2021年9月16日
ウェブ小説は、キャラクターや趣向・設定と、それに基づく物語の大筋を見せていくことに力点があり、高頻度で作品を発表することが期待される。だから作者は修辞や文体に凝るのではなく、世界の描写や人物の内面や言動を実況報告するように言葉にしていく傾向にある。
コンテンツの様式(実況報告的な文体)が流通するメディア(SNS)のアーキテクチャ(リアルタイムウェブ/選択同期/可視化されたソーシャルグラフ)から強く影響を受けている、ということですやね。
若者が(とりあえず「Z世代」にしときましょ)がコンテンツに接触する手段としてのSNSとCGM。
授業をスタジオから配信している「ラジオ番組」のようなものだと捉えるのです。もちろん、音声だけの本当のラジオとは異なり、授業では自分の映像や授業資料なども配信されるので、いわば【顔が見えるラジオ】と言うことができるでしょう。
『ニンジャスレイヤー』はTogetterというまとめサービスを使うことで最初から物語を読むことができ、かつ、時系列をバラバラに展開する短編集形式を採用することで読者が「どの話からでも読める」ようにした。