タスク管理は自己啓発の文脈にある
(倉下)なんていうかな、タスク管理とかそれに類する行為とかは、仕事術と言ってもいいし、ライフハックと言ってもいいし、もうちょっと言うと自己啓発の文脈にあると思うんですよね。この自己啓発っていうのは、セルフヘルプの文脈で使われてきた言葉。日本語をどう翻訳してこうなったかわかりませんけど、自分の人生を自分で作っていくとか、自分の行為を助けるっていうことを自分でするっていう、ノウハウの分類に入ると思うんですね、これはね。それを、例えば効率化っていうことを真剣にずっとやっていった先に、最初の話で言うと幸せが待っているかというと、それは結構怪しい話なんですね。
(中略)
だから、どこでやめるかというか、真面目にやりすぎないということなのか、ちょっとわからないですけど。いわゆる自己啓発系で語られているノウハウとか考え方とかっていうことが、一定の水準を超えたときに害悪になるにしても、やっぱり段階では有用だと思うんですよね。