vol.663 情を超えて
2025-10-31
・くりうひろこさんからのお便り⑤
・本当の非情さ
・子どもの頃からの課題
・吉田拓郎は演歌?
・節とは
・音楽は外さなきゃ駄目?
・天才の条件
・旋律と情感
・深夜放送の草分け
・情が理解って情が外れた
本日の動画の内容
1.「非情さ」という明晰さ
“非情”とは、冷酷になることではなく、情を知った上で流されないこと
図々しさでもなく、むしろ情を超える明晰な心の在り方である。
古川は幼い頃からこの課題を背負い、情に深く生きながらも、それを超える地点へと至った
2.演歌と「外す」芸術
古川氏が愛したのは、吉田拓郎や西郷輝彦に象徴される、節を“外す”ことで情感を響かせる音楽
設計図どおりではなく、わずかなズレにこそ魂が宿る。
その外し方はエゴではなく、魂の震えとしての外れである
3.魂の共鳴としての歌
やがて若い頃に聞いたポップスを離れ、心に残ったのは歌謡曲だった
旋律やテンポの外れたところに“人間の情”がある
それは言葉でも音符でも表せない領域
4.「情が外れた」とは何か
月読之大神との対話を通して、古川は「情が理解って、情が外れた」と語る
それは、情を否定するのではなく、情を完全に理解したうえで自由になるという意味
非情とは、情を捨てることではなく、情を抱きながらもそこに留まらない心の自由である
はい、えーっとですね、
前回はなんかその変な話しになっちゃったけども
救世主の話しも出てきたけどね、
えー、ま、狡猾さの話しにいきました
次はね、最後「非情さ」ですね
これが多分ね、みんな一番難しいと思う
非情さねえ
あー、これはねえ
ま、あの狡さではない、明晰性なんだけどね、
あ、違う違う、
「(冷酷(無情)に陥らないための非情(情を知って情に流されない)さ)」
ということだよね
で、これ本当難しいよ
いやー、大変だよね
古川君がそうなんだよね
だから、めっちゃめちゃ情がある人だから、あった人だよね、あの人は
それをどうやってクリアしたか、
そのね、子どもの頃からずっとやってるよね、あの人は
もう今は完全にクリアしてるけども、
でも、だからつって情がなくなったかつうとそうでもないんですよ
そうだよね
あの、古川君っていうのあれなの、演歌とか歌謡曲大好きなんですよ
でね?あの、吉田拓郎も好きだったじゃないですか、ここで喋ったことあるけども、
吉田拓郎もね、あれね、演歌なんですよ、実は
拓郎節ってあるんですよね
あの節がいいんだよ、なんとか節っていうのは
あのあれあるじゃないですか、河内音頭って
えっとね、ここでも喋ったことあるんだけどね、ま、今ここに多分出てます
(※藤圭子)
(※以前お話ししましたが藤圭子の過去世はモンゴルの歌姫でした
その時会得した「ホーミー」という歌唱法が今生の演歌に反映していましたね)
あの人は、あれですよ、
やっぱね、演歌っていうのはわかってんだよね、節が
あの音楽ってのはね、あれだよ?
ピアノとか、あのピアノのすごい先生とかいて、1音も外しちゃダメとかあるじゃないですか
違うんだよ?
外さなきゃダメなんだよ、音楽ってのは
(※50年代から60年代の黒人音楽などジャズ音楽の走りね
ディキシーやスゥイングそれにブルース、カントリー音楽もある意味同じ(フォークですね))
音楽ってのは、あの楽譜通り、設計図通りに弾いてたらダメなんだよ
楽譜通り、設計図通りに弾ける人は、まあ、あれだよ、秀才だよ、本当に
だけども天才は違うんだよ、天才は違うの
あれを微妙に少しずつ外して初めて天才になれるんだよ
で、拓郎にしたって、その・・・
演歌歌手の非常に上手な人にしたっても、
あのバカみたいに外す人はダメだよ?
エゴで、エゴで外さないで、なんつうの?魂で外すっつうんかな?
うん、それが良いんだよね
西郷輝彦もそうだよね
ものすごい上手だよね、やっぱ天才だよね
その人間的にどうたらこうたらじゃないよ?
歌として、やっぱあの、
歌の、なんつうの、魂ってのはね、すごくいいもの持ってるよね
響くよね、やっぱし
で、その時にね、なんで古川君が聞いたんですよ、月さんに、
なんでこんなに、
あ、月読之大神にね?
僕は、あの、ちょうどね、いくつぐらいだっけな
60過ぎてからだよねやっぱだんだん好きになってきたんですね、そういうものが
やっぱ、もう、あの、
若い頃はあの、あれだよ、ずっと、ポップ音楽ばっか聞いてたよね
もう、多分、相当聞いてたよ、ずっと、一晩中聞いてたからね、
えっと、あの、なんだっけ、パックインミュージックとかあったじゃん、昔
知ってる?パックインミュージックって
かわかつ)
知らないです
(『パック・イン・ミュージック』は、1967年から1982年までTBSラジオで放送された、伝説的な深夜ラジオ番組。
当時の若者たちに熱狂的に支持され、「ラジオブームの元祖」とも呼ばれ、荒井由実やタモリなどの才能を発掘したことでも知られています。)
TBSの深夜、深夜放送なんて、俺がもう草分けだからね、はっきり言って、
実際にスタジオも行ってたし土居まさるとかもいたよね
(※土居まさるは、日本のアナウンサー、ディスクジョッキー、タレント、司会者)
あと、なんだっけ・・・
今で、もう、あの、
DJ、昔の深夜DJをほぼ俺は網羅してたよね
うん、多分今、知らない、白石冬美っていたの知ってるかな
知らないか
那智わたると白石冬美っていたんだよね
(※白石冬美は、日本の声優、女優、ラジオパーソナリティ、タレント)
(※那智わたるは、宝塚歌劇団卒業生(星組トップスター)の女優)
(※他に文化放送の「セイヤング」
ニッポン放送の「オールナイトニッポン」
パックインミュージックの白石冬美と野沢那智のターンでは
毎回「いつこの人たちSEXするんだろ」と楽しみでしたが
回を重ねるうちに2人は歳をとっていきましたとさ)
もっと昔もいたね、誰だっけ、ああ、もう出てこないよね、古すぎて
その頃だからずっと、その、やっぱ海外の、やってたよね、その、音楽をね
(※ビートルズ、ローリングストーンズは当たり前でしたが
クィーンやイーグルス、
ショキングブルー、BJトーマス、
レッドツェッペリン、CCR、ビリージョエル、
アバ、カーペンターズ、ガーファンクル、
ビージーズ、フォーシーズンズ、シカゴ、
エルトンジョン、エリッククラプトン、
ピンクフロイド、イエス、ディープパープル、
ビリージョエル、キス、・・・それに
ジャニス・ジョップリンとボブディランは外せません。
古いけどプレスリーも常用でした)
あの頃のは全部聞いてたね、ずっと、で、もうほとんど覚えてたね
今全然忘れちゃったけど、
覚えてんのはやっぱね、歌謡曲とかそういうのよ
で、節回し、その、微妙に外す、外したところに、
うーんと、
人間のね、情感がこもるんですよ、そこに、
そこで情感を現すのよ
旋律じゃないんだよ
旋律はもちろんあるよ?
で、あの、大体マイナーじゃないですか、あの、演歌ってのは
で、テンポもそうだけども、
テンポもそう、微妙に外すとこ
それ、わかるかな、それ多分ね、口で言ってもわかんないし、音符にもかけないんですよ
そこが分かるようになったねって言われたよね
月さん、あ、月読之大神に
そっから、そっから、あのね、情が外れたよ
きっぱりと
情が理解って情が外れたの
ということ、はい、今日ここまで
あとがき
情を知りながら、情に沈まない
旋律をなぞりながら、旋律に縛られない
それが「非情さ」という美学であり、
魂の音楽家が辿り着く覚醒だ
外道の中に宿る真の芸術
外れた音こそが、世界を本当に震わせる