vol.426 眼耳鼻舌身意
・お便りと収録が追いついてきました
・宇宙全史とは本質的な真理
・観測の問題とは
・眼耳鼻舌身意
・人間の感覚を超えたものの観測
はい。スーザンさんのご質問、これ確か9月だったよね、去年の。もう近づいてきましたね、もうすぐリアルタイムで質問に答えられるところが来ていますけども、まだあと一ヶ月ぐらいかかるかな?
スーザンさんからのブラックホールの話まで行っちゃって、そこからいろいろ飛んで、エネルギーの話とか質量の話になっちゃいました。ちょっと話を戻します。
『量子力学における観測・認識について
最近は宇宙全史・御祭舟のさらなる理解のため、量子力学の基礎についてコツコツ勉強しております。「20年後、世界人口半分になる」の本の中でも21ページにて、「●量子(非常に細かなもの)を扱うような事象では、人間の観察(もしくは思い・認識)が大きな影響を与えるという基本原則が存在するのです」と教えていただいており、認識に関して数学的にきちんと定式化するには量子力学の理解は必須になると感じております。
今のところまだまだ勉強中のため深い理解には至っておりませんが、量子力学では観測(測定)に関して波束の収縮(波動関数の収縮)と呼ばれる基本的な要請を課しており(専門家の間でも捉え方は色々あるようですが)認識について理解をする上でポイントになるのではないかと密かに考えております。』
うん、まあ、そういうふうに言ってますよね。
『以下、後の質問に必要と思われる範囲で量子医学の考え方について引用させていただきます。
(不要な説明が続いてしまうかもしれませんがご容赦ください)
①粒子などのミクロな対象は、その正体が分かる前(20世紀始めごろ)まではある特定の状態をとっている(確固とした一つの粒子として存在している)と考えられていたが、量子力学成立以後は複数のエネルギー状態(波)を重ね合わせた「確率波」として存在すると理解されている』
う〜ん。まあ、それでいいかな。
『(「確率波」というのはあくまでも数学的な概念であり、実験で観測できる物理的対象ではないとのことですが、元々はミクロな粒子における波動性と粒子性の二元性(二様性)を明確に説明するため、粒子の本来の姿として考案された概念だと理解しています)』
そうなんだけどね。なんて言うんだろう?帰納法。帰納法となんだっけ、もう一つあったな。帰納法と…帰納法?あ、忘れてた。今ちょっと難しいこと言おうと思ったんだけど、古川君の脳から出てきませんので言わないけども。
あのね、もう概念的にそういうふうに考えているっていうだけだよ。後からも多分出てくるんだけども。あのね、量子力学っていうよりも、科学、全般、あるいはその人間が…考えるこの化け学にしろ、あるいは文学にしろ、何でもそうなんだけど。
本質的な真理ってのがあるじゃ、あるんですよ。まあ、宇宙全史がそうなんだよ。本質的な真理ってあるんだけども、それをうまく表現できないから、じゃあこういうふうに仮に考えましょうねっていうのがあるわけ。それの最前線にあるのが量子力学なわけ。
で、量子力学においても。完全には解明できないから、じゃあこういう考え方でやろうねっていうのが量子力学なわけ。あるいは現代の科学なわけ。わかるかな?言ってる意味わかるかな。
量子力学っていうのは観測の問題にぶち当たるわけよ。観測の問題ってわかるかな?観測できないですよ、人間は。正確な観測っていうのは。それが量子力学の原則になってるわけ、不確定性原理の。いま多分スーザンさんが言ってるの、そういうことなのよ。
要するに人間ってのは目と耳と…「眼耳鼻舌身意」だから、目、耳、舌でしょ?味わうでしょ。あと身(しん)は心(こころ)だからこれはちょっと置いといて、心で感じるってのもあってもいいんだけど。あとー…なんだ。耳で聞く、あと肌で感じるってやつね。
だから感覚だよ要するに。感覚で人間は外界を感じて、それを「認識」にするわけよ。認識をして、それを「概念」にするわけ。そういう過程を踏むわけ、人間は、システムを持ってるわけ。そういうシステムに組み込まれてるわけね。そうしないと認識できないから、概念が作れないから。
そういう存在なわけで、量子力学もそこが限界になってるわけよ。つまり人間の認識が限界なわけ。人間の感覚が限界なわけ。だからあれだよ、そこを突破するために量子学つか科学はいろんな観測機械、例えば望遠鏡。人間の目では見えないものってあるじゃないすか。顕微鏡とか望遠鏡とか、あるいは電子鏡?で電子…顕微鏡?あるでしょう。あるいは赤外線望遠鏡とかもあるじゃないすか、電波望遠鏡もあるでしょう?つまり人間の感覚を超えたもので観測しようってのは段々段々できてくるわけ。そうすると観測の範囲が広がっていくわけ。すると認識の範囲も広がってくるってのはわかるわけじゃないすか。だからあのね、昔ね。
あ、もう時間経ってる、今日ここまで。
vol.427 世界最高のポエム