周りに迷惑がかかるから仕事を休めない、は大抵間違っている
#168:何のためのタスク管理か
1:07:03
(Tak.)自分がここで逃げちゃったら、同僚たちがもっと大変な目に遭う。だから辞められないんだっていう。そういう心理ってありますよね。そういうときにどう判断するのか。タスク管理を超えちゃいますけどね、そこいくと。
(倉下)そういう共同体意識が強いからこそ日本では労働組合というのがあったわけですよ、結局。それは個人の共同体の輪を乱すことはできひんけど、それとは別個の組織を作ることで、私が言ってるわけじゃないけど労働組合としてっていう体裁があって、それで綱引きができてたわけですけど、そういうのがないところでは、さっき言ったように責任感と同調圧力がミックスされたような状況があって、ひとつのタスクも逃すことはできないという心境になりがち。これはやっぱり逃れられないですよね、そこの局面においては。
(Tak.)そうですね。でもひとつ個人的な例で言うと、仕事が非常にデスマーチ状態になっていて、僕まさにそういう心理だったんですね、さっきみたいに。休みたいけど休めない、辞めたいけど辞められないみたいな状態。特に今ここで俺が逃げたら、自分が非常に大好きな同僚のなんとかさんたちが大変ダメになるって思っちゃってたところに、その同僚のAさんがですね、平気でスパッと休んだんですね。いやもうそれで目が覚めたみたいな感じですね。それが正しいんですよね。それで回らなくなったらもうそれは会社の責任じゃないかと。
(倉下)そうそう、それはマネージメントの責任ですよね、間違いなくね。
(Tak.)その場で働いている社員の責任じゃないんですよね、それは。そういう、なんというか、それもね、状況によりますけれども、迷惑がかかるからというのは大抵間違ってる。