女性声優を己のカメラで撮影したい2024
ラブライブ!に出ているキャストさんが野球やサッカーの試合にゲスト出演する機会が直近で結構ありますね
スポーツにあまり触れてこなかった陰キャが観戦の楽しさを知る機会にもなっていてそれは良いことなのだが
そんなことよりも問題は
レギュレーション的にカメラでの撮影が基本的に許されている
ということです
つまり好きな女性声優氏を合法的に好きな画角で、好きなタイミングで撮影するチャンスなのです
もう過度に加工された自撮りのフィルターにささやかな憎しみを覚える必要はありません
※本人の気持ち的には解像度を低くしたり、自分で加工できたりした方が嬉しいだろうから申し訳無さはある
というわけでスポーツ観戦を建前に撮影に出かけるオタク向けの簡単な指南を書きます
TL;DR : いいから2行でまとめろ
機材:APS-C機と400mmまでズームできる望遠レンズの組み合わせで行け
設定:シャッタースピード優先モードでシャッタースピード1/500sに設定、顔認識有効にして連写しろ
条件を満たす機材をいくつか挙げる
3泊4日 11,800円(2024年5月)
広角側での撮影もできる。一眼レフ。システム重量1.2kg程度
3泊4日 12,160円(2024年5月)
より望遠で撮れる。ミラーレス。システム重量2.2kg程度
3泊4日 14,980円(2024年5月)
ほぼ最新でAF性能が高い。ミラーレス。システム重量1.1kg程度
そういうお前は何使ってんの?
https://gyazo.com/b090f490bd2185e78b10c1f6c843b02e
以下の組み合わせで、合計の重さは1.7kgほど
なぜAPS-C機で400mm望遠がベストか?
まず、レンズ交換式の一眼カメラはイメージセンサーの大きさによりいくつか種類があるのだが、
比較的センサーサイズが大きいもののなかではフルサイズ(35mm判)とAPS-Cという区分けがある
https://gyazo.com/14bb9c00c35adfed8be6cdeedfadc889
<画像> フルサイズ用レンズはAPS-Cカメラにも使える
画像を見ての通り、APS-Cカメラの方がセンサーサイズが物理的に小さい
なので、よりたくさんの光を取り込み、よりよい画質で撮るという観点ではフルサイズカメラよりも不利である
一方で、APS-Cカメラは同じマウント(規格)のフルサイズ用レンズを流用でき、
同じレンズでもフルサイズと比べて1.6倍の拡大率で撮影できるというメリットもある
仮に、焦点距離100mmのフルサイズ用レンズを流用した場合は160mm相当の画角になり(Canonの場合)、
本記事で推奨している400mmの焦点距離であればフルサイズ換算で640mm相当となる
これは遠くの被写体をより拡大して撮影するという目的に対しては利点であると考えられ、
600mmをカバーできるような巨大な望遠レンズを持ち歩くことなしに、遠くからでもキャストを撮影できることになる
以上の説明は同じマウントでフルサイズとAPS-Cの両方に対応するCanon,SONY,Nikonなどを想定して記述している
富士フィルムはそもそもAPS-CカメラとAPS-C用のレンズがメインなので一部の記述には当てはまらないが、
フルサイズ用の機材よりシステムとしてコンパクトになるという利点は共通していると言える
まとめると:
APS-C機には画質上のデメリットもあるが、
望遠で撮りたいオタク的には、よりコンパクトな機材でより拡大して撮影ができるので便利
https://gyazo.com/25a2b131b862f790eb850171de364ed8
<画像> 400mm(換算640mm)ならJ3スタジアムの客席からこのくらいは余裕を持って撮れるゾ
カメラ撮影時の3パラメーター
カメラで撮った写真がどのくらいの明るさになるのかは、以下の3パラメーターで決まる
絞り(F値)
シャッタースピード
ISO感度
関数っぽく書くとこうなる : 写真の明るさ = f(F値, シャッタースピード, ISO感度)
F値というのはイメージセンサーの手前にある穴(絞り)をどのくらい開けるか? あるいは閉じるか? を示す尺度
F値が低いほど穴(絞り)の直径は大きくなるし、逆にF値が高いほど穴(絞り)の直径は小さくなる
F値の例: 2.8, 4.0, 6.3, 8.0...
https://gyazo.com/cc4b08f8c9bdf2ccec95df6cf99300b8
<画像> 絞りというのはレンズに付いているこういう機構
シャッタースピードは文字通り、光を取り込む時間(露光時間)の幅
シャッタースピードの例: 1s, 1/10s, 1/125s, 1/1000s
F値は低いほど光を通す穴が大きくなるので、よりたくさんの光を取り込むことになる
シャッタースピードは長いほど長い時間シャッターを開けっ放しにするので、よりたくさんの光を取り込むことになる
ここまでのことから、暗い環境で十分な明るさで写真を撮るためには、
F値を低くするか、シャッタースピードを長くする必要があることがわかる
しかし、F値はレンズによって下げられる限界が決まっている
たとえば、F4と書いてあるレンズではF値を4.0未満には下げられない
また、シャッタースピードは長くしすぎると、
カメラを持つ手がブレたり、被写体が動くことによってブレブレの失敗写真になってしまう
したがって、F値とシャッタースピードはいつでも好き勝手に決められるわけではない
https://gyazo.com/9415ebb1f160fc7d883cac08e8e1aded
<画像> 同じズーム域でも最低F値が4.0か2.8かでこのくらいレンズのサイズが変わる。大きくなると値段も上がる
では、素早く動く被写体を暗い環境で撮るにはどうすればよいか?
そこでISO感度が登場する
ISO感度は、取り込んだ光をどれだけ増幅して写真に反映するか? という値
ISO感度を上げて写真を明るくしようとすると、
無理やり明るさを増幅することになるので一般的にはノイズが増加する
したがって、ISO感度を上げて写真を明るくするのは最終手段であり、
前段としてなるべくF値とシャッタースピードの調整で十分な光を取り込むことが大事
このあたりの設定は昼間の屋外ならほぼ問題にならないが、
屋内や、夕方〜夜になると光量が足らず難しくなると思っておけばOK
なぜシャッタースピード優先モードか?
カメラには前述の3パラメーターを自動もしくは半自動で決めるためのモードが複数搭載されている
まずひとつはP(プログラムオート)
これは全パラメータを勝手にカメラが決める
ひとつはAv(絞り優先モード)
これは絞り=F値のみ手動で設定し、残りのパラメータはカメラが勝手に決める
そしてTv(シャッタースピード優先モード)
これはシャッタースピードのみ手動で設定し、残りのパラメータはカメラが勝手に決める
M(マニュアルモード)というすべてが人間が決めるモードもある
table:各モードの表記はメーカーにより違いがある
Canon SONY/Nikon
絞り優先 Av A
シャッタースピード優先 Tv S
今回はある程度動く人間を相手に撮影をするわけなので、
最低限被写体がブレないシャッタースピードで撮影する必要がある
一方で、絞りは十分な明るさで写真を撮れさえすれば(今回の用途なら)どんな設定でも構わない
なので、シャッタースピードのみ指定できるシャッタースピード優先モードが最適
スポーツ選手を撮る場合は1/1000s(1000分の1秒)以下のシャッタースピードが必要になったりするが、
ゲスト出演者を被写体にするのであればそこまでは必要ないはず
ただ、焦点距離に応じて手ブレの可能性は大きくなるので、
それを防ぐためにも1/500s程度の設定にしておくのが無難ではないかと思われる
カメラ本体やレンズに手ブレ補正の機能が付いているならば、それに頼って1/250sを基準にするのもアリ
ISO感度は各モードで好きな数値に固定することもできるが、
今回はカメラにお任せしたいので、必ずISOオートの設定にしておくこと
もし1/500sでも被写体がブレるようであれば1/1000sまでシャッタースピードを短くする必要があるかもしれないし、
逆に、夕方以降でISO感度が上がってしまいノイズが気になる場合は、
シャッタースピードを1/250sもしくは1/125sまで下げて、
被写体がブレる可能性を承知で撮影をがんばる必要があるかもしれない
https://gyazo.com/6b384601e9a4a8db5071f3be250db1c6
<画像> 各パラメータを変えた場合に起こることまとめ
設定方法の例
オートフォーカスの設定
昨今のカメラにはオートフォーカス機能があり、
おおよそ液晶画面でフォーカスしたいポイントをタッチすれば、そこにフォーカスが行くようになっている
ただ、動く被写体を撮る場合には手動での指定には限界があるため、
顔認識機能があるのであれば有効にしておきたい
また、多くのカメラには、
一度フォーカスポイントを決めたら再度シャッターを押すまで動かさないシングルAFというモードと、
被写体との距離に追従してフォーカスを調整し続けるコンティニュアスAFというモードがあるので、
忘れずコンティニュアスAFの機能も有効にしておきたい
table:シングルAF, コンティニュアスAFの表記はメーカーにより違いがある
Canon SONY/Nikon
シングルAF ONESHOT AF-S
コンティニュアスAF SERVO AF-C
設定方法の例
記録方式
(後で気が向いたらちゃんと書く)
JPEGだけでもいいけど、RAW+JPEGにしておけばRAW現像(後からの編集とJPEG書き出し)ができる
RAW形式はそのままPC等で画像として表示できない代わりにJPEGよりも多くの情報が記録されている
明るさやコントラスト、色調整などをしたとしても画質があまり損なわずに済むメリットがある
ただ、RAW現像を行うにはAdobe Lightroom(有料)などの専用ソフトが必要
カメラメーカー製の無料ソフトもあったりするが、大概何かしらの使いづらさを抱えている
なのでガッツリやろうとすると課金から逃れられない!
設定方法の例
ドライブモード
(後で気が向いたらちゃんと書く)
決定的瞬間を逃さないために連写モードにしておくのが吉
ただし、カメラが優秀で連写が早すぎるとあまりにも枚数が多くなりすぎてそれはそれで整理が大変なので、
ほどよく中くらいのスピードにしておくというのもアリ
設定方法の例
レタッチ
(後で気が向いたらちゃんと書く)
ニキビや肌荒れなどが明らかなアップの写真をそのままSNSにアップすると声優さんやアイドルに泣かれる
なので、絶対にしなければならないというものではないが、
肌のディテールがわかるほどの拡大写真であれば解像度をある程度落としてからアップするか、
あるいは肌の部分だけぼかし効果をかけるなどして被写体への配慮をしておくのがベター
ちなみにAdobe Lightroom(有料)には自動で肌だけを検出する機能があるため、
自動検出してからディテールをふんわりさせるなどの処理が簡単にできて超便利