マニエラと記号のダイナミズム
マニエリスムをある種の再、転換点として見るのがよい。ある意味で都市の古典的な美術様式、まだ自然のミメーシスを残した、神代の芸術の復興(ルネサンスは、都市化と農耕化のとめどなき中にあって憧憬であり回帰であった。
しかしその中で本来的なエコロジー、純粋自然は失われて久しく、この回帰もシャーマニズムやスピリットに始まる古代のそれではない。あくまでも都市、ポリスといった原始的な都市単位の自然文化への回帰であっただろう。
そんな中でのマニエリスムは、新しい自然への序章と見ることも出来る。それは、ユクホイの言う「アプリオリなものが、アポステリオリになる」という技術と都市の自然であり、差異と反復、記号の集合的予測符号化による都市の自然、
あるいは「記号の自然」の世紀による、新しい自然と環境の世紀の序章である。
マニエリスムは平面化、身体の歪みと延長
こうした極めてシャルレアスティックな自然は新しい秩序とエコシステムで拡張していく。それが、
ミメーシスから虚構論理へ