ドラム式洗濯機導入記
普通の縦型洗濯機の何が面倒かというと、洗濯終わってから放置すると生乾き臭が染み付いちゃうので、
あまり時間おかずに干さないといけないところだったんですね
そこがドラム式なら乾燥までまとめてやってくれて放置しておけるじゃないですか?
なので導入したいと思いました(作文)
機種選定
機種については色々見てみた結果、まず下記の2機種がサイズと値段の問題で候補に挙がる
https://gyazo.com/4cb514a3dd074298d22ade841ba176f0
値段は今見ると10万オーバーだけど、一時期タイムセールで9万円弱まで下がっていた気がする
https://gyazo.com/05e179964dd6b6726b3b7ab1e5d57193
値段はAmazonだと13万オーバーだけど、家電量販店だと12万で設置込みでやってくれる
最初は安さでアイリスオーヤマに傾いていたものの、すぐ壊れるとのクチコミもあり、
製品として枯れていないことから他の有名メーカーのモデルの方が安心かなという気持ちになってきた
ただ、前述のシャープのモデルは10万超えで、支出額に抵抗があった
ならば中古やアウトレットはどうか? ということで2週間ほどインターネットをさまよってみたが、
残念ながらあまりうまく行かない結果に……
メルカリでES-S7F(S7Gの1世代前)が7〜8万円台で出ているのを見つけたが、欲をかいて値下げ交渉などをしている間に他で買われ、めぼしい出品を逃す
家電ECサイトでアウトレット品が安く出ているのを見かけて在庫確認を入れるが、既に在庫無しでフラれる
他のメーカーにも視野を広げてメルカリを漁ってみると、日立の下記モデルが10万以下で出品されているのを発見
https://gyazo.com/1745ca8ace61168e8ae1c1e8b8dd0414
新品の同等モデルは16万以上するのでもとより予算オーバーだが、
機能的にはあまり変わらない上記中古モデルであれば10万弱で購入でき、アリなのでは? という判断
また、先に上げたシャープ等のモデルとは異なり、乾燥容量が6kgと大容量であることも気持ちを後押しした
そんなわけでこのモデルの中古購入を進めることに
日立のドラム式洗濯機の臭い問題
ところで、日立のドラム式洗濯機についてリサーチすると必ず眼にするネガティブワードがある
それは「乾燥運転時に下水臭くなる」というもの
事実なら正直製品としてあり得ないわけで、というか何でそんな欠陥を何年も放置しとるんじゃいという話なのだが、
深堀りすると日立が採用している「ヒートリサイクル式」という乾燥方式に原因があることがわかってきた
以下に情報がまとまっているYouTube動画を貼っておきます
ただし、解説内容が正確かどうかの責任は取れないのであしからず
https://www.youtube.com/watch?v=Uml-7W3LfOE
雑にまとめると、強力な風を起こして乾燥させる「風アイロン」の機能と、
ヒートリサイクル式の排水トラップに向けて温風を排出する仕組みの相性が悪く、
乾燥運転時に排水トラップの水を吹き飛ばしてしまい、下水からにおいが逆流するという現象が起こるっぽい?
もちろん、日立側もこの問題を放置しているわけではなく、いくつかの対応策を取っている
商品に付属する排水トラップカバーなどの物理的な対策もひとつだが、
動画でも解説されている通り、除湿方式を水冷に変更するというマイナー機能がある
この除湿方式の変更を行うことにより、乾燥運転時に温風を排水トラップに排出するという動作がなくなり、
におい問題が改善するケースが多くあるとのこと
また、最新機種ではデフォルト動作を水冷方式に変えることにより問題の改善を図っているとの情報もあった
というわけでビッグドラムのネガティブなクチコミについては若干気になりつつも、
ここまでの情報から十分に対処が可能であると判断した
搬入と排水ホース問題
そんなわけで洗濯機の入れ替えでございます
これは元々使っていた縦型洗濯機
今までありがとうございましたの念を込めつつ、温かみのある搬出でハードオフに売りました(4000円)
https://gyazo.com/5b1c801da1f180ccf674b7ef643f693d
これは新しく届いたビッグドラムをヤマトの人ががんばって脱衣所に設置しようとしている図
https://gyazo.com/053ece37a7f64cc3cff30ef9f1edb695
というわけで一旦脱衣所にドラム式洗濯機が置かれたのが、
排水ホースが太く、洗濯パンからさらにかさ上げしないと排水ホールの接続ができないという問題が発覚
早速対処のため、こちらの「ふんばるマン」をAmazonで注文 (ネーミングが良いね)
https://gyazo.com/cb581c71e25341bd8dbed412f7baa9d0
翌日届いた「ふんばるマン」を洗濯パンに設置し、改めて給水ホース、排水ホース、電源などを接続
運搬前に脱水操作をしていれば無水のはずの排水ホースから死ぬほど水が出てきて床が死ぬなどの現象は発生したが、
これにより、とりあえず電源を入れて使える状態となった
https://gyazo.com/8b82eb9e274bf360f6998d6c8869cb1a
※サラッと書いているが、本体が70kg以上あるのでふたりがかりでメチャ苦労して設置した
クリーニング実施
電源が入る状態となったが、明らかに洗濯槽から生乾き?のにおいがするため、先に対処をすることに
まずこちらを近所のドラッグストアで購入
https://gyazo.com/1a2f2ddf6248970d0a40b308b3f284a1
この洗濯槽カビキラーを投入し、洗濯機の槽洗浄モードで3時間ほど運転したところ、
多少許せるレベルに軽減はされたが、微妙なにおいが残る結果に
というわけでメーカー純正の洗濯槽クリーナーによる再度のクリーニングを行うことに
https://gyazo.com/7c0f3c5f719a6962039e96ca4a411b94
こちらを投入し、フルスペックの11時間槽洗浄モードを回す
さらに、洗濯機の各所に残っていたホコリを除去すべくお掃除を実施
具体的には下記の箇所を掃除した
乾燥フィルターの最も外側にある、ネジを回さない限り取り外せないフィルターの掃除
これは説明書には載っていないが、ネジを取り外して掃除するとよいというネットの情報を参考にした
https://gyazo.com/8e4d0c3077f18a78bff9248fe849b299 (画像は拾いもの)
ホコリがしっかり積もっている状態だったので水洗いした
乾燥フィルターの奥側にある乾燥フィルター差し込み口の奥の掃除
これは一応説明書に載っているが、普段のお手入れというよりはエラーが出たときの最終手段的な扱いの様子
https://gyazo.com/c31b5ccdaa56788dcf74d05ebee7a8a6
グロ画像になるレベルでホコリがたっぷり詰まっていたので、クリーニング効果がかなりありそうだった
というわけでまとめると、本格利用開始までに下記の作業を実施した
市販クリーナーによる槽洗浄 3h
メーカー純正クリーナーによる槽洗浄 11h
ネジを回さないと取り外せない3枚目の乾燥フィルターの掃除
乾燥フィルター差し込み口の奥の掃除
これにより、ほぼ洗濯槽のにおいについては気にならなくなり、乾燥運転もおそらく問題なくできる状態になった
感想
まず、友人に古い洗濯機の搬出やら新洗濯機の設置やらを手伝ってもらって申し訳ないやら大変やらだったので、
今後はちゃんと設置と引取オプション付きの新品を買おうね、と思いました
また、これはビッグドラム特有なのかもしれないが、脱水および乾燥運転中に爆音で振動するのが気になる
こういうものなのか?
そして最後に、これがいちばん書きたかったことなのだが、
ドラム式洗濯機という製品が要求する消費者のリテラシーについてである
ここまで紹介してきたとおり、
今回中古の製品を購入してからお掃除やクリーニングを実施してきたが、
これらのメンテナンス方法は必ずしも説明書を読むだけでわかるようにはなっていなかったり、
説明書には載っていても大々的には紹介されていないような部分が多々あった
特に、ホコリのお掃除については、
ドライバーでネジを回してフィルターを取り外さなければ掃除できない箇所もあったりと、
消費者が気をつけてメンテナンスをしなければ、正常に機能をさせ続けることが難しいという現実が見えてきた
Twitterで誰かが書いていたが、はっきり言ってドラム式洗濯機は発展途上の製品なのだと思われる
縦型洗濯機のように買ったらメンテフリーでずっと使えるというわけにはいかず、
修理代や業者クリーニング代をケチろうとするなら、
説明書に載っていない箇所を調べて自力で掃除するような労力がどうしても一定必要になる
ホコリ対策についてメーカーも苦慮していることがわかる資料として、Wikipediaのビッグドラム年表を挙げる
これを読むと、頻繁にホコリ対策で製品のアップデートがされていることがわかる
2011年モデル
「ビッグドラム」の自動おそうじ機能は最終すすぎの際にドラムを高速回転させると同時に上部に設けられた16ヶ所の穴から水道水でシャワーを出し、外槽前カバーの裏側とドラム前部の汚れを洗浄
2012年モデル
屈曲性と耐洗剤性を保ちながらホース内側の凹凸をなくした抗菌剤入りの「内面フラットホース」を採用し、ホース内に排水や汚れを残りにくくし
2017年モデル
全ての機種で乾燥フィルターの構造が一新され、上部から取り外し、ケースを引くだけでホコリがはがれ落ちる構造となった
2020年モデル
乾燥ダクトにたまったホコリを、洗いやすすぎ時にはシャワーで上から、「自動おそうじ」時にはドラムが回る遠心力を利用して下から水を通すことで洗濯の都度洗い流し、乾燥効率の低下を抑制する「乾燥ダクトクリーンシステム」が搭載された
2021年モデル
全モデル共通で糸くずフィルターに抗菌材を使用し、くしの本数を増やしてごみを集めやすくする形状に変更、振るだけでごみの除去が可能な「抗菌糸くずフィルター」となった
2022年モデル
乾燥ダクト・洗濯槽・ドアパッキンのトリプル「自動おそうじ」で乾燥後のホコリや糸くずを洗い流し、ステンレスメッシュを組み合わせた構造とし、くし形から箱型に形状を変更して大容量化された糸くずフィルターに捕集するすることで本体上部にあった乾燥フィルターをなくし、手入れの手間を軽減する「らくメンテ」を採用
おそらくどこのメーカーの製品を選んでも根本的な問題は同じで、
2023年現在、完全にホコリ問題を解決できている製品は存在しないのではないだろうか?
そういうわけで、洗濯と乾燥を一気に自動でやってくれるという圧倒的なメリットはありつつも、
メンテナンス性や長期運用時のホコリ問題などの観点で、
導入後にある程度お金もしくは労力を費やす覚悟を必要とする家電である、という結論を得ました