リモートワークだからこそ実現されること
出社自粛が緩和されたことで再度出社し始めてる人がいっぱいおるみたい。
そりゃそうやんなーって思ってはいたけれど、テレワークやと生産性が~みたいな発言があってむずむずしてる。
むずむずをちょっとでも解決したいってことで、僕自身が得られたリモートワークでのメリットを出してみます。
家事・育児
最大のメリットってわけではないと思うけど、僕は出社自粛ではなく育児のためにリモートワークで働いてる。
4歳児の子供と同い年でフルタイムで働いている妻と僕の3人家族で、息子はこども園の2号認定(保育園と同じ感じ)として登園してて、だいたい8時から18時までの間預けられる感じ。
でも1日9時間拘束8時間労働で通勤に片道30分以上かかるとなると、基本的にはお迎えに間に合わなくなってまう。
ってことで、働いてる会社では下記が認められてる。
フレックスによる時間の自由
リモートワークによる場所の自由
今回はフレックスは直接は関係ないんやけど、時間の自由があることで7時出勤の16時退勤(9時間拘束)ができる。
んで、リモートワークによる場所の自由があるから、8時出勤16時退勤 + 20時出勤21時退勤みたいなことができる。
もし場所の自由がなかったら、都度通勤時間が発生するから、移動時間も含めた拘束時間が劇的に延びてまう。
これのおかげで、毎日子供の送り迎えができて、そのうえで8時間労働もきっちりとれる。
仕事と家庭の両立難易度がめっちゃくちゃ下がるわけです。
労働環境の最適化
事務所で働いてるときにつらかったことのひとつとして、エアコンがしんどいってのがあった。
冬の暖房も夏の冷房も基本的に不快に感じる人がコントロールするから、体温が安定してる人からすると冬の暖房は暑すぎて夏の冷房は寒すぎることになる感じ。
自宅に好きな環境を用意して働けるようになるとこれが解決する。
温度とか湿度以外にも電灯の明るさとか、BGMとかの環境音とかもコントロールできるから、集中度合にもがっつり影響していると思う。
窓開け放って風通しながら、爆音でエレクトロニカ流して、自然光とモニタのライトだけで開発するのが好きやから自宅じゃないと実現できないなーとは思う。
テキストコミュニケーションとドキュメントの必要性再認識
ここからプライベートとか個人のメリットじゃなくて、チームとしてのメリットに進めていってみる。
まずコミュニケーションの重要性が変わるってところから。
対面コミュニケーションやと「ニュアンス拾ってよ」みたいな曖昧なコミュニケーションが多かった気がする。
それは身振り手振りだったり、表情だったり、雰囲気とかそういう言葉以外での意思疎通ができるからやと思ってて、それが対面コミュニケーションのメリットやと思ってる。
まあ実際は曖昧なコミュニケーションが生む問題もあるからメリットとは言い切られへんかも?
なんにせよ、ニュアンス拾ってよができないとなると、全部説明するしかなくなる。
んで、全部説明するって手間を何回もかけたくないから、テキストコミュニケーションの場で公開しながら説明したり、ドキュメントにまとめたりするって感じ。
単純に口頭で「なあなあ、ちょっと教えてや」みたいんができないからテキストコミュニケーションが増えるってのもある。
とにかく全員が見れる場に正しく伝わるように努力したものが残っていくという状況ができる。これがメリット。
まあリモートワークに関係なく、残して全員の知識を共有しましょうよってのは大事なことなんやけど、そこそこコストを感じるし、得手不得手とかもあったりする。
そういうのを強制的に推し進められるってのはチームとしていいはず。
不要なタスクやフローのブラッシュアップ
形式的にやってるだけのタスクっていっぱいあると思うんやけど、これが何故か減る。もしくは作業量が減ったり、やりやすくなったりする。っぽい。
例えば電話に出るのって開発者からするとあんまり必要ないことが多い。不具合にしても電話に出ることで解決するわけじゃないし。
ってことで、問い合わせをフォームだけにするとか、電話をアウトソーシングするとか、そういう改善ができる。
ツールの導入とか、ソース管理とタスクの管理でGitの活用とか、開発環境の構築でDockerの活用とか、
とにかく事務所の人が減ることによって分散出来ないタスクとか、
距離が離れることによって発生する問題とかの解決のために業務フローの改善が期待できたりする。
これもテキストコミュニケーションと同じで、必要に迫られて行なわれる改善な気がするけどね!!!
非同期的な働き方
契約とか法律と海外にもツールだったりチーム運営とかハードルはあるけど、システム開発みたいな成果物が出せるものなら同期的である必要はないはず。
自粛期間中、子供も登園できずに日中はずっと子守する必要があって、22時から翌3時くらいまでが労働時間って感じになってた。
基本的に事務所に集まってみんな同じように働くってのでは非同期的な働き方は無理なんやけど、
リモートが基本になって、フレックスとか委任契約とかにできたら労働基準法から解放できる部分があったりするわけで、
その辺のことを活用することで非同期的な働き方ができるようになる。
これって単純に育児との両立ってだけじゃなくて、いつだれが仕事してもいいって環境が作られることがメリットやと思ってる。
可視性
リモートワークは本当に働いてるかわからん!って意見があったりするし、言いたいことは分からんでもないなーって思う。
でもそういうのに対して、何してるかで評価するのはおかしい!!みたいな反論があって、それもたぶんそういうことじゃないと思ってる。
何してるか分からん!ってのは心理的な負荷が高いってのはIT技術者なら身をもって知ってると思う。
それを解決する方法も技術者なら知ってると思う。
上司が部下の行動を把握したいのはそういうことで、評価がどうとか、労働の価値がどうとかそういうことじゃないんじゃない印象。
ってことで、上司部下関係なく何してるか見えるようにしようよって動きができる。
Gitのコミットでもいいし(いいか?)、必要ならタイムトラッキングツールでもいいし、
Slackとかにみんなが見れる個人タイムラインを作って各人考えをまとめながらそこにチラ裏しまくるとかいいと思う。
評価に使うかは別にして、みんなが何をしてるのかが見えるってのがチームにとってプラスなのは間違いない。
おわりに
たぶん気付いてないけど他にも変化はいっぱいあると思う。
思いついたら追記していくつもり。
なんか、リモートワークのメリットっていうか、リモートワークを導入する場合に必要な変化みたいな内容になってもた。
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