なぜシンキングツールを使う必要があるのか
関西大学の黒上先生がシンキングツールアドバイザー向けにお話いただいた内容をまとめたページです。何のためにシンキングツールを使うのか分かりやすく説明してくれているのでぜひ動画もご覧ください😄
今までの授業を変える必要がある
世界的に教育についての考え方が変わった
真実と思われているものですら常に検証されなければならない
知識偏重から知識を活用するところまでを重要視
日本では言語活動の充実という言葉で表現されている
知識を活用して新しい考えを作り出すためにシンキングツールがある
問題が解けるだけ、答えを覚えるだけであればシンキングツールは不要
いろんな教科で知識を活用する場面を設定する必要がある
知識を活用するには自分や他者のアイデアを可視化して
そのアイデアを組み立てることで新しい自分の考えができる
新しい考えとは言い換えると「主張」である
知識を活用する場面とは…
自分が知っていることを誰かに説明する
問題のとき方を分かりやすく伝える
学んだことについて自分の考えを述べる
課題についての解決策を自分なりの意見を持ち誰かに説明できる
黒上先生の願い
一番大事にしてほしいのは自分の考えを誰かに説明する場面を作り
その説明に向かう流れの中で最適なシンキングツールをチョイスしてほしい
https://youtu.be/xz8hqoCTMBM
----ここから下はアドバイザーからの質問に黒上先生が答えた内容----
壁新聞を例に今後の授業のあり方を解説
歴史の単元末にまとめとして壁新聞を作成することがあります。それを例にして授業がどのように変わったらいいかの説明。
今までの授業→出来事を綺麗にまとめて終わり
これからの授業→出来事を綺麗にまとめる+自分の主張を入れる
シンキングツールは決められた使い方をしなくてもいいのか?
元々はただの図
子どもが混乱しなければ(合意形成出来ていれば)どんな使い方をしてもいい
使い方に縛られるより自由に使ってみてほしい
シンキングツールの守破離とは!?
破→子どもたちが自分で工夫し使い始めている
離→シンキングツールが身体化していて頭の中でシンキングツールを描ける
シンキングツールの価値とは?
シンキングツールを使うと自分がどのよう考えているか可視化しメタ認知出来るようになる
メタ認知出来ていれば自分の考えをコントロールしやすくなり、それが学びに向かう力になる
自分自身で自分の考えをコントロールして、考えを他の人に説明することが今後の教育では大事になる
発散と収束
新しい考えを作る時に発散と収束の局面がある
発散
考えるためのネタをたくさん持つことが大事
そのために使うシンキングツール群がある
ウェビング、XやYチャートが該当する
特定の視点で考えを広げていくのに役立つ
収束
広げた考えを統合して組み立てる必要がある
その場面で使えるのがピラミッドやくらげチャート等
発散と収束をすることで自分の考えを作ることができる
シンキングツールを使って自分の考えを可視化することで、他者の考え方の違い出会い対話が生まれる。
自他の考えを関連づけていくことで深めていくことができる。