書かれた文章にはテーゼが宿る
(Tak.)結局その、論文のように自分の主張はこれであると。これである根拠はこうで。なぜならこういう証拠なり、エビデンスなりがあって、なのでこうなんですよっていうふうに書くのじゃないタイプの文章にテーゼがあるのかどうかっていうと、非常に難しいんですけど、でもたぶん書かれたものにはあるんですよね。(中略)なんとなく伝えたいこの感じというのを文章にしようとしているうちに、そこに筋を通そうとする作業の中で最終的にテーゼみたいなものが浮かび上がってくるっていう順番のほうが多いんじゃないかと思うんですよね。