走ることについて語るときに僕の語ること
僕のようなランナーにとってまず重要なことは、ひとつひとつのゴールを自分の足で確実に走り抜けていく事だ。尽くすべき力は尽くした、耐えるべきは耐えたと、自分なりに納得することである。そこにある失敗や喜びから、具体的なーどんなに些細な事でもいいから、なるたけ具体的なー教訓を学び取っていく事である。そして時間をかけ歳月をかけ、そのようなレースを一つずつ積み上げていって、最終的にどこか得心のいく場所に到達することである。あるいは、たとえわずかでもそれらしき場所に近接することだ。