調布×架ける×アート 沼田侑香 現実とエラー
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インターネットアート、もしくはピクセルアートが立体となり目前に現れる。バグは意図したタイミングでバグではなくなるが、アイロンビーズという壊れやすいメディウムが意図しない歪みを作り出し、多重のバグを発生させる。ウィンドウという平面に圧縮された多層的な表現が押し出され、それもまたアイロンによって潰され、切り貼りされるという点でも入れ子構造になっていた。アイロンビーズは両面にアイロン押し付けることで強度が出るが、最も巨大な作品では片側だけで繋がっており、壊れやすさが伝わってくる。パソコンは壊れやすさをデザインしないので突然壊れるが、この作品は少しづつ朽ちていくのかもしれない。最後のアイロンビーズを体験できるコーナーでは、始まりだけではなくその終わりも示唆しているようだった。
フラジャイル
沼田侑香
2025年4月11日(金)〜2025年6月15日(日)
調布市文化会館たづくり