#indie anime と2010年代以降の個人制作アニメシーン 前史
2010年前後
「YouTube」に先行してHD画質に対応していたため、多くのビデオアーティストや個人アニメーション作家がVimeoで作品を公開していました。平岡政展さんや田島太雄さんらは、Vimeoから頭角を現した代表的なアーティストと言えると思われます。 私見では、Vimeoはあくまでもファーストステップで、次のステップとしてコミッションワークや映画祭、芸術祭を想定しているアーティストが多かった印象があります。
Staff Pickによるキュレーション
2013年
こむぎこ2000さんが学んだことでも有名になった、アニメーターの室井康雄さんによる通信教育プログラム 2015年
イラスト制作ソフトである「CLIP STUDIO PAINT」にアニメーション制作機能が追加され、2017年にはCLIP STUDIO PAINTがiPadへと対応しました。 2017年
ライブハウスやクラブ
アニメーション作家の山田遼志さんは、King Gnu「Prayer X」のミュージックビデオで一般に広く知られる存在になりましたが、King Gnuの前身バンドの頃から協働してショーをつくりあげてきました。このように、ライブハウスやクラブの現場で築いたつながりが、現在の活動の礎になっているアーティストも少なくありません。 2020年
そもそもハッシュタグ「#indie_anime」は、当初、それ単独で独立したものではなく、「自主制作アニメーション部」というこむぎこ2000さんが運用するアカウントで、このハッシュタグをつけて投稿されたGIFアニメをリツイートして紹介していくのがセットの取り組みでした。こむぎこ2000さんは、自主製作をしているもののまだ知名度が低い人をフックアップしたいという思いを持っていたようです。 ハッシュタグを使うだけでコミュニティに入れる参入障壁の低さ
新型コロナウイルスのパンデミックにより、ライブハウスやクラブ、美大などのフィジカルなコミュニケーションを前提とした場が機能不全になりました。リアルなコミュニケーションが喪失している状況のなかで、その代替として「#indie_anime」によるつながりが若手作家にとって刺激や支えになった可能性は高いのではないでしょうか。
『日本橋高架下R計画』の影響
2000年代後半あたりからハリウッド映画を席巻している色彩設計で、色彩学的にも理想的な組み合わせです。
検索性は高いが、権威的になる可能性がある
それに関しては、発案者のこむぎこ2000さんが「KAI-YOU」のインタビューで見解を述べていて、アーカイブの有用性は認めつつも、スピード感ゆえの偶然的な「誤配」を期待しているというような主旨の発言をしています。 まさかここで誤配が出てくるとはuesən.icon
Instagram
海外のアニメーション作家はメインとしてInstagramを使っている
新千歳空港国際アニメーション映画祭
リファレンス
長期的な視点で作品を評価する専門的な目利きこそが、映画祭の価値 日本国内におけるインターネット上のアニメーションシーンを歴史的に相対化する目的
これから
「アニメーションは、絵を動かす芸術ではなく、絵で動きをつくる芸術である」
今後は、まさしく「動くイラストレーション」とでも形容できるような、動きそのものよりも総合的なビジュアルや世界観、編集などに力点をおいた作品が増えていくと予想されます。
映画祭では、動きを重視しない――ともすればほとんど動かないアニメーションであっても高く評価されることがあります。
動かさないコンセプトが明確
裏を返せば、動きが少ない芸術的意図が明確でない作品は、映画祭であっても評価されづらい
複数の作家によるコラボレーションが増えていくのではないか
キュレーションは必要