e法廷
e法廷(e-Court)の実現として、利用者目線からは、当事者等の裁判所へ
の出頭の時間的・経済的負担を軽減するため、また、期日にメリハリを付けて
審理の充実度を高めるため、民事訴訟手続の全体を通じて、当事者の一方又は
双方によるテレビ会議やウェブ会議(前記第2の1(1)参照)の活用を大幅に拡大
するのが望ましい。
利用者の立場から見れば、訴訟記録が電子情報となるのに合わせ、現行では
紙媒体である判決書について、電子情報である判決情報に原本性を持たせるた
めの枠組みの検討が必要と考えられる。
そして、判決の在り方としても、一定の様式は維持しつつ、例えば、争点整
理の結果として確定した最終成果物がある場合には、それを効果的に活用し、
争点部分を中心にメリハリの付いた、利用者目線で分かりやすい判決となるよ
う、プラクティスについて必要な見直しの検討をすることが期待される。