新しい概念とは幻想なのか
新しい概念をつくりだせると楽しい
が、そもそも「新しい概念」とは何なのか
アイデアは既知のアイデアの組み合わせ、とは誰の言葉だったか
私が知的生産した「新しい概念」も、所詮は既存の組み合わせでしかないのだろうか
組み合わせ方にその人の独創性がでることがあると思いますissac.icon
たとえばDJ
その人自身は作曲や演奏・歌を歌うわけではない
playerではない
しかし、その人のarrayの妙、sortの仕方が問われる
何をとりだして、どの順番で流していくか
ここには独創性の余地がある
クリエイター(創作家)でなくともアジャスター(調整者)、アレンジャー(編曲者)として何かできるissac.icon
ただし、クリエイターになりたくてもクリエイターになれないのはつらい
ここかもしれません(僕はクリエイターになりたい?)sta.icon
rashita.icon「概念」は実体のないものなので、それ自体がもう幻想であり、新しい概念は幻想である、は真。
一方で、新しい概念の「新しさ」が幻想であるかは、「新しさ」の定義次第でいくらでも変わり得るので、真偽未定。
たとえば、小説について考える。英語の小説がイメージしやすいかもしれない。
新しい小説とは、「これまで誰も並べたことがない順番で単語を並べただけ」の生産物と言える。そこで使われている個々のパーツ(つまり単語)は、作家が作ったものではない。
はたしてこれは「真の」新しさと言えるだろうか。
一方で、他の誰にもわからないオリジナルの言語を作りだして、小説を書いたらどうか。それは「真の」と言えるだろうか。
それですら、「小説」という枠組みが拝借されている上に、「言語を使う」ということすらも拝借している。
つまり、ラディカルに「新しい」を追求していくと、結局何もできない、ということになる。
あるいはそのようなことが仮にできたとしても、それは誰の助けにもならず、誰の称賛も得られない。
アイデア系の箴言が言いたいのは、すべての物事は、既存のものの上に「乗っかっている」ということであり、クリエイティビティと呼ばれるものは創造神的な力ではなくて、ある種の「組み換え」の知的作用なのだ、という話。
つまり、
私が知的生産した「新しい概念」も、所詮は既存の組み合わせでしかない
というこの「所詮は」という表現は当たらない、ということ。「既存の組み合わせでしかない」ことは劣っている属性ではない。
既存のものの上に乗っからなければ、乗っかっている大多数の人達(やそもそもその上で動いてる世界)に対して通じるものをつくれない、と解釈しましたsta.icon
「既存のもの」を無視して創造することもできなくはないが、そうしてつくったものの上には誰もいないので誰にも通じない
この行の上下でページが分割できそうな予感(下を切り出すか、このページのタイトルを変えるか)rashita.icon
悲しくなってくる
「"僕が" がつくったんだぞ!」という顕示が欲しい?
既存の組み合わせだと「皆さんのおかげです」感が出てくる
rashita.iconは、一応物書きで、小説なども書くのでクリエーター要素もあるかと思いますが、「僕が作ったんだ」感はわりと薄いです。皆さんのおかげ感がどの程度あるかはわかりませんが、たぶん小説でも自分の体感として「自分だけで作り上げた」ような感じはあまりません。
たまに聞く話だと、自分が書いた本は「自分の子どものようなもの」というメタファー的感覚もあるようです。その育成に自分はたしかにコミットしてきたけども、それは自分の所有物でも成果物でもない、という。
なので、クリエーターになったらそれで「僕がつくったぞ」感が得られるのかは、若干保留が必要そうです。
rashita.iconそれはそれとして、何かを作り出したときに、その人の名前がクレジットされるかどうか、という違いはこの社会ではたしかにあります。監督のように前面に名前が出る人もいれば、エンディングでちょこっとだけ名前が出る人、あるいは協力はしたけども名前がぜんぜん出ない人もいます。
そうした違いを踏まえで、自分が進みたい方向を模索するのは一つの考え方かもしれません。
ただし模索してもやりたいことができるわけではない、のはこの社会の一つの現実ではありますが。
むしろ、やりたいことをやって、それがコテンパに批判されることくらいつらいことはないかもしれませんが。
まあ、いろいろですね。
rashita.iconが、以上書いてきたことはすべて「それはそれとして」、新しい概念を作り出せると楽しいは完全に同意。僕もその派閥です。
コンセプト・メーカー、コンセプト・クリエーター?
新しい概念をつくるという活動や活動者を指す言葉、ぜひ欲しいですねsta.icon
中々良いのが思いつかない
知的生産(者)という言葉を何とかして当てはめ(こじつけ)ようとするのがマイブーム……