vol.405 スーザンさんは最高ですね
2025-01-29
・ゆらぎと創造
・確率的な事象に関する問い
・かわかつ君の悪い癖
・かわかつ編集長の逮捕
・「スーザンさんは最高ですね」
前回ページ数を間違えましたが、そんなに間違えてないね今見たら。
スーザンさんのお便りの。
『完全にゆらぎのない宇宙では素粒子を生み出すようなエネルギーの揺らぎもなく
何の創造も発生しない宇宙になってしまうような気がするため、そのような状況はあまり設定されていないと思いますが
確率的な事象とはつまるところ我々の認識の限界
(あるいはその原因となるエゴ)により生じるのではないかと考えた次第でございます』
これ面白いね。
これ全然また古川くんの脳考えられませんけども、これ面白いんじゃないですか。
「完全にゆらぎのない宇宙」
要するに量子力学の不確定性原理が発生していない宇宙だよね。
「では何の創造も発生しない」?
そうなのかな?
ゆらぎがあるから何かが創造されるの?
(こちら検証させていただきました。本編の後にお楽しみください)
これちょっとね、持ち帰りですね。面白いね。
スーザンさんやっぱすごいね。
それから「確率的な事象とはつまり我々の認識の限界」
つまり、サイコロが6分の1ってのは1の目が出るのが6分の1の確率だよ。
つまり33…ん?16.6%かな?確か、そうだね16.6666…%だけども。
っていうのは、そのエゴが原因じゃないか。要するに認識の限界が限界で、その確率が出るんじゃないかっていう話をおっしゃってますけども、これ違う。
この間なんか喋ったよね、 確率が、その、サイコロの場合は、1の目が、1つの目が出るのが16.6666…%だけども、さっき1.6つったっけね、16パーセントだね。16.666パーセントだけども。
それが例えば50%になったら1の目が出るのが、つまり2分の1の確率で当てられるってことだよね。
で100%になったら必ず当てられる。
あなたが言ったじゃないですか、200%になったら、150%か200%か知らんけども予言できるってやつだよね。つうか出せるってことだよね。6を出そうと思ったら6が出るし。
だったら150と200ではどう違うの?かわかつ先生。
かわかつ)
1.5と2ってことですか
そうだよ。
だから君は本当に悪い癖だけど質問を質問で返すんだよね。
それすっげえね、多分ねあの警官に嫌われたのもそこだと思うよ。ずいぶん世の中、損してると思う、君は。
あ、こいつ警官に捕まったことあるんですよ実は。で、めっちゃ意地悪されて、つい最近までなんかね、その影に怯えて暮らしたんだけども。解きほぐしてやったんだけど、同じことをまた繰り返してる人なんですね、この人は。
はい、答えは?
かわかつ)
1.5が50パーセントの確率で目が出せる、あるいはわかる。で、2が 100パーセントわかる。
3は?
かわかつ)
3は、降る場所もわかる。
場所?
かわかつ)
はい。なんかもう、出すのはもうわかってて、その振る場所もわかるんじゃないかって。
降る場所。降る場所ってなんだ?
かわかつ)
もう、例えば、まんだけ降るのか、家で降るのかも、未来のことがわかる
ああ、未来予知。じゃ500は?
かわかつ)
500出せなかったんですよね、前回。
ああそうなの。
ちょっとね、その辺はどうだか検証してないからわかんないんだけど、 そうだね、確率は人間の認識によるのかな。これ面白いね。これも数学的になんか色々検証してみたいですね。 やってみよう。面白いわ。
これちょっと宿題として後ほど、後ほどっていうか、いつかちゃんとお答えします。
こういう面白いね課題を出してくれるスーザンさんは最高ですね。
『「光速とプランク定数は宇宙の枠にある数値」という事実を考慮しますと、例えばプランク定数…』
プランク定数(ていすう)にしようか。もう世間一般では定数(ていすう)って言ってるから、わしのこと小さい頃は定数(じょうすう)って言ったんですよ。
『…例えば、プランク定数の値がオーム宇宙よりもはるかに小さな宇宙(上位の宇宙?)もあれば、 位置の揺らぎの大きさと運動量の揺らぎの大きさの積』
これさっき、さっきとつか前回、前々回、前回から前々回喋ったですよね。
要するに、そのプランク定数が小さな世界もあれば大きな世界もある。で、我々の世界よりも小さな、プランクの定数が小さな世界は。やっぱ定数(じょうすう)って言っちゃうな。 プランク定数が小さな世界は高次元の世界と、精妙な世界ということですね。
『ただ、不確定性原理が他の宇宙でもなりつか立つかどうかは大いに疑問の位置が残ってます。不確定な要素もだいぶ排除されるのではないかと感じました。』
とあります。はい、この続きはまた次回。
量子力学で言うところの「ゆらぎ」とは、この世界における原理・原則で、ある一定数値以下には計測できない観測値というのがあって、その「一定値」以下の部分を「確率」で表します。
つまり、確固とした「数値」ではなく、 ある確率で「存在する」という表現を行います。なので、それを「ゆらぎ」(ぼんやりした確率のモワモワ)と表現しています。
この部分(確率で存在しているところ)がなくなると、物理量はきっちりと明確に測れるようになりますが、その場合は プランク定数の値が0になっています。そういう世界がどうなっているか、またその世界で何か創造が行われているのかというのはとても難しい検証になります。
実際にそうなってみないとわかりませんが、おおよその検証をやってみました。
原子・分子の崩壊
プランク定数が0に近づくことで、電子は量子化された軌道に束縛されなくなります。
これにより、 原子や分子の安定性が失われる可能性があります。
原子構造の崩壊
原子は核に吸い寄せられるか、完全に離脱するようになるため、 原子は崩壊する。
化学結合の消失
分子構造を維持するための共有結合やほかの結合もなくなり、物質そのものが存在しなくなる。
エネルギーの連続性
プランク定数が小さくなることで、エネルギーは事実上連続的になります。
これは、例えば黒体放射やフォトンのエネルギーが非常に小さくなることを意味します。
黒体放射
量子化されたエネルギーが消え、 古典的なレイリー・ジーンズの法則が適用されるようになります。この場合、紫外線破綻が発生します。
光の粒子性の消失
光が純粋な波として振る舞うようになり、フォトンとしての性質が消えます。
時間と空間の連続性
プランク定数は、 時間や空間の微視的スケールでの量子化された性質にも影響を与えています。
もしこの値が0に近づいた場合、時間や空間は完全に連続的なものとして扱えるようになり、ミクロスケールでの得意な振る舞い(量子トンネル現象など)が失われます。(マクロ系でもおかしな現象は起きるでしょうが、ここでは省きます。)
プランク定数がゼロに近づくと、 世界は量子力学的な性質を失い、完全に古典的な物理の世界になります。
しかし、原子や分子レベルでの安定性が失われ、物質そのものが存在できなくなる可能性があるため、現在のような物理的現実は成り立たなくなるでしょう。と言いますか、スーザンさんのおっしゃるように、「何の創造も発生しない」ではありますが、「世界そのものが破綻してしまう」ということのようです。