日経の「チャートは語る」シリーズは、「なぜ」が数字になって理解しやすくおもしろい。
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今日の「チャートは語る」は米国企業が借金をしすぎているかと言うお話。
ITバブルやリーマンショック前よりも米国企業の借金が増えているらしいので、借りすぎだといえます。
リーマンショックで冷え込んだ景気を回復させるために政府が金利を下げてお金を市中に回しました。
企業はお金を調達しやすくなったので多額の借金をして再成長を図ります。
健全な借り方ばかりではないので財務体質が悪化する企業もあります。
そのリスクを分散させるために企業債務を「債権化」し、またリーマンと同じ構造になってきていると言う流れ。
過去何度もドボンしたのに、なんで同じことをやるか。
1つには「景気」は人間の心理・気持ちを反映するものなので、景気を上げないと未来が明るく見えません。
政治家は票が取れず、企業は手持ちの自己資金だけより、借りた方が早く大きく様々な挑戦ができます。
そのためどの国の政府も企業も、経済活動を行って景気を上げることに必死。
縮める勇気を持てば、借金は増えないかもしれませんが、競争力が失われて、他国、他社に攻め込まれ、大きすぎる代償を払うことになるため、結果的にあらゆる国もあらゆる企業も、「借金上等」と突っ込んでしまいます。
(国でやらないのはブータンくらい?)
借金をしすぎて企業が破綻したり国家財政が立ち行かなくなるのはよくないことだと思いますが、蛇の脱皮と同じようにこういったことを繰り返しながら経済が発展していくのかもしれません。
「何が発展か」言う定義はこれまた難しい問いになります。