なぜ「camp」という名が付されたのか
issac.iconUnnamed Campがなぜキャンプなのかが不思議でした。
上2ページには、Unnamed campで何をするか、campがもつ広がりについては語られています。
でも「知の営所」、「知を営む」意図のもとにつくられたこの場所とcampとはどう結びつくのでしょう。
問:campとはどんな場所だろう?
野営地・駐留地のこと。
難民や囚人、兵士などのグループが、生活や滞在の場所として提供される場所。
陣営である。
特定の人物やポリシー、アイデアをもつグループのことをcampと指すことがある。
テントの集まりである。
旅行中の人々が、一時的に滞在したり生活するための場所。またその集まり。
campという地は、決して、長い間住み続ける場所ではない。一時的に滞在する、仮住まいの場所。そんな印象を受けました。
それと、campから連想されるイメージが何点か出てきました。
ひらけていて、遠くから何をやっているのかが見える。
壁も、ドアも、何も仕切るものはない。
火が焚かれていて、その周りに人が集まって、何か話している。
誰かがそっとつぶやくように話すのを、他の人も聴いているイメージ。
意見が飛びかう、応酬しあうような激しい議論ではなく。
上のようなことを考えていて、うちあわせCast第65回を聴いていたら、「本拠地」という言葉が出てきました。
(発想工房は)僕だけのアトリエという感じなので、他の人が招待しにくい。僕の名前が冠しているし、他の人が参加しても書きこみづらいと思うんですよ。だからそこはずっと僕の場所だったんですね。そこが本拠地だったんですよ。本拠地だったんでそこから出ることはしないっていう状態がずっと続いていたんですけれど、(…)
本拠地は生活のよりどころとなる場所、活動の中心地です。
しかしそこから出て、ふだん暮らしていない人と生活を共にしたり話したりする。
そういう場所だから、campという名前が着いた野だろうと思いました。
nora.icon私も「camp」という表現は興味深いなと思っていました。こういう場に名付けるものとして、自分では絶対に思い浮かばないワード。
そもそも「キャンプ」には「山とか河原とかに行ってテント張って何かしらのことをしながら過ごす」みたいな適当なイメージしか持てていませんでしたが、よくよく考えるに、「何か目的があって、そのために適切な場所に滞在の場を一時的に設けて過ごす」ということがキャンプなんだよなと思い至り、そうなるとむしろ「camp」こそがここに相応しい名前のように思えてきました。
例えば「サロン」だと「社交の場」という意味合いがメインになってしまいますが、このScrapboxは「交流は生まれるが、社交が主目的ではない」ということが大事だと思うので、「集まる場」というよりは「camp」のように「(目的が共有されている同士ならば)いつでも来ていい場」というニュアンスがぴったりだなと思っています。