音学シンポジウム2025 発表&見学
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聴講で参加しました。多くの興味深い発表がありましたが、中でも「『歌う雑音』:多層動的バンドノイズ音声と高低反転メロディによる検証」(大学入試センター・内田さん)の研究が特に印象に残りました。
雑音に調波構造を加えた音声を聞いたところ、雑音なのにメロディがあるように聞こえて驚きました。発表では、たとえば「桃太郎」のような有名な歌を使うと、知っているメロディを記憶で補ってしまう可能性があると指摘されていました。そこで、そうした記憶の影響を避けるため、元の基本周波数(F0)を対数軸上で高低反転させ、新しい旋律が作成されていました。実際にその音声を聞いてみたところ、それでも私はどこかにメロディを感じてしまい(個人差はあると思いますが)、とても不思議な体験でした。(文・やまだ)
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うえむらは思いつきネタの続編を発表しました。
(80) 和音性の定量的評価モデルに基づく和音タイプ別認識特性の分析
○植村 あい子 (津田塾大学)
↑ FifthNetという和音認識手法に和音性の定量的評価モデル(不協和度、緊張度、モダリティ)を組み込んでみたというものです。
https://scrapbox.io/files/6858ee2745ccd91758d92906.jpg
↑学生さんがいつの間にかとってくださっていた写真
締め切りが伸びたのを知って意気込んで申し込んだのはよかったものの、しっかり対策していたつもりがコロナにかかってしまい、一時は原稿を諦めかけました。体バキバキ、咳ゴホゴホの中、何とか発表まで辿り着けてよかったです。
ポスター発表は当日の朝7時頃に新宿の〇クセアに取りに行くというアクロバティック状態で行いました。24時間入稿受付してくれる印刷所があって本当によかったです。
10年ぶりぐらいに和音認識やったのでどういうツッコミが来るだろうかとどきどきしましたが、思った以上にポスター見に来てくださる方がいらしてよかったです。
学生さんはこんなことにならないよう、余裕持って体調管理&準備してくださいね…
(文・植村)