弱い自己啓発でパーソナリティを保持する
#168:何のためのタスク管理か
49:14
(倉下)2、3歩下がって、そういうもんだなとして捉える形の弱い自己啓発というのかな。そういうものであれば非常に有効性が高いでしょうし、やっぱり何も知らないっていうこと、例えば大学生っていうような状況で、このような自己啓発とかライフハックとか仕事術とかっていうのを全然知らなくて、例えば働きに出るってなったら、だいぶしんどい気はしますね、なんとなく。
(Tak.)しんどい気はしますし、やっぱり最初の職場で身についたことが全てだと感じてしまう可能性が高いような気がしますね。
(倉下)そうですね。日本の会社の場合は特に古来からさっき言ったような、会社を一つの人格として、そこに僕たちが吸い込まれていくような、パーソナリティみたいなのが消す方向に向かうことが多いですけど。自己啓発は逆で、個人っていうのをなんとか保とうという。もっと言うとビルドしようという感じが強い。そのビルドが強すぎると、日本社会では軋轢が多いんですけど、でもあるパーソナリティ、個人性っていうのを確保しようという姿勢っていうのは、現代を生きていく上でも普通に有用やとは思いますけども。