オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(英: Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde、1854年10月16日 - 1900年11月30日)は、アイルランド出身の詩人、作家、劇作家。
1889年1月発行の雑誌『19世紀』に発表した「嘘の衰退」(The Decay of Lying )で日本美術について触れている。当時のイギリスの芸術界はジャポニスムに沸いていた時期で、ワイルドは登場人物に「絵の中の日本は画家たちが創造した空想の産物であり実在しない」と語らせている。同年に日本を訪れた作家のキプリングは、日本滞在記の冒頭でワイルドのこの論文に触れ、「大嘘だ。日本は実在した」と日本の印象を書き始めている7。