JIS配列のLogicool K380をUS配列に近づけるためのXmodmap設定例
JIS配列のLogicool K380(キーボード)の各キー表面には、これを英語キーボードとして使った場合にそれぞれのキーに割り当てられている文字も印字されています。 https://gyazo.com/568ff266dffd91d5af237f72b296e799
(各キー表面で、グレーの丸印で小さめに描いてある文字は、英語キーボードとして使った場合に割り当てられている文字)
このJIS配列のK380を英語キーボードとして使う場合、キーの物理的な位置や形がJIS配列のままであるので、「本物のUS配列」の英語キーボードと同じ使い心地にはなりません。具体的には、
JIS配列ではバックスラッシュがEnterキーの左(平仮名「む」のキー)にあるが、US配列ではEnterキーの上にある。
JIS配列ではEnterキーの横幅が狭い
JIS配列では右Shiftキーの横幅が狭い
https://gyazo.com/568ff266dffd91d5af237f72b296e799https://gyazo.com/f097d6c2a9d310aec8ce03f9dc92035a
…という違いがあります。
Linux環境であれば、Xmodmapの設定を変えることによって、上述の3点をある程度解決することができます。すなわち、 バックスラッシュ(|\)をBackspaceの左側に移動する→「バックスラッシュはEnterキーの上にある」という条件を一応満たす。
〈平仮名「む」のキー〉もEnterキーにする→Enterキーの横幅が、US配列のそれと同じになる。
〈平仮名「ろ」のキー〉も右Shiftキーにする→Shiftキーの横幅が、US配列のそれと同じ長さになる。
https://gyazo.com/329b5598f519bf41eee555fd716becfehttps://gyazo.com/f097d6c2a9d310aec8ce03f9dc92035a
Xmodmapの設定の手順
下記のclear Shift以降の行をテキストエディタに貼り付けて、ファイル名を.XmodmapとしてHOMEに保存。
行頭のスペースは不要です。
行頭が!の行はコメントなので、書かなくてもかまいません。
code:.Xmodmap
clear shift
!バックスラッシュをBackspaceの左に移動する
keycode 132 = backslash bar
!平仮名「む」のキーをEnterキーにする
keycode 51 = Return
!平仮名「ろ」のキーをShiftキーにする
keycode 97 = Shift_R
add shift = Shift_R
そしてTerminalで、
$ xmodmap ~/.Xmodmap
と実行すると適用されます。
Backspaceの長さを伸ばす場合
上掲の例ではBackspaceの左側のキーをバックスラッシュに変えていますが、それをせずに、Backspaceの左側のキーもBackspaceにするという変え方もありえます(US配列のほうがBackspaceが横に長いので、それを再現できる)。
https://gyazo.com/568ff266dffd91d5af237f72b296e799https://gyazo.com/f097d6c2a9d310aec8ce03f9dc92035a
そのようにする場合は、上掲の.Xmodmapファイルの中でkeycode 132 = backslash barの行を消し、代わりにkeycode 132 = BackSpaceと記入します。