Macaulay2のインストール、Webインターフェースなど
次年度の講義内容を考え始めている。阪大での代数幾何の講義や、南アフリカで行う予定の講義で、計算機を用いた計算を見せる or 学生にやってもらうことを検討中。使うソフトウェアとしては、使用経験があるMacaulay2が第1候補。Macaulay2については、以前に首都大学東京で集中講義を行い、そのときの講義ノート「Macaulay2による計算代数幾何」をホームページで公開している。 使用経験があるといっても、普段から常時使用しているわけではないので、今回久しぶりに使うために、最新版をインストールすることにした。最新版のバージョン1.22からは、Macではhomebrewを使いインストールできるようになっていた。MacBook Pro (intel) には簡単にインストールでき、問題なく使用することができた。ちなみに、AquamacsというMacの普通のアプリのように使えるEmacs(?)の上でMacaulay2を使っている。iMac (M1) では不具合があり、上手くいっていない。インストールはできたものの、使いたいInvariantRingというパッケージを読み込もうとするとエラーが出る。
自分で使う分には、とりあえずMacBookにインストールしたものを使えば良いが、学生に使ってもらうときに、各自のPCにインストールをしてもらうはハードルが高い。Macaulay2Webという、すばらしいWebインターフェースが使用可能になっていた。Tutorialやドキュメントも含まれていて、そこに含まれているコードをクリックすることで、実行することができる。出力の数式もTeXで綺麗に表示するので見やすい。これで入門するハードルはぐっと下がったので、代数幾何学徒はどんどん使うべし!