Manjaro Linux(Cinnamon Edition)でログイン画面にスクリーンキーボードを表示させるために行ったこと
起動時のログイン画面
ログアウトしたあとで、電源を切らずに再度ログインするときのログイン画面
なお、画面ロックから復帰する際や、サスペンドから復帰する際のログイン画面においては、Cinnamonがデフォルトで用意しているスクリーンキーボードが起動するので、この記事の対象からは外しています。
必要なもの
ログイン画面が表示された時点で、マウス、タッチパッド、有線キーボードのうちの少なくとも1つが使える状態になっている必要があります。 注意点
各部の形や色、フォント、背景画像などが変わります。
変更後のログイン画面のデザインは、概ね、こちらに載っているスクリーンショットのようになります。 設定の手順
lightdm-gtk-greeterとonboardをインストール。
$ sudo pamac install lightdm-gtk-greeter onboard
/etc/lightdm/lightdm.confというファイルの後半のほうに#greeter-session=lightdm-slick-greeterという行があるので、この行頭の#を消し、かつ行全体をgreeter-session=lightdm-gtk-greeterと書き換えて、このファイルを上書き保存します。
/etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.confというファイルの中の2つの行を、下記のように編集して、上書き保存します。
1つめ:末尾の方に、#indicators=で始まっている行があるので、行頭の#を消し、indicators=~a11yに書き換えます。
その行の=よりも右側に書く項目は、ログイン画面に表示できるインジケーターに対応しているようです。ここには~a11y以外の項目を書き加えることもできます。この行に書ける項目は、このファイル自体の中ほどに、下記のように列挙されています。項目間は半角セミコロンで区切ります。
# indicators = semi-colon ";" separated list of allowed indicator modules. Built-in indicators include "~a11y", "~language", "~session", "~power", "~clock", "~host", "~spacer". Unity indicators can be represented by short name (e.g. "sound", "power"), service file name, or absolute path
私は、こちらのページに挙げられている例にならって、indicators=~language;~a11y;~session;~powerとしました。 2つめ:末尾の方に、#keyboard=で始まっている行があるので、行頭の#を消し、keyboard=onboardと書き換えます。
ここまで済ませたら、Linuxを再起動します。以降のログイン画面にて、右上に表示されている「ユーザー補助」のアイコン(白丸の中に人の形が描いてあるアイコン)をマウスでクリックするか、もしくは有線キーボードでF3キーを押すと、メニューが表示されます。その中の"On Screen Keyboard"をクリックすると、スクリーンキーボード(onboard)が画面の下部に表示されます(スクリーンショット)。 参考にしたページ