『光の建築を読み解く』
https://gyazo.com/f188661b741ed936700a9787ed6c7cc5
私たちの目が視対象を認識するには一定以上の輝度対比が必要ですが、反対に輝度対比を小さくすることで、対象のエッジをぼかし、“境界を消す”ことが可能になります。
ミース・ファン・デル・ローエ設計のファンズワース邸は、入口手前から見ると、真っ白な天井とその背景に広がる空の輝度がほぼ等しくなっています。これにより、通常感じるはずの建物と屋外との境界線がぼやけ、ファンズワース邸の魅力の一つである「内外の連続性」をつくり出しています。