20年間の積み重ね
どういうわけか、ウォルマートについて長年、人々は誤った印象をもっている。つまり、一人の中年男のひらめきから一夜にしてでき上がり、奇跡的な成長を遂げた、というものだ。たしかに、一九六二年にウォルマート一号店がオープンした時、私は四十四歳だった。しかし、それはニューポート以来の経験の結実であり、ほかで成功した新しい試みを実行せずにはいられない私の性分がもたらしたものである。だから、一夜にして成功したという他のサクセス物語も実際は同じなのだろうが、私の場合は、二〇年近くにわたる積み重ねがあったのである。
『私のウォルマート商法』p.84