たいていのリストはEphemeral Listである
インスタンス・リストという呼び方もできるが、とりあえずは。
「もやもやしているリスト」は、実際は、「2021年n月m日にもやもやしていたことを書き出したリスト」である。これはEphemeral List。 一方で、「もやもやしているリスト」を作り、そこに自分のもやもやを書きつけ、その中で処理・検討を進め、終了したら消す、という行為を継続的に行うならば、それはEternal Listといえる。 ⇒ikkitime.iconなんか、定常的に管理されるリストは、“広義のEternal List” “メタ・Eternal List” と呼ばれてほしい直感を感じた。
とはいえ、狭義のEternal Listは生まれた瞬間から死に向かっているから、真の意味でeternalにはならないのでしょうが……
私たちは作成するリストをついついEternal Listと思い込んで作成してしまう。しかし、あえて大げさな名前をつけているようにこのリストはそんなに簡単に生成できるものではない。しかし、身近な「買い物リスト」は自然にEternal Listになっているので、それがあたかも簡単であるかのように感じられる点に問題がある。 たとえば、2021年n月m日に買い物リストを作る。そしてそれを処理する。m+1日に買い物リストを作りそれを処理し、m+2日に買い物lリストを作り、といったことを繰り返していると、そこからパターン認識が立ち上がり、Eternal Listとしての「買い物リスト」が自分の認識世界に生成される。 ある日突然生成される「もやもやしているリスト」は、そのような経路を辿ることがない。そもそも、書いた時点で「もやもやしている」ことは、その翌日に「もやもやしている」保証はない。時間が経てば、名前が変わる方が自然であり、であれば名前を与える時点から、「2021年n月m日にもやもやしていたことを書き出したリスト」としておき、そのリストが仮に自分のもやもや管理の調理場(あるいはまな板)に変質したとき、はじめて「もやもやしているリスト」に変質させる、という運用が自然だろう。
逆に言えば、「もやもやしていること」のリストの扱いは、
「2021年n月m日にもやもやしていたことを書き出したリスト」を作り
それをある期間目に留まるように管理する
翌日以降、そこに書かれている項目が気にならなくなったらリストそのものを捨てる
もし時間が経っても気になる項目が残っているならば、「2021年n+x月m+y日にもやもやしていたことを書き出したリスト」を作成し、そこに気になっている項目を拾い上げる(書き写してもいいし、コピペしてもいい)。
こういう運用が、リストの基本的な運用である。
こうした運用でも「もやもやしていること」は、一定の管理下におかれ、基本的に何の問題も起きない。
そして、ある時点で気にならないものは、自然に捨てられる。
もともとログ性(アーカイブ性)が強く、役割などが動的に変化することがないからであろう。
同様に「もやもやしたことリスト」のように、はじめから静的なものとしてそのリストを作ればEternal Listではあるが、しかしそれは処理されることを促さない(だからこそ、破綻もしない)。