フリーランス 3 年目の振り返り
Date: 2023-12-27
はじめに
今年はフリーランスの 3 年目の年でした。
この 1 年もなんとか無事にやってこれたので今年の仕事を振り返ります。
実績
今年は 7 社と契約し、うち 2 社が契約終了、3 社が新規のクライアントでした。
新規の 3 社のうち 2 社は旧知の方からの紹介で、それ以外の 1 社は新たなご縁があっての契約でした。
1 社当たりの平均契約月数は 13.1 カ月に伸びました (昨年は 10.6 カ月)。
売上は予定通り、昨年とほぼ変わらない数字を維持できました。
今年新たに触れたサービスやツールは次のようなものがありました。
Snowflake
Redshift
Tableau
Datadog
Monte Carlo
Redash
Matillion
Google Tag Manager
Amazon SageMaker
また契約先で技術記事を執筆して公開する機会を頂けました。
売上を維持できたこと、新しい縁ができたこと、従来のクライアントからも契約を続けていただけていること、新しい技術やサービスに触れられていることなど、3 年目も満足のいく年になりました。
詳細
仕事内容としては昨年と同様、データエンジニアを主としつつ開発コンサルのような仕事も少し行いました。
データエンジニア
これまでは主に BigQuery を使ったデータ基盤に関わる業務が多かったですが、今年は Snowflake に触れる機会がありました。元々 AWS でシステムを構築している環境であり、Redshift から DWH を乗り換えるフェーズで AWS とネットワーク的に近い環境にデプロイできる Snowflake が選ばれました。
また Dataform や dbt の導入を検討したり、実際に導入したりする機会もありました。元々データエンジニアがほぼ一人あるいは兼任という現場で、Dataform や dbt の機能のサブセットを自前で実装して運用しているという状況でした。一人で運用していく分には自前実装のツールは使い勝手がよいですが、チームを拡大していく上ではデファクトになりつつあるツールでワークフローを整備する方が重要だという議論になりました。
データエンジニア的な仕事をする上で特に役に立ったのはハードウェアや OS、コンテナやネットワークといった比較的低レイヤーの知識でした。データアナリストや機械学習のバックグラウンドを持つ人もデータエンジニアのチームとして一緒に働くことが多い中、その人たちがキャッチアップしづらいそれらの分野の知識を持って仕事ができるのは一つの強みでした。
一方でアナリストや機械学習エンジニアが足りていない現場ではデータエンジニアの枠を超えてそれらのスキルが求められることもありました。その分野はまだちゃんと勉強して身に付けられていないので来年の課題です。
開発コンサル
初めての自社サービスを開発中の会社にシステムバックエンドの開発兼全体のアドバイザーのような役割で参加しました。
過去に自分も会社でサービスを開発して運営していた経験から、何よりも優先すべきことは「サービスをユーザーに届ける」ことだと認識しています。柔軟でなんでもできるソフトウェアという性質上、開発体制の中だけで議論していると実装したい機能や直したい点が際限なく増えていきます。具体的に届けたいユーザーと締切が決まって初めて、プロジェクトとして現実的なスコープと進め方ができるようになるという経験則です。
システムに限らず私が「もの」を作るときに意識する点として「とにかく完成させること」「やらないことを決めること」があります。サービス開発においては届けるユーザーを具体的にすることがそれらに繋がる重要な要素なのだとあらためて認識できました。
評価
昨年に引き続き、クライアントからは仕事内容について良い評価を頂けました。
特に少ない情報から意図を汲み取って成果を出している点 (エスパーと言われた) や、こちらが提案した内容がブレイクスルーになってシステムがより進化できた、といったフィードバックを頂きました。
来年も引き続き高いパフォーマンスを維持して長く契約してもらえるようにしたいです。
これから
フリーランスとしては 3 年やってこれました。年明けからは個人としては 4 年目になります。
そしてこのタイミングで個人事業主から法人化しようと準備を進めています。予定では年初から法人として仕事をしていきます。法人化といっても人を雇う予定はないので、仕事はこれまで通り一人でやっていきます。
仕事内容は引き続きデータエンジニアを主とし、求められれば開発コンサルの仕事もしていきます。今年はデータエンジニアの延長で機械学習のスキルも求められることがあったので、来年はその辺の仕事もできるように準備していきたいと思います。
それでは 2023 年もありがとうございました。2024 年もよろしくお願いします。