思考のエンジン 8 プロセスとしてのテクスト アウトライン・プロセッサーを使う2
## 辛抱づよいソクラテス
- リライティング
- アウトラインをもとに文章が書けると錯覚する
- アウトラインは文章の要約ではない
- 余程簡単なディスコースを使っていない限り
- 大きな文章の流れを
- とりあえず
- 意味的に納まりのよいように
- 分類しただけだ
- 内容の検討は行なっていない
- アウトラインの中身を検討していく
- アウトライン・プロセッサーは有効だ
- プロセス・ライティングの方法を可能にしてくれる
- 議論と文章に古典的な形式を与えてくれる
- ソクラテス・メソッドは気長になると割と有効だ
- テレマン 「辛抱つよいソクラテス」
- 論述の形式(フォーム)とは?
- どこが異なっているのだろうか?
- よい文章の形式
- シンメトリーに支えられた
- 新古典主義的な
- 文章読本のとなえる
- アウトラインの形式
- (よい文章の形式に対する)反動ではないだろうか
## 「大文字のライティング」
- ポストモダニストが脱構築の理論を使う
- アメリカには
- アメリカの「伝統」の根拠を正統づけようとする
- 衝動を伴った
- テリー・イーグルトンの批判
- テキストを志向する
- 素朴に文化的に強い
- ヨーロッパの正統なテキストに負けない
- 脱構築派の一部は
- 自身が使っているディスコースを肯定的に捉える
- 大文字のライティングたらしめた権威は
- 大作家(大文字の作家)が書いたこと
- 権威(Author-ity)のなかに大作家(Autho)が潜んでいる
- 大文字のライティングの権威はもう存在しないのだろうか
- 脱構築の哲学は
- リーディング=「読み」を通じて
- 西洋形而上学のディスコースを成立させている構造
- 特徴を
- 分析する
- 「読み」を通して
- ポリティクス
- 対立項の組み合わせの一方が
- 他方の優位に立つ仕組み
- 明らかにする
- 超越論的シニフィエ
- 大文字の権威を可能にした
- 実は存在していなかった
- この方法を書く作業に用いるとどうなるのか
- 書く作業
- 作文(コンポジション)
- コンストラクション
- 脱構築の方法を
- 権威ある正当なテキストの綻びを
- 細かな「読み」で書き出して
- 解体させていく
- ライティングの分析に用いる
- それほど強い体系を持たない
- ディスコースにもとづく
- テキストは
- ひとたまりもなく
- 解体する
- 簡単に解決しないライティング
- 「大文字のライティング」
- 西洋中心主義的な文章
- 大文字のライティング
- 無視することの出来ない
- 論理形式が
- 備わっている
- 大文字のライティング
- イデア=形式
- 超越論的シニフィエ
- 形式を求める態度そのものは
- 非常に反動的である。
- アメリカの一部の脱構築論車
## ブルジョワ・リベラリズムと赤ちょうちん
- 大文字のライティング
- 日本の状況の中で考える
- ポストモダン
- 社会を支配する仕組みへの挑戦
- カフェバー
- 記号の戯れ
- 中心にある正当的なものは
- いささかも揺るがず
- 周辺で軽やかな
- 記号の戯れ
- 構造に対する
- 二項対立を成立さている
- 批判的な取り組みを
- 回避している
- 赤提灯
- 文化帝国主義
- ブルジョワ・リベラリズム
- 劣性におかれているものの
- 存在を認め
- それを容認することで
- より懐ろの深い
- 支配のシステムを確立する
- 劣性おかれているものは
- ただ消費されていくだけだ
- プチブル的な感性
- 記号の戯れが
- 自分の行なっている
- 正しいことであると
- 信じている
- 二項対立の構造そのものは変化しない
- 劣性にある項目に
- 新たな価値付与をしても
## よい文章の形式
- 我々の存在のあり方は全く文節されていない
- ライティングは
- 権威を確立しようとする欲望に始まり
- それを完遂する方法は
- 構造の確立なのだ。
- 西洋的ロゴス的差別性とは縁のない日常世界に我々は生きている
- 我々のテキストは
- 過程(プロセス)として存在している
- 構造体としてではなく
- ポストモダニズム
- 非構造体な世界の存在を認めた
- 文化帝国主義
- 西洋中心主義の超克
- 近代の超克
- 重なり
- 日常世界の肯定へと向かう
- 文化多元論
- 仮面を被った
- 寂しいうそっぱち
- 「美しい日本」
- 問題はどこにあるのか
- 我々にとってのよい文章
- 構造を
- 作り出し
- 破壊する
- せめぎあい
- 複数の文化が
- ぶつかり合う
- 世界を見せてくれる