vol.435 美醜の問題の領域
2025-02-28
・あゆくさんからのお便り②
・美醜の概念からのアプローチ
・美醜とは感覚の問題
・存在、非存在との違い
・辻麻里子さんの文章紹介
おはようございます、1月15日あゆくさんから来たお便りを。存在と非存在ですね。あゆくさんは存在と非存在を、なんと、美醜の問題、美しいあるいは醜いというところに焦点を当てて、そっちに持っていっちゃいましたね。
『美しさとはそういうもので、美しくないものがなければ存在できません。』
あ〜そうなのか。美しいものがなければ美しくないものが存在できない?
『「その瞬間、全てのものが美しく見えた」などという状態はあり得るとは思いますが、これもまた「全てのものが美しくは見えなかった」状態と表裏一体のもののように思えます。』
まぁそうと言えばそうだけど、そうじゃないって言えばそうじゃ…。美醜の問題は難しいよ、本当に。なんでかというと、感覚の問題だからね、これは。存在と非存在っていうのはもう哲学的な、もう絶対的な問題じゃないですか。ところが美醜っていうのはその人によってまた違うでしょう?
ある・ないってのはもう誰でも同じじゃないですか。全人類共通でしょ?赤ん坊は認識がないからわかんないけども、3歳4歳の子だってあるとかないとか、目の前でケーキが消えたら「ない!」とか泣くわけじゃないすか、おもちゃがなくなったら。でも赤ん坊とか幼稚園児の綺麗なお姉ちゃんとか綺麗じゃないお姉ちゃんとかいうのは、もうそれぞれ違うわけよ、みんな。だから、これはね感覚の問題だから、ある・ないまでのカテゴリーに持っていこうと思えば持っていけるけども、ちょっと違いますよね。
『話が変わりますが、Kazuさんの仰っている「0という数字は真我を思わせる」という内容は同感です。私は残念ながら自分でそう感じられたわけではなく、以下に抜粋させて頂く辻麻里子さんの文章を読んで感銘を受けたものです』
これから辻真理子さんの文章ですね。
『(美醜についても、どなたか僧侶の言葉に感銘を受けたのですが忘れてしまいました)』
まだ違うこれは。
『0という数字は真我への手がかりになり得るのでしょうか?ご教示頂ければ嬉しいです。』
なりますこれは、これはこれからまた喋ってきますからね。
これから?辻真理子さんかな。そうだね。辻真理子さんの数字のメソッド、スターゲートの解説ってありますね。スターゲートの解説の21ページなんですね。
『●虚空に浮かぶゼロ
ゼロとは何もないという意味ではなく、プラスとマイナスが完全に調和した状態であり、つまりゼロとはすべての数を内包する、もっともパワフルな数なのだ。ゼロにどんな数字を掛けてもゼロであり、どんな数字で割ってもその答えはゼロのままである。何者にも影響されることのないゼロポイントは、東洋哲学でいう空の概念にも似ている。
それは、ネガティブとポジティブ、光と闇というような二元論を超越したところに隠され、われわれが容易に認識することのできない領域にゼロは存在している。プラスもマイナスも、すべてを内包した不動の領域こそが、永遠の場所といえるだろう。二元論的な発想や分離を超え、すべてを包み込むようなゼロの世界には、多様性に満ちた一体感があり、そして、ゼロとは過去でも未来でもなく、永遠の今に存在している。
(辻麻里子『数字のメソッド スターゲートの解説』p.21)』
(辻真理子さんは、1964年横浜生まれのライター、編集者です。
幼少時の神秘体験から夢や宇宙に興味を持つようになり、 著書に「魂の夜明け」
「22を超えてゆけ 宇宙図書館をめぐる大冒険」「太陽の国へ22を超えてゆけ2」
「エコロジー家事ライフ」などがあります。
2007年には、「数字と図形は多次元への扉を開く」というコンセプトの「数字のメソッドースターゲートの解説一」を出版しました。
この本では、数字と図形を組み合わせた「スターゲート」と呼ばれる図形を用いて、
個人の特性や運命を読み解く方法を紹介しています。
「スターゲート」は、太陽と月の関係から導き出された「指針となる角度」を基に、
円の内側に一定の角度を保ちながら軌道を描くことで作られています。
毎日のスターゲートは異なり、366日分のスターゲートとその意味が解説されています。
辻さんは、「スターゲート」を通して、自分がどこから来てどこへ行くのか、何のためにここに来たのかという意図を明確化し、迷いや混乱を手放すことができると述べています。
また、数字や図形を多次元へのアクセスコードとして捉え、内なる宇宙と外なる宇宙を
つなぐことで、自分自身に完全にフォーカスし、地球での生活をより良いものに変えられると述べています。)
この人はなかなか頭のいい方ですね、頭のいい方つうか、これ読んだことある?
かわかつ)
ないです。お便りはもちろんありますけど
違う違う、この辻麻里子さんの。
かわかつ)
ないです。
この方がこの後どういうふうな0に関して、これ以上まぁ探求をしてないだろうね、できないだろうね。でもすごい発想だよね、ここまで……まぁこういう発想は実はあったんですよ、インド哲学が0を発見した時からずっと、その数学者とか0に関わる哲学なんかはこういうふうに延々言ってきたわけですね。で、辻さんもやっぱ同じような啓発を受けたんでしょうね、0に関してはですね。
多分この方は数字が好きなんでしょうね、数字のメソッドって書いてあるから。数学者かもしれませんよね。まぁ…なんていうのかな、アーティスティックな数学者、感性が鋭い方ですね。
はい次はまた次回お話します。
vol.436 「ない」という概念