『SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」』ティアゴ・フォーテ_読書メモ
概要
外部記録装置・外部思考補助装置。自分の脳が不得意なことを外部の装置(セカンドブレイン)に任せること、そしてセカンドブレインを最適化する方法について書かれている。
※本メモの引用文の強調は、泡沫.iconが付けたもの。
引用メモ
唯一の問題は、摂取するタイミングが間違っていることです。~(中略)~
そう、情報を使えるようにするには、情報をパッケージし、未来の自分に手渡さなくてはなりません。
すべては「ものごとを書き留める」というシンプルな行動からスタートします。
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著者は、情報洪水の中で適切に情報を活用するには、「情報を適切なタイミングで受け取ること」が大事と説く。
そのためには情報をパッケージして(ここでの意味合いは、未来の自分が必要とするだけの分量として過不足がないこと?)、未来の自分がその必要なタイミングで、情報を使えること
その全ての発端となるのは「ものごとを書き留めること」だと言う
→情報を"今その時に必要な自分"へ渡せるように、適切なメモ・ノートを残す
歴史家でハーバード大学元図書館長のロバート・ダーントンは、『The Case for Books☆Ⅴ』で備忘録の役割をこう説明しています。
本を読むときは1ページ目から読み始める現代の読者とは異なり、近世の英国人はページを読み飛ばし、本から本へと渡り歩いた。
本の文章を自分のメモ帳のあちこちに断片的に書き写しては、それらを組み合わせて新たな文章にする。さらにそれを読み直して言葉を入れ替え、抜粋した文章をさらに追加する。そのため、読書と書くことは切り離すことのできない行為だった。
世界は気づきに満ちており、読書と書くことはものごとを理解しようとするたゆまぬ努力であった。メモ帳を読むことで自分の道が見えてくる。そして読んだ本の内容を記録することで、自分自身の人格が刻印されたオリジナルの本ができあがるのだ
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TAKENOTES!_ズンク・アーレンスの内容や、ツェッテルカステンにも繋がる話。
本を読む際に取るメモが、自分の文章を生み出す手助けをしてくれる。
メモは、引用メモといった抜粋に個性が出るものから、自分という処理装置(自分フィルター)を通して出てきた個性的な文章である。