vol.398 観測ジャンルによる正解不正解
2025-01-22
・素粒子が増えるときに起こる変化
・素粒子のエゴ
・電子Aと電子B
・粉体力学を例に示す
・すべて正しく、しかもすべて誤りであるともいえる状況
スーザンさんのお話の続きですね。
『目風様が動画の中でおっしゃっておられたように、素粒子自身には自己同一性(アイデンティティ)がないため、 1つや2つ素粒子が集まってもエゴを持つ存在が生み出されることはないと思うのですが、それらが局所的に多数集まることで、ちょうど御祭舟の中で説明していただいた群体生物オルマダンのように、エゴを持つように見える存在が生み出されるのではないかと考えた次第でございます。』
これね、これ、あれなんだよね。エントロピーだ。
エントロピー?エントロピーだっけ。確率とエントロピーの問題になってきて。
素粒子が1個や2個ではもう全然量子力学の枠の中なんですけども、数が増えてくると今度は確率とエントロピーの法則が関わってきて、あんまり量子力学に従わないように見える現象になってくんですね。
それがエゴを持つっちゃエゴを持つんだけども、素粒子自体はエゴはないんですよ。つまりエゴっていうのは、素粒子のエゴってのはね、人間のエゴとは全然違うからね。
素粒子のエゴっていうのは「特定事項」だよね。要するに、その素粒子がどういう位置にあるかとか、どういうエネルギーを持ってるかとか、どういうパリティ…パリティってのはなんつうの対称性を持ってるかとか、そういう属性がエゴなんだけど。もうそういう属性がなんつうの?ないっていう意味は、全部同じ属性なの。わかる?
なんていうかな、だから、Aという地点にある例えば電子とBという地点にある電子は同じなんですよ、実は。
「え、違うでしょ?」って。「Aにある電子はAという位置の属性を持ってるでしょ」って。 「で、BはBにいるという属性を持ってるでしょ」って普通言うでしょ。そんなことないですよ。
これ説明しだすと、今度量子力学の説明になっちゃうから、そんなの簡単な説明であるから、調べてみて。
つまり、そういうことなんだよ。素粒子が属性、エゴを持たないとはそういうことなんだけど、ところが、素粒子がたくさん集まってくると、あのね、粉体力学ってのがあるんだよ、実は。粉体力学ってのは、粉の力学ね、粉。わかるかな?
普通の、流れる、流動性力学痛の?流動力学というのかな、流れの力学とか。あと、個体のこういう硬いやつの力学は普通のニュートン力学だよね。で、あとなんだ、気体の力学あるよね。力学っていうか、これなんて言ったかな。
(※気体の力学…気体力学・熱力学、粉体力学…粉体工学)
で、そういういろんな物理的な 記述方法があるんですけども、粉体力学、粉のね、粉。粉の力学ってのがあって、粉体力学面白いよ、本当に。あれだよね、ゾロとかゲルとかもあるけども、あれとまた違って、粉はね、面白い。ある程度の細かさと、粒の細かさね。と、だからある程度の密度があった場合は、こうゆっくり押すとズブズブっていくけども、ガーンと金槌を叩くと跳ね返されるみたいな。なんかゲルかな?ゾルかな?ゾルかゲルの液体でもあったよね、確かね。
粉ってのはほら、ばらまいて、粉塵爆発って知ってるかな?知ってる?うん、あれもそうだよね、ある程度のその粉が、なんつうの?その希薄度 が、酸素とどの程度の分量だったら爆発するかとかさ、そういうこと、色々あるわけですよ。
で、その粉の1粒1粒が素粒子だと思ってくれると、その素粒子がいっぱい集まってくると、今度は別な、量子力学じゃない別な力学に依存してくるわけ。依存っていうか、そのゾーンに入っていくわけね。それが ニュートン力学なわけ。あるいは相対性理なわけ。
でね、量子力学も相対性理論もニュートン力学も、みんな正しいんですよ。
みんな正しいんだけど、みんな間違ってんの。細かく言うと。
それぞれのジャンル、そのレベル…レベルだよね、要するに、細かいところなのか、中ぐらいなのか、粉体なのか、それとも本当にもっとでかい、なんつうの天文的なことなのかによって、 観測するジャンルによって、正解なのか、ちょっと不正解っていうか、まぁ厳密に合ってるのかっていうのは違ってくるわけ。
かわかつ)
ここで認識と認識度=次元って話とフラクタル次元の話になる、繋がってくるって感じですか。
全然違う。
はい、その話はちょっと次回しようか。
vol.399 イワシのエゴ