機動戦士Zガンダム
第13話 シャトル発進
前回の次回予告で「ロベルトは死んだ」と言ってくれていたので、心の準備をして見ることができた。ライラやカクリコンもそうだったし、死亡予告が多いアニメだ。 アムロと再会したフラウ・ボゥの振る舞いに7年の時の流れを自然と感じさせられる。対してアムロは鬱屈してはいるけれどいじけた少年のままに見えて…カツの言うヒーローにはならなくても大人なった姿を見たい。 自分の役割を受け入れるようみんなに責められるシャア。アムロもシャアも大人になれ!というのがこの回のテーマなのか? ロベルトの死に涙をこらえながら任務を遂行するアポリー。対するシャアはそれが戦争だと一般論を口にするばかり。そりゃカミーユも反発するだろうし、どんどんシャアがいけ好かなく思えてくる。 第14話 アムロ再び
カツとフラウに触発されて再起するアムロ。フラウに対して「カツを預けてさえもらえればあとは男同士の問題だ」という現代ならあり得ないアムロの物言い。
旅客機が空港を出る直前のキッカとフラウの「心配?」「少しね……でも、少しだけ」のやり取りにアムロとカツ、子供たちを思うフラウの不安と優しさ、母を思いやれるキッカの成長とか全てが詰まっている。Zガンダムで一番いいシーンかもしれない。 連邦軍の女性軍人、みんなリップがグロスすぎる。
なんかシャアにもアムロにとってのフラウみたいな発破かけてくれる友達がいたらなと思ったけどいないんだった。ガルマ殺しちゃったから。 第15話 カツの出撃
ベルトーチカ・イルマが初登場。ゲームではあまり取り上げられないので知らなかったが、この人はこんなキャラクターだったのか。 戦争博物館で大概のモビルスーツは操縦したことがあると強弁するカツ。それはハヤト館長の職権濫用にはならないのだろうか。 強化人間のロザミアだけでなくベルトーチカも「空が落ちる」ことへの不安を口にする。テレビの向こうの我々からしたらまさに"杞憂"的な滑稽さと不穏さを感じるが、実際に数年おきにコロニーをぶつけられている世界の人からしたら現実的な不安かもしれない。 Yシャツにピンクの太ネクタイをぶら下げたハヤト艦長のコーデセンスが光る。クールビズ以前の夏のスタイルってこんななの? 第19話 シンデレラ・フォウ
24時までの約束でカミーユとのデートを許されるフォウ。少女が屋上フェンスの金網に指を滑らせてガシャガシャさせる、いろんな作品で見る演出がここでも。
都会の夜の光と影の画面が出てくると、とたんにアニメ美味しんぼ感が強くなる。後進作の美味しんぼの方が凝った演出でおしゃれだけれど、Zガンダムにも同時代のセンスを感じる。 第20話 灼熱の脱出
フォウの犠牲によりスードリのブースターを奪って宇宙へ脱出するカミーユ。挿入歌が流れてなんかいい感じになってるけど、フォウやアムロ、ベルトーチカとの話は放り出したままでいいのか?
ベン・ウッダーを慕って特攻をともにしようとする部下たち。忠義のようなイデオロギーのために愚かな行為に盲従してしまう人々を描いていると思うが、特攻を称讃する人たちにはそんな意図は通じないんだろうな。『銀河英雄伝説』くらいわかりやすく批判しないと物語的には美しくなってしまうから。