「調べる技術 書く技術」佐藤優_読書メモ
概要
SB新書版、2019年5月1日 初版第2刷。
知的生産活動は、「人間固有の付加価値を創造することだ」と著者は説く。その上で必要なことは、情報過多な時代状況で、いかにしてアウトプットの比重を高めて、情報洪水を自分の知恵・教養に転換するのか。ということ。
引用メモ
p22~23学力がフタコブラクダ化している日本での「知的生き残り術」
社会の構造が変わるには時間も手間もかかるため、自分で何とか生き抜けるように工夫をする必要がある。それには、読解力などの基礎学力と、コミュニケーション能力が欠かせない。~(中略)~これから話していく知的生産術とは、フタコブラクダ化が進むこの日本社会における「知的生き残り術」といってもいい。
著者が何故この本を書いたのか、この本に込める思いが如実に表れている。著者の言う通り、社会構造が変化するには時間も手間もかかる、これは社会構造の変化を諦めるという意味にはならない。変化するまでの間でも、人間の生活は続いている。その間にどうやって少しでも良い方向に生き残れるのか、その生き残り方を本書で説いているのである。