vol.540 執着とは
2025-06-13
・進化を促すもの
・陰陽が引き合う力
・エゴの解釈が執着
はい。前回はですね、この宇宙ができて、宇宙の最初にエントロピーが極小であり、そこからだんだんエントロピーが増えてきて、最終的にはエントロピーが極大になって。ピーっていうね、何も動かない世界になってしまうんじゃないかという危惧があったんですけども、そうじゃないというお話。
最初の宇宙ができた時が極大ではなくて、エントロピーってのはこう波があるんだって、宇宙ができてから。で、だんだんだんだん、こう収束はしていくんだけども、極大極小ってのは色々あったみたいです。
『したがってこの基本線に沿っていく限りは、生命の働きにより部分的には目も眩むようなあり得ない(エントロピーの低い)領域・世界も生じると思うのですが、次第にほぼ均質化された(エントロピーの高い)部分が増えていき、全体的に見れば存在のエントロピーは創造開始時点が最小で、あとは徐々に高くなっていくのではないかと考えました。
ただ、上記の考察は宇宙を一つの閉じた系と見なした場合に成り立つものであり、オーム宇宙のように外から月読之大神や遊撃手の皆様・五井先生の応援を頂けるような特殊な環境下では、不必要なエントロピーの増加を避けつつ、全体的なエントロピーの低下を促しながら進化をしていくことも可能なのではないかと感じました。』
これはそうです。その通りです。
『不必要なエントロピーの増加を招く主な原因としましては、陰陽の間に働く力が強すぎて急激に混ざり合ってしまうことにあるのではないかと感じますが、』
それ、あるかな?
『万有引力や電磁気力、あるいは強い相互作用や弱い相互作用など、例外はありつつも力は基本的に近づくことで大きく働くという性質があるため、陰陽が引き合うという根源的な力(愛)においても、近づきすぎるとより支配的に作用してしまうのではないかと考えました。』
なるほどね、支配的に。あれだよ、なんかあったよね。陰陽はなんで引き合うの?というのがあるよね。
例えば、陰電子と陽電子ってのは電磁気的に別々だから引き合うっていうのは分かるんだけども、中性子と反中性子ってのは電磁的に電気的な、電気的には0なんですよ、両方とも。
でも、中性子と反中性子は引き合って…引き合うのかな?引き合って一緒になると消えちゃうんだよね。
あれ引き合うのかしら?
引き合うことは引き合うって。
あ、でも、ちょっとわかんない。ちょっと調べてみます。
(中性子と反中性子は電荷を持たないため電磁力では引き合いませんが、 重力と強い相互作用によって引き合います。そして接触すると対消滅を起こし、エネルギーや他の粒子に変わります。)
これ難しいね。
「近づきすぎるとより支配的に作用してしまう」ってどういうことだろう?
「例外はありつつも、力は基本的に近づくと大きく働く」と。
うん、そりゃそうだね。基本的に近づくと大きくは働くよね。確かに。
「陰陽が引き合うという根源的な力(愛)においても、近づきすぎるとより支配的に作用してしまう」?
愛ってのは、陰陽の引き合う力ってのはもちろんあるんだけども、それを認識するなんつうの?認識する。認識も関わってきてんだよね。
うん、そうだよね。
あー難しいねこれはね。
『したがって人間に特化して考えますと、例えば(ヒト・物への)「執着」という形で対象に近づきすぎた場合、その対象との間に働く引力が過剰に働き、局所的に一気にエントロピーが増加し・混ざり合い、まさしく「いくらがつぶれる」状態を引き起こしてしまうのではないかと考えました』
そうなんだよね。今さっき、ちょっと落ちてきたんだけど、あのあれあれ、なんつうんだろう?
近づきすぎると、引き合うだけじゃなくて、なんつうの?支配的な、支配的に作用してしまうのではないかと。それが「執着」という形になるんではないかと、スーザンさんはおっしゃってますよね。
ああ難しい。
これもね、だから、なんていうの?さっき話したんですけども、それはあれなんですよ。
近づきすぎるから、強い力になるから、それが、愛が執着になるというんじゃなくて、解釈として…のエゴ。
エゴの解釈として、それが、執着になるの。
だから、なんつうの?現象的には近づいても執着ってのはあの…。
ん?なんか色々言ってくるな。
なに?
うん、やっぱ違うね。あの、エゴが解釈するときにそれを執着と…解釈してしまう?
執着として解釈するんじゃないね。執着にしてしまうんだよね、解釈じゃなくて。
それに執着してしまう、から執着としてなってしまうということですね。
なんかおかしな話になってるねこれ。
これ難しいね。
次回はまたちょっと詳しくお話ししましょう。
(執着というのは物事に対する囚われの思いに過ぎない
物質が近づく遠ざかるに関係なく「思い」が対象物に囚われると、その多寡に応じて執着度が変化する)
vol.541 壮大な物語の幕開け