「匂いは、視覚よりも内的な感覚と、より直接的で精神から独立した喜びをわれわれに与える。われわれは快い匂いを嗅いだとき、その最初の印象で深い喜びを感じる。これに対し、視覚の快楽が生まれるのは、反省や、知覚された事物の引き起こす欲望、およびそうした事物がつくりだす希望などが原因となっている」