リファラル手当
リファラル採用という、いわゆる社員による紹介採用というのがある。基本的にはヨシと思っていない。特に “リファラル手当” というのは重要ではない。
採用人数を増やしたいからリファラル手当を増やす、というのはとても悪手だと思う。リファラル手当目当ての紹介が成功する想像を私はできない。採用の基準を厳しくするのであれば納得できるが、選考の負荷は上がりそう。
誰がリファラルするか、というのはとても大事だと思う。組織の解像度が高く、他人の機微を感じ取れて、働き始めたあとの想像ができる人はするべきだと思う。ただ、そういう人はリファラル関係なく人を誘うように思う。
私自身もよく声をかける方だと思う。一緒に働いてみたい、と思った人に声をかけるのは普通であり、リファラル手当目当てではない。多職種ポジションでもリファラル可能だが「一緒に働きたいか?」と考えると解像度が高くなく判断がつかないので革新が持てない限り声をかけない。
採用は一人でも失敗したら組織が壊れるほど難しいものだと思っている。組織規模が大きいと一人混じったくらいでは揺るがないのかもしれないが、そんな大きな組織が真っ当に機能するとも面白いとも思えない。
なぜリファラル手当が存在するのかわからないが、もしそれが仲介業者に払う分が浮いたので還元しましょう、というのであれば仲介業者が余計なお金を取ってるに過ぎない。
成功報酬としてリファラルをあげたいのであれば、結果的に浮いた額を全社員に分配したらいいのに。
そもそも手当ではなく仕事の対価として給与を払えばいいし、予算が余らないように毎年仲介業者にかけるお金も調整していったらいい。