々に冷たくされたり、迫害されたりすることくらいはいつものことで「 ふん」 という感じですが、地球原人は何をやっても優しくしてくれるのです。
しかも自分より劣っていると思っている者に、アホみたいな存在に優しくされるので、ものすごく傷つくのです。 しかもそいつを利用しなければならない、そいつがいなければ何も出来ない自分というのが嫌で嫌でたまらなく、落ち込んでしまうのです。 だからこいつのエネルギーを利用して、こいつらを滅ぼしてやろうと思ったのです。 もちろん地球原人が地球だとは夢にも思っていません。 ただ単に「 自分よりアホなやつ」 という思いしかなかったのです。
ここが陰糸の勘違いといいますか…ちゃんと理解していなかった部分で、陰糸には「 強ければ、頭がよけ
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れば、だまされる方が悪い」 「 弱いものは、強いものが何をしてもよい」 という価値観がどうもあったようです。
それで地球原人は、はた目から見ると弱そうに見える、陰糸から見たら劣っているように見える…でもそいつらに同情されたり、エネルギーをもらわないと何も出来ない自分って…自分の中では「 最低の人間」 となるわけです。
そうするとそいつら( 地球原人) が許せないとなってしまうのです。 自分はバカにしているんですが、普通の人々には結構支持を集めていたりします。 地球原人はエネルギーがありますから、空気の読めない、一見あほうに思えるどうしようもない存在ですから無視したいのですが、どこかほっておけない、この人を何とかしてあげたいと思わせてしまう何かがあるのです。
ちょっと話は飛びますが、実は地球原人というのは今でも存在しているのです。
そんなに多くはないのですが、陰糸が出会った9000年前あたりでも、地球原人の寿命は( 個人差はありますが) 300歳~1000歳はありました。 それが人口5万人に一人くらいはいたので、結構な数はいたのです。 ( 最初の陰糸がいたころのシュメールの時代の世界人口は、8、769、000人という数字が出ています。 珍しく細かな数字が出ていますが、どこで計るかで多少の変動はあるでしょうが、大体そんなものだったようです。 その頃に地球原人は人口5万人に一人という割合で存在していたのが、現在は10万人に一人という比率になっています。 結構数としては多いのですが、個体差はあり、しかもそのすべてが覚醒しているかどうかはまた別の話です)
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私たちが宇宙全史のワークをする時、みわは電車でワークの場所に来ていますが、陰糸からの攻撃が段々加速して来ていますので、途中駅で下車して休んだりしています( タクシーは許されていません)。 新宿などで休む時は、いつも浮浪者との場所の取り合いになるのですが、その浮浪者の中に地球原人はいました。 優しくて「 こっちにいていいよ」 という具合に声をかけてくれたりしています…が、ルンペンなのです。 大体そんな感じで、今は特にニートとかルンペンとか、そういう身分でしか生きられないようです。
「 本来の人類は地球原人だった」
人類は約3億年前から次々と宇宙の各地から集められた種族( 俗にいいますと宇宙人です) で構成されています。 しかし地球自身はここで話題になっている「 地球原人」 で進化をつないでいきたかったようでした。 そういう素直な人たちから始めようというふうにしたかったのですが、それを無視して次々と移民団をよこしたのは銀河団( 反銀河団も含む) でした。
ここからは例によって私と上の方達( 主に月読の大神) との問答です。
●=上の方達・主に月読の大神
○=私
○ 地球は地球原人という地球独自の人類でやりたかったんですよね
● 「 そうね」
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○ それに反対したのはどなたなんでしょうか
● 「 反対はしていないよ」
○ でもたくさん( 他の星から) 移住させたじゃないですか
● 「 反対はしていない、ただ移住を反対もしていない」
○ ですからその移住をさせようとしたのはどなたでしょうか
● 「 銀河連合…銀河団( 反銀河団も含めたもの) 」
○ 何故入れようとしたのでしょうか
● 「 いわゆる無垢な星で、ものすごいエネルギーが集まった」
「 それゆえに最終的な実験星のエネルギーが集まったから」
○ 地球の意図とは違いますよね
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● 「 確かに…でも他の星々の要請ではないのだが、それに近いものを地球は受け入れた…というか、拒否していない」
○ 拒否する頭もなかったのでは
● 「 そうね…なかったね」
「 どうなるか?というのではなく、何でもウェルカムという状態だったね」
○ というより知らないですよね…子供だから
幼子にこれあげるといっても、この子と一緒に住みなさいといっても、いやだとはいえないですよね
● 「 いえないね」
○ それが初めて今回いやだ!といったんですね
● 「 そうね」
今回地球が反転したというのは、初めて地球が「 いやだ」 といったということなのです。
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「 四国にたどり着く」
はるばるオリエントから日本にたどり着いた陰糸は、その定住の地を四国にしています…というよりも地球原人が四国の徳島の吉野川流域の阿波地域に住むことを決めています。
陰糸はバビロンから地球原人の行くところについていくしかなく。 地球原人に「 もうここでいいだろう、ここに住み続けよう」 ということは通じなくて、基本的に地球原人は非常に気まぐれですが、それは人間サイドからの視点で、地球原人にしてみればそれなりの理由はあったのです。
四国の阿波地域はとても気の強い、気の状態がいい土地でした。 そこでは気候は温暖で、食糧は豊富に採れ、何事につけても住みやすい場所だったのです。 そういう所には続々と人々が集まるようになり、やがてここが原日本人の発祥の地の一つになります。 他にも北方からの移住者とか大陸系の移住者の最初の基点がありますが、それはまた別の機会にお話します。
「 日本の陰糸はどうして足抜けできたのか」
さて地球を支配する5人の陰糸のボスであった日本の陰糸は、一体どうやって足抜け出来たのでしょうか。 いかにボスといえど他の4人の陰糸はあっさりと抜けることを許したのでしょうか。
そこを検証していきます。
そもそもこれまで9000年間にわたって( 彼女は6000年間ですが) 人類を苦しめ抜いてきた陰糸が、「 ハイこれでもうやめます」 といってそう簡単にやめることが出来るのでしょうか。
またやめるといっても、そのやめた後、陰糸はどうなっているのでしょうか。 そういう疑問が次々と湧い
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てきます。
調べていくうちに日本の陰糸はとても用意周到に以前からやめる準備をしていました。 そしてこのことを調べていくうちに、もっと根本的なことが分かってきたのです。
それは「 陰糸は5体だが、実はその上に君臨する陰始という存在がいる」 というものでした。
( この最終ボスの陰始に関しましては、この後解説します)
なぜ最初からこのラスボスの陰始が分からなかったのかといいますと、私たちに問題があったのです。 私たちといいますか…私たちと陰糸たちとの力関係に問題があったのですが、本来ならラスボスの陰始を確認しようと思えばいつでも出来たのですが、こちらが陰始を確認すると向こうもこちらを見ることが出来てしまうということがあります。
これまで明確に世界が反転するまでは私たちのワークは圧倒的に不利でした。 ですから「 宇宙全史」 第一巻やその他の関連書籍を出してもそうそうは世の中には知られることはなかったのです。 それはそういう具合に月読の大神が操作されていました。 そうしないとたちまち私たちは陰糸たちの攻撃にさらされてしまうからです( 本の内容が難しかったということもありますが)。
おそらく防御はある程度出来ると思いますが、日常業務に相当な支障が出るものと思われます。 それでは困りますからこれまでは様々なバランスで情報を小出しにし、反転した今一気にこの告知本が出せるようになったのです。
それでも( 力が弱っているとはいえ) 陰糸たちの攻撃は日々その強度を増していき( どうも段々と焦点があって来たようです・日本の東京のあの辺りが怪しいという感じでしょうか)、みわ一人では受け止めきれなくて、私の方にもかなり来るようになっています。
そういうわけでこの後ラスボスの陰始を解説していきますが、その具体的な姿はあまり見ていないまま書
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いていきます)
ややこしくなって来ましたので、ここで日本の陰糸の足抜けの状況を箇条書きにしてみます。
A・日本の陰糸は、既にだいぶ前からこういうこと( 人々からエネルギーを搾取すること・あるいは苦しめること) をやめたいと思っていた
B・そのために約100年前から少しずつ仲間にばれないように準備はしていた
C・自分がこれまで奪ったエネルギーや封印して使っていた魂をすべて開放してお返しした
D・用意周到に準備して来たことなので、仲間に制裁されないように鉄壁の守りはしているが、ある程度覚悟はしている
E・すべてを返してしまったので、今はごく普通の人としてひっそりと暮らしている。 私たちもそれ以上の詳細はとらないようにしています( とると他の陰四たちにも分かってしまうのです)
書いていて何やら納得出来なかったので、さらに追求してみました。
そもそもこれまで散々人々を苦しめ抜いてきて、いまさら「 ハイやめました、ごめんなさい」 で済むのでしょうか。 皆さんはあまり御存じないかも知れませんが、人類の歴史にはものすごく悲惨な状況がたくさん
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あるのです。 それはほぼ隠蔽されていますし、人々も「 自分たちは優れている」 というエゴを満たしたいためにいい思い出しか残しませんが歴史の改ざんは相当やっています。
しかし実際の人間の歴史は食い合い、だまし合い、飢餓、裏切り、殺戮、強姦、拷問の歴史なのです。 そこを正視しようとしないといつまでも陰糸たちの餌食のままになってしまいます。
それは私たち人類の責任でもあるのですが、そう仕向けた陰糸たちの責任もかなり大きなものがあります。 それをたった一言「 ハイやめます」 で済むことなのでしょうか。
最終的に日本の陰糸は、自分に関わるすべての魂のエネルギーを差し出したということでした。 自分が使用できるエネルギーを魂ごと差し出したのです。 それはこれまで搾取してきたエネルギーに利子をつけて返したくらいのものでした。 それで許してもらったということです。
それでも中々納得できなかったので、もう少し追求してみました。
●=月読の大神
○=私
○ その返したというエネルギーは、キッチリとった人の所に戻っているのでしょうか
● 「 ピッタリ還っているね」
○ でも何百年も前や何千年も前の人などからもとっていますよね。 それこそ数は数えきれないでしょうし、すでに生きていない人もいて、転生を重ねてもうどこにいるのかわからないような人もいるので
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はないでしょうか
● 「 霊界にいたりとか、生まれ変わっていたりしても、その痕跡をたどってキッチリと還っていくね。 漂うことはないんだよ」
○ でもこの陰糸が使ってしまったエネルギーはどうなるんでしょうか。 もうないでしょ?
● 「 エネルギーというのはね、移動するだけで使ってなくなるというものじゃない」
「 あなた達は使ったように見えるだろうけど、その使ったというエネルギーはまた色々混ざって変転して、水が浄化されていくような過程…時間はかかるけど失ったんじゃなくてまた返って還流してくるものだから、それは」
○ それではそのどこかへいってしまったエネルギーは彼女が戻してくれるんでしょうか
● 「 彼女が使ってしまった…流れてしまったエネルギーの何倍も実は自分のストックのエネルギーを乗せて返したからさ」
○ 自分のストックのエネルギーって元々他人のものでしょう
● 「 他人のもの」
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○ だからそれは何倍もってことはないですよね、ピッタシ返すかそれ以下しか返せないですよね
● 「 いや、それ以上の…エネルギーって使ってしまったというマイナスのエネルギーはそうなんだけれども湧き出るエネルギーもあるさ」
○ 彼女湧き出て来るんですか
● 「 湧き出るエネルギーっていうのはね、人に応援してもらったり喜んでもらったりというそういうエネルギーだから」
○ そうですよね…でも彼女にそんなものあるんでしょうか
● 「 彼女は彼女なりに自分の持ってる物を全部差し出した」
「 それによって返してもらう存在が有り難うっていう応援のエネルギーで戻ってくると、彼女にとっては物凄いプラスのエネルギーになるから」
○ で、それも返したんですか?
● 「 そう」
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「 そういうエネルギーで結構上乗せして返している」
「 まぁズルイって言われちゃえばその通りなんだけどさ」
○ 彼女のエネルギーでもないですよ、それは
● 「 でも彼女がそれをやったということが物凄く大事でね」
「 やっぱ取る一方のエネルギーだとそれはなくってね」
「 取る一方の人達はそういう心持ちに実はなれないさ」
( この問答にはやはり何かスッキリしないものがありましたが、この本の最後の方で収録した中に最終的な答えが入っています)
この日本の陰糸はこれまで主に日本人のエネルギーを吸い取っていましたから、そのエネルギーを返したということは、日本人は気づきやすくなっているということです。 だからこそ今回の大浄化、大改革は日本から始まっていくことになったのです。
許してくれたのは地球でしたが、この地球の忍耐にも限界がありました。
その限界点が反転が明確になる2012年の冬至だったのです。
この時までに改心すれば許してもらえ、それ以降は受け付けてもらえません。 それでは残った陰四とラスボスの陰始はどうするのでしょうか。 それもこの後お話しします。
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「 ラスボスの陰始」
日本の陰糸はどうして人類を自由に操れる力と権力を放棄してまで生き延びたかったのでしょうか。 今は普通の人間になっていますから、あと生きられても30年、40年がせいぜいでしょう。 それでも生き残りたかったのでしょうか( 最も転生というシステムに組み込まれることで生命として生き続けるということはありますが)。
調べてみますとこの女性は生まれた時から元々そういうことがあまり好きではなかったということがありました。 しかし血筋といいますか、定めといいますか、そういう家系に生まれて、そこで小さな頃からコントロールされ、教え込まれて来ています。
その教え込んでいた母親が5人の陰糸の大元…ラスボスである陰始だったのです。
この陰始の履歴は少し後回しにして、陰始がその子供である陰糸を生み出す過程を調べてみます。
「 陰始の葛藤が日本の陰糸に出た」
そもそも陰糸のボスである陰始は、日本の陰糸の謀反といいますか、反逆を阻止出来なかったのでしょうか。
調べていきますとこの陰糸の有り様といいますか、その形がちょっと変ったものだということにも関係がありました。
陰始はシュメールの農耕時代には自分一人で充分管理できたのですが、人口が増え、世界のあちこちに文
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明が広がるにつれもう少し人手がほしいと考え、自らの分身を作り出していきます。
最終的に5人の分身を作りましたが( それが陰糸です)、一度に作ったわけではなく、2000年から4000年かけて都合のいい憑代に出会った時にイニシエーションしています。 この時は単純な魂の移動ではなく、自己の分霊を作り、それを憑代に入れています。
その時陰始は親としての特権を生かして「 人類を搾取する」 というノウハウと使命感をインプットしています。
なおこの時出来た5人の陰糸の下に、ツリー状に配下が出来、その一つがフリーメイソンだったり、その関連組織だったりするのです。
5体の陰糸は元の親の陰始とは時間が経つにつれだいぶ関係性は薄れ、それぞれに独自のカラーといいますか個性を濃く持つようになっていきます。 それでも気の世界では濃い関係性を保ったままで「 世界を滅ぼす」 という統一的な意図はもち続けていたのです。
この関係性は、宇宙全史のワークではほぼ「 集合魂」 の概念に近く、それぞれが独立しているようで、お互い深い関係性を持つという具合になっています。
日本の陰糸が「 もうやめたい」 と思ったということは、実は大元の陰始に「 もう終わりにしたい」 という思いがあるということでした。
彼女( 陰始) の5分の1がもうやめたいと思っていたのです。 しかし5分の4にはまだ存続させたい、まだやりたいという葛藤もあるのです。
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「 消える者に同意した地球」
日本の陰糸がやめた時、親の陰始の中にももうやめたい、消えたいという思いがありました。
それに地球が同意したのです。 だからこそ日本の陰糸が離反できたのですが、なぜそれまで地球は陰始のやりたい放題を許していたのでしょうか。
それはまだ地球のキャパの範囲内だったということがあります。 しかし陰始はやり過ぎてしまいました。 自然界の汚染と破壊、人類の長年の怨念の累積、それらも限界を超え、地球は陰始の「 滅びたい」 という思いを認めたのです。 それが世界が反転したということでした。 地球というのはある程度負荷がかからない限りは、それを何でも受け入れてしまう「 まあいいか」 ではないのですが、私たち人間のキャパとは全く異なる大きな「 愛」 があるのです…が、その一定の線を超えてしまうと、「 自分( 地球) はこうしたい!」 という意志を発現するのです。
世界が反転する前( 2012年) に「 許して下さい」 「 すべてをお返しします」 という宣言をしていれば、そこには許される余地がありました。 それが日本の陰糸ですが、しかし世界が反転した今となっては、それくらいでは全然おさまらないほど地球の皆さんの怨念が膨れ上がってしまっているのです。 わずか2年の差ですが、その差はものすごく大きいのです。
それは魂を滅びつくされるまで取り返しにあうだけという厳しさなのです。 残った4人とその親である陰始は、この宇宙にはもはやいることは出来なくなります。 追い出されてしまうのですが、通常ならディセンションして、また別の世界へいき、同じように搾取していればいいのですが、今回はその別の宇宙がもう受け入れてはくれなくなっています。
それではまた他のもっと下の宇宙にいくしかないのですが、その間お互いを食い尽くすしかないので、存在
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がだんだん薄くなり、最後にはなくなってしまうということになります。
それが魂が消えてなくなるということです。 それは魂にとってはものすごい責め苦であり、絶望だけの未来が待っているのです。
日本の陰糸は残ることを許されました。
しかし彼女はどこかで滅びることも覚悟の上のようです。
地球は許したのですが、陰始の仲間は当然裏切り者として報復を考えています。 彼女もその手の情報は知り尽くした人ですから鉄壁のガードはしていますが、覚悟はあるようです。
「 地球が出した反乱分子」
今回の文明ではフリーメイソンという名を冠した陰始のシステムが地球を支配していました。 しかし実際はこの文明の前にも、またその前にも同じようなシステムは稼働していたのです。 そこには陰始も含まれていますが、また別の存在もありました。
その文明が極限値まで来ると崩壊し、再び新たな文明が始まり、そこでまた新たな人類を搾取するシステムが組まれることになります。
しかし先ほど書きましたように、地球はとてもソフトややり方でそれの対抗する種をまいていたのです。 それが陰始の血筋に入れた自分の因子( 反乱分子のような種で「 生きていたい」 という希望) でした。 それが芽を吹くのかどうかは、その者次第で、先ほど書いた「 陰始の葛藤」 がこれに起因しています。 そのプログラムが稼働し出すかどうかは、彼女次第でしたが、日本の陰糸だけが発動しています。
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他の陰糸やラスボスの陰始にも入ってはいるのですが、タイミングが合わなかったといいますか…反転までに間に合わなかったというところでしょうか。
すべてはその者の生き方、考え方によりますから、その者が求めなければ、滅びたいと望むのならそれまでのことです。
日本の陰糸は生きたいと思ったのです。
それは地球にとってもギリギリの賭けでした。
「 陰始の起源」
遅くなりましたが、ここで今回の文明の陰の支配者である陰始の起源をたどってみます。
ここでも宇宙全史のワークをあらかじめ学んでおられる方は理解しやすいと思うのですが、あまりこの本でそのあたりを解説しているととんでもなく長くなってしまいますのでスルーしています。 またこのように宇宙全史、宇宙全史と同じことを何度も書くのも煩雑になりますから、その辺りは察して頂くようにお願いいたします。
そもそも900枚を超える文章を200枚程に縮めていますから、中々難しいとは思うのですが…ギリギリ理解出来る範囲までまとめたつもりです( 最終的に1000枚を超えていました)。
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何度か出て来ていますが、私たちの文明の前にはアトランティスやムーという文明などが存在していました。
陰始のDNAのようなものは、人類の原形肉体である「 e - 1」 に埋め込まれていて、そこからだんだんと広がってはいましたが、明確にその形質が発芽したのは、約6500万年前あたりでした。
それからも強く出たり潜在したりを繰り返し、ムーやアトランティスでも出て来ています。 その時はフリーメイソンという名称ではなかったのですが、搾取するというシステムはほぼ同じでした( ここでは恐竜人間の形質も混入されていますが、それはもう本当に長くなりますので割愛します)。
今回の文明の起源であるシュメール( メソポタミア) では、やはり地球のエネルギースポットを封印しつつ、自らの血を次第に濃くしていったのです。
人々への影響力といいますか、操作は、ある程度人口が増えないとその力は中々利用できないようで、文明が発達してくる( 人口が増えて来る) とそれに従って陰始の力も増していきました。
「 陰始の原形」
グランドクロスという宇宙の大イベントは、地球の歴史の中で何回かありました。 今回の文明では約1万年前に陰始がグランドクロスの時期にそのエネルギー場を利用して地球を封印していますが、地球上で最初にやったのは、1億4000万年前でした。
その時は利用する仲間としての神官はいなくて、かわりにサタン系の存在( その時は大魔王と呼んでいます) を使っています。 そこがこの地球にはられた結界の始まりで、そこから段々と強化されて来ています。 最初は小さな空間しか囲えなかったようですが、ムーからアトランティスにかけて、そのあたりからキッチ
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リと囲えるようになっていったのです。 ムーは超能力文明でしたから、一般人もそれなりの能力を持っていました。 それでも結構吸い取っていたのですが、今に比べるとまだまだ結界が弱かったといえます。
「 エジプト時代からメソポタミア」
ここで何とかフリーメイソンという名称に代表される影の支配者の最終形にたどり着くことが出来たようです。
まず今回の文明における陰始の起源をたどってみます。
大元は中央アフリカあたりですが、陰始としての因子が強く出たのはエジプトでした。
エジプト王朝が始まるよりもはるか以前のことですが、今と同じように砂漠化した土地ではありましたが、雨季と乾季はちゃんとあって、もう少しオアシスも多く、河岸地帯は( ナイルの) 氾濫地域、湖の周囲は肥沃で多くの緑が繁茂していました。
その頃はまだ例の不老不死の術は知りませんから、普通に血で陰始としてのDNAをつないでいます。 要するに普通に死んで、また赤ちゃんとして生まれて来て…という循環で血を濃く保っています。
今でこそ一夫一婦制というような婚姻制度があり、当たり前のように思っていますが、当時はそういう形はなく、大体村の中や近隣での通い婚というような形のもので、誰が嫁で誰が夫でという区別はあまりなかったのです。
自由といえば自由で、大らかな性生活がありました( 婚姻制度や一夫一婦制などはキリスト教やその他の宗教が、家族という単位で支配しやすくするために提唱したシステムで、その名残が今のいわゆる慣習や道
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徳となっています)。
陰始も普通にセックスをし、子供を産んでは老いて死んでいます。
一つの寿命が終わるたびに死んではいますが記憶はなくしていないので、ちゃんと陰始としての思いはもったままで、波はありましたがそれを次第に濃くしていています。 それを繰り返し、陰始の意図に最適な器( 肉体) を得た時、そこで濃く因子が発現し、自己を認識しています。 つまりその時自分は「 滅びたい」 という願望を強く持っていることを使命として確認しているのです。 ただまだそこで「 世界を支配したい」 とまでは思っていません。
その一種の覚醒を得た時( 25才でした) から陰始は、自分の憑代を探し求めるために、巫女の付き人のようなことをしながら、周囲に集まってくる最適な女性を待っていました。 巫女のまわりにはやはりそういう傾向の者が集まりやすく、ある時とても強力な( 憑代としての) 才能を持った女性が現れると、すぐに陰始はその女性をとりこにし、そこから10年間その女性を自分の完璧な憑代にするために教育といいますか、洗脳といいますか…自らの能力を委ねています。
ここがちょっとややこしいのですが、陰始はその女性を洗脳し、自らの使命と能力を移しているのですが、自分自身も元の肉体に残っているのです( 通常は自分の想念・自我のすべてを移して、新しい自分の肉体とします)。
ですから2人の陰始がこの時は存在していました。 いうならば移動したというのではなく、自己の分霊を持つもう一つの肉体を造ったというべきでしょうか。 そうしておいて元の陰始は、完全に憑代が完成したと確認して、35才でそのまま亡くなっています。 しかし肉体は死んでも、想念体として相変わらず行き続け、より強力に憑代であるその肉体を操作しています。
ですから陰始と呼ぶべき元の存在は、想念体の陰始と、肉体のまま生き続けた陰始の二つの存在があると
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いうことになります。
肉体の陰始はそこから色々あって( 追い出されたに近いですが) エジプトからメソポタミアの方へ何世代もかかって流れていきます。
補足ですがこの( エジプト) 時代は陰始の結界がまだなく、陰始だけではなく普通の人々もあの世の記憶、前世の記憶を保持したまま生きています。 そのため当時の人々は本当に純朴な人たちが多く、いさかいやケンカなどはありましたが、意地悪や嫉妬、妬み、序列や優越感( 劣等感も)、などのネチネチした感情は持ち合わせてはいませんでした。 ですから陰始がそういう集団内にいると、どうしてもみんなと合わなくなって、次第に居づらくなり出ていかざるを得ないという形で、あちこち点々と移動していきます( 陰始はみんなをそういう感情に染めようとしていますが、村の長などが追い出しています)。
この陰始である女性はとても体が弱く、虚弱体質でした。 だからこそそういう特質( 潜在意識が見える) が深く発動していたのですが、虚弱な人はいくらでもいますが、この女性は弱いにも程があるというくらいに弱い人でした。
普通なら入院しっぱなしとか、いつも瀕死状態という感じなのです。
ちょっと矛盾するのですが、それでもこの女性には生き続けたいという欲望はあったのです。 そして地球は基本的にしぶといといいますか、生き続けたい人を応援する星だったのです。
そのため陰始( 陰糸も含みますが) はその憑代を求める時、そういう虚弱な人間を選んでいます。
だから彼らはエネルギーを必要としていますが、それが自然のエネルギーというピュアなものは受け付けなくて、人を介した人工のエネルギーしかもらえないのです。
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モーゼが連れてきた「 餓鬼の星」 の住人たちがいましたが、あの住人は枯れ木のようにやせ細っていて、ひたすら奪い合うというその性質はまさに餓鬼でしたが、陰始の源流の星はさらにひどいところでした。 ( テレビではたまに太った霊媒師のような方が出て来ますが、あれは本物ではなくフリーメイソンの下っ端の一つの形になります。 詳しくは語りませんが、他人からエネルギーをガーッと吸い取ってそれである程度見えるので、そのふりをするという形の人たちです・宗教家やサイキック・サークルなどでの太った教祖や講師にもお気をつけ下さい)
「 利用された神官とサタン」
陰始はシュメールで力のある神官を見つけてそこで初めて地球を自分の思うようにしたいと思っています。
優れた神官というのはあらゆる霊的な事象に長けており、いわゆる魔法という人間を操作する術にも優れた才能も持っていますし、人間の肉体が有する潜在能力をフルに生かす術も心得ています。
陰始は地球の歴史の中でこの神官やサタンを自分の参謀として使っています。
すでに書いておきましたが、神官ばかりではなく前の文明ではサタンも同じように陰始に利用されていました。
サタンはエルランティから分かれた分霊ですが、それなりにピュアであったがゆえに今はああなっていますが、この文明よりずっと前は本当に純粋な存在で、狡猾な陰始にコロッとだまされてしまっていました( それで性格が歪んだということも少しはあったのですが、一番の原因はやはり人類の穢さ、うわべだけ、おためごかしが嫌いだったようです)。
基本的にこの神官と地球原人というものすごいエネルギーを持った存在が陰始を支えていきます。
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ややこしくなるのでカットしようかと思いましたが…実はシュメールの頃に、陰始が覚醒する時に働きかけていた存在に「 エホバ」 がありました。 エホバは実態としてではなく、彼女の潜在意識に覚醒するように強く働きかけていました。 ここではその事実だけを記しておきます。
私は神官も、その中に含まれる魔道師という集団の集合魂も受け持っている存在でもあります。 そのため長い地球の歴史上、地球の進化を色々な形で阻んできている神官( 魔道師) には心痛めておりますが、彼らのカルマを解消するためにもその事実を明らかにしていこうと思っています。
ただこれもすでに色んなところに書いておきましたので、そちらをご覧いただくとして、現状魔道師の集合魂は、私の勧めで「 世界平和の祈り」 を実行しており、段々と濁りが澄んできています。 あれだけどうしようもなかった集合魂が変わりつつあるというのは、世界が反転してフリーメイソンの呪縛がほどけつつあるとはいえ、本当に世界平和の祈りの強力さには驚かされます。
魔道師たちは集合魂全体の問題ですから中々大変なのですが、サタンは現状気がつくのが早くて、迷ってはいますが半々といった状態です。
半々といいますのはサタンにも眷属はたくさんいまして( ルシファとかベルゼブブとかですが) そういう者たちがまだ迷っており、その各々の思いがどちらに傾くかで決まっていきますが、おそらくサタンは分裂していくでしょう。 つまり滅びる方にいくのか、生き続ける道に進むか…迷っていますが、決断は早いでしょう。 ピュア故に何がどうなっていたのかよくわかるのです。
そこで片割れであるエル・ランティも決断を迫られており、彼も白と黒に分裂していくようです。
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サタンが反転しますとサタンがサタンでなくなるわけです。 これまで人類が思い込んでいる所の「 悪の権化」 といいますか「 悪の代表」 「 悪の根源」 みたいなものが、逆転して「 善神」 のようなものになります…が、実際は「 宇宙全史」 第一巻で明かしましたように、彼は悪でもなければその代表者でもなく、そのピュアさと巨大なエネルギー故の有り様が、人類にはそう映っていたということです。
サタンが翻りますと、これまで人々の苦しみとか阿鼻叫喚の想念をすべて蓄えて陰始に渡していたものを、それをすべて利子ごと取り戻して、人々に返します。 それが出来るのがサタンでもあるのです。 ただこれまで出来なかったのはやはり目が覚めないとわからない、出来ないということがありました。
あちらの世界( 霊界あるいは陰胎) ではすでにエネルギー的な混乱といいますか、戦争といいますか…そういう巨大な渦のような動きが激しくなって来ています。 本来ならそれがこの地上に反映して「 ハルマゲドン」 になるのですが、地球の意図で反映されないことになっています。
巧妙なシステム
「 転生なし」
ここまで色々陰始の特技が出て来ていますが、新たに明かされるものも含めまして整理しておきます。
まず人間と違って彼らは転生しなくてもいいということがあります。
そもそも人間は死んだらおしまいだとか、死んだらどうなるかわからないという疑問をもつなとはいいま
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せんが、そうした問題をすでに自分の中で解決した方だけがその先に進めるのですが…初歩的な問題に関しては、やはりこの本では扱わないことにしています。
転生とは死んでまた再びこの世に戻ってくる事をいいますが、人はその繰り返し( これを輪廻といいます) を延々続けています。 ところが陰始たちはこの法則の外にいまして、その縛りからは逃れているのです。
このアドバンテージは大きく、人間は一度転生してしまいますと、前世の記憶はすべてきれいさっぱり忘れてしまっていますから、1からすべてやり直しという状況から始めなくてはなりません。 つまり赤ちゃんから初めて、ハイハイを覚え、言葉を覚え…していかねばならないわけです。 ところが陰始たちはそれなしで、言葉はもちろん積み重ねた記憶をも利用できますからとんでもなく有利なのは目に見えています。
また陰始たちは自分の肉体が衰えて来ると、別の憑代を見つけ出し、それに乗り移ります。 その繰り返しでいくらでも長生きが出来るということがあります。
そういうことを文明の最初の時期にキッチリと型をつけていますから、人間は( 地球もですが) その後ではどうしようもない、逆転の余地のない事態に陥ってしまったのです。
「 人間にアンバランスを」
人には右利き左利きという癖がありますが、そういう様々な肉体的精神的アンバランスのベースはすべてフリーメイソンから来ています。
基本的に「 人間の能力に限界を定める」 ということをしています。 自分たちの範囲、このカテゴリーだけに限定するということでしょうか。
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例えば私は趣味でトライアスロンというスポーツをしていますが、あまりの肉体の貧弱さに植芝先生が肉体改造を指導して下さっています。 それももうすぐ終わりに近づいていますが、色々事情がありまして中々結果が出て来ないということもありました。
私は精神的覚醒と肉体的覚醒の両方を目指しているのですが、どうやら肉体的覚醒の方が幾分か早く来るようです。 そうしますと合気道でいう所の「 気が通る」 という状態になりまして、相当量のエネルギーが身体を支えるようになります。 そうなればトライアスロンであろうがマラソンであろうが100m競争であろうが敵なし状態になります( もちろん身体自体も鍛えなければならないのですが、気脈が通ればそういう身体に成りやすくなるということも含まれています)。
そこでまだ未熟な時の私の望みとしては「 オリンピックのマラソンと100mに出て両方とも優勝したい」 というようなことをいうわけです。 豊受の大神( お多賀さん) などは「 面白いことを考えるねえ」 と喜ばれて?いましたが、植芝先生はあまり乗り気ではないということがありました。 月読の大神に至っては、2年ほど前に「 オリンピックはひとまず無しにしておきなさい」 と仰っていました( その時は分かりませんでしたが、その後東京にオリンピックが来るというようなことになったのになぜなのかと疑問でしたが、結局湾岸陥没でオリンピックがなくなるということだったのだと思います)。
それから何年か経って、ずっと肉体改造は続いていましたが中々成績としての結果は出て来ずにいましたが、それも世界が反転して急速に変化が出て来るようになっています。 まだ実際にレースに出ていないので( 去年ちょっとしたことがありまして、3年間はお休みをすると宣言しています)、どうなるかは分かりませんが、だいぶいい調子になっています。
そろそろ肉体改造も一段落するような雰囲気になって来ましたので、植芝先生にどうなるのかお聞きしました。
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そうするとそのお答えは、
「 とてつもなく健康になる」
というものでした。
例えば超人になるとか、スーパーマンになるとかなら分かりやすいのですが( 実際植芝先生はそういう存在でした)、とてつもなく健康になるというのは何か地味だなあと思ったものでしたが、そのお言葉はよくよく考えると実は大変なことだと思い至ったのです。
プロ野球選手にしろお相撲さんにしろ、みなさん元々そういう肉体的な素質といいますか、才能を持って生まれてきた方たちがさらに研鑽努力してプロとして活躍されています。 しかしその選手生命は短く、どんなスポーツでもトップにずっといることはあり得ないのが普通になっています。
それは最初に述べました「 アンバランス」 というワードがキーになっていたのです。
大きくは2つあります。 1つはやはり無理をして肉体を酷使してしまっているということ。 これは例えば体幹の組織がキチンと整っていないのに、そこをフォローしようとして各部に負荷がいってしまうというもの。
もう1つは野球なら野球、ゴルフならゴルフとジャンルを固定してしまっているということがあります。
これはちょっと難しくて、
1・ジャンルを固定することで、それだけに専念できる( 専門化できる)
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2・1つのジャンルに専念することで、他の追随を許さないようにする…つまり限定された狭い領域ではトップにいられる可能性が増える
こういう条件下で肉体が酷使されますと、必ずバランスが崩れてきます。 そこにあるのは限定された肉体器官だけが酷使され変化してしまったため、他とのバランスが崩れ、肉体そのものが損傷してしまう…という取り返しのつかない状態です。
だからどんなプロスポーツでもみなさん選手生命が短いのはそのせいなのです。 確かにプロとしてお金を稼がねばならないということがありますが、本当は体幹組織をキチンと固めてからその派生部分を鍛えていくというバランスを考えた鍛錬ならば、もっと肉体の可能性は引き出せますし、選手生命も遙かに伸びるのです。
ここで植芝先生がおっしゃった「 とてつもなく健康になる」 というお言葉が響いてきます。
私たちは健康という言葉は知っていますが、とてつてもなく健康という状態を知りません。 一体それは何を意味しているのでしょうか。
それは「 非常に健康」 とか「 すこぶる健康」 というものではなく、「 とてつもなく」 という比類なき状態を示しています。
人は人生で何を本当に求めているのでしょうか。
私の場合は小さな会社ですが社長業をやらせて頂いていますから、仕事も私生活もそこそこ好きなことが出来る立場にあるのですが、普段あまりお金を使うことがありません。 生まれて来たからには世に名をはせ
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たいとか、大金持ちになりたいとか、美女をはべらせたいとか…そういうのがあまりないのです。 欲がないというのではなく、普通の方よりもはるかに欲はありそうなのですが、どうも方向性が異なるようです。
肉体改造も初めの内は、トライアスロンで優勝したいという単純な望みから出てきたものですが、植芝先生のご指導では、目先の足の速さやスイムのタイムなどほぼ無視されて来ています。 とにかくずっと表面には出て来ない肉体内部の血管や内蔵、筋肉にしても「 筋膜」 というわけのわからない部位を含む改造、また筋肉自体の質も赤筋と白筋の間のような「 ピンク筋」 への変化、神経の改造を伴う脳内組織の改造、各種ホルモン分泌部位への働きかけ等々…ちょっと上げただけでも通常の運動トレーニングとはかけ離れた改造が行われています。
その結果最近ではまず風邪というものをひかなくなって来ています。 もちろん病気そのものにもなりませんし、60歳を過ぎてからは歯医者さんにも行ったことがありません。 それまでは風邪はしょっ中引いていましたし、歯医者さんにも時々は出かけていたものです。 元々あまり大きな病気はしたことがありませんが、市販の風邪薬は常に手放したことがない状態でした。
その間もトライアスロンのトレーニングは続けていましたが、植芝先生のご指導は身体の内部( 内臓や神経等) の改造と共に、左右のバランスということにとても大きな比重があったような気がします。
その最初の修正が「 噛み合わせ」 に焦点があてられていました。 たかが噛み合わせと思いますが、結構大事なようで、ことあるごとに修正をかけられていました。 長年の癖がついた歯の噛み合わせなど治しようがないのではないかと思っていましたが、今では左右共にまっすぐ噛んでいます。
また私は右利きですので、左の力が弱いということがあります。 これはスイム、バイク、ランという競技を重ねていくトライアスロンでは、そのどれも右偏重になってしまいますから、改造の最後の方では左の強化ということが行われています。 しかし単純に左の筋肉だけを鍛えるのかといいますとそうでもなく、神経
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や内分泌器官なども鍛えていきました。 そうすることで単純に左手を鍛えてスイムで水をかく力が増し、少しは泳ぎが早くなるのかというとそうでもなく、左右のバランスがとれたことで全身の体幹バランスが良くなり、まず泳ぎが楽になって来ます。 それと左の強化分が重なって単純な効果だけではない結果が出て来ます。 つまりかなり楽に速く泳げるようになって来ます。
バイクやランでも同じで、身体の左右のバランスだけではなく、すべてにおいてバランスがとれて来ると、生活全般が楽になって来ます。 起きているときはもちろん、眠りにおいても、ぐっすり深く眠れるようになり、起きるとまるで子供の時のような寝起き感が蘇って来ます。
例えばテレビで有名になっても、国民的な人気になっても、使いきれないほどのお金があっても、身体が健康でなかったらそれがあなたの人生にとってどういう意味を持つというのでしょうか。
それも普通の「 健康」 ではないのです。
「 とてつもない健康」 は、人間が本来持つあらゆる潜在能力を自ずと引き出してきます。 そういう状態に20年後からの人々はなっていくのです。
しかしこれまでは、自由で楽しむべきスポーツに、思い込みとアンバランスを仕込むことで、フリーメイソンはその人々の葛藤を通してエネルギーを吸い取ってきていたのです。
「 陰始の狡猾さ」
実は大元の陰始は自分で直接人類からエネルギーをとろうとはしていません。 配下のフリーメイソンや、世界中の人たちからエネルギーを奪ってはいますが、決してダイレクトには取っていないのです。
下っ端たちが取ってきた人々のエネルギーをある程度純化してから吸い上げています。
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