社会科・地歴公民科での活用ポイント
社会科・地歴公民科とシンキングツール
実社会でおこっている社会的な物事に目をむける必要がある社会科・地歴公民科では、他教科以上に「児童生徒の考えを作り出す」ことに意識的にならなければ、用語や知識の暗記のウェイトが大きくなりがちです。
社会科・地歴公民科でのシンキングツール活用の基本的な考え方
そのため、社会科・地歴公民科でシンキングツールを活用するためには、生徒たちが「新しい考えをつくり出す」ことを重視した授業設計や活用がとても大切になっていきます。
また、思考の発散・収束、パフォーマンス課題など、授業デザインの手法をうまく取り入れていくことで児童生徒が自ら考える場面を授業の中でデザインしやすくなります。
社会科・地歴公民科でのシンキングツール活用のポイント
社会科・地歴公民科で児童生徒が主体的に学ぶ授業設計・シンキングツール活用のポイントをまとめました。
社会科・地歴公民科でのシンキングツールの活用例
発散思考と収束思考
児童生徒が主体となる学びの実践においては、授業の中で、「発散思考(考えを広げる場面)」と「収束思考(考えをまとめる・整理する場面)」を意識することがとても大切になっていきます。
先生は、生徒の思考のプロセスに寄り添うとともに、授業の中でどのように思考の発散・収束の場面を組み込んでいくのかを設計していくことがとても大切になっていきます。
発散思考・収束思考の連続の具体例
授業例:ラオスをとりまく課題を考える
展開①発散:課題の整理(左図)
展開② 収束:広げたものを整理・比較する(中図)
展開③ 発散:整理した内容にフォーカスして、再展開する(右図)
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展開④ 収束(左図):再展開した内容をブラッシュアップし、収束に向かう
展開⑤ 収束(右図):これまでの展開を踏まえて、「カタチ」にする
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パフォーマンス課題における課題設定のポイント:GPRASPS
社会科・地歴公民科の授業では、他教科以上にパフォーマンス課題の設定が有効です。
パフォーマンス課題において、児童生徒が主体的に学ぶ授業を設計するためには単元全体を貫く課題設定をおこなうことがとても大切になっていきます。
良い学びにつながる課題設定はGRASPSを意識することがとても大切です。
Goal 目的があるか
Role 役割があるか
Audience 相手があるか
Situation 状況の設定があるか
Performance 完成作品は何か
Standards 観点を設定しているか
これらのポイントを意識しながら課題設定をすることで、より児童生徒が主体的に学ぶ授業を設計しやすくなります。
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応用的な活用・ブラッシュアップのためのポイント
一度設計した授業に対して、以下のポイントで展開を見直すことで、無駄を削ぎ落とし、よりブラッシュアップした授業展開を考えることができます。
シンキングツールの使い過ぎ、シンキングツールを使うことが目的化していないか考える。
そぎ落とす勇気を持ちましょう
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