多毛類
多毛類の体は多くの体節に分かれ、おのおのの節にはいぼ足があり、これに数本から数十本の剛毛が生えているところからこの名がある。多毛類は大部分が海産で、石の下、海藻の根元、砂や泥の中に管をつくってその中で生活するもの、また一生プランクトンとして海中を漂っているものなど生活様式は多様である。大部分の種類は体長が2~20センチメートルであるが、小形のものでは5ミリメートルぐらい、大きなものではイソメ科の1メートル以上に達するものもある。現在、世界では約6000種、日本では約800種が知られている。
多毛類の一部が淡水中や陸上にあがって貧毛類(ミミズ)となり、貧毛類のうち、あるものが34体節をもったヒル類になったと考えられている。