Shared sequencer
App Specific Rollupの登場により、アプリケーションが複数のrollupに分割されると、流動性Liquidity FragmentationやUXに問題が起こる
Shared sequencerの概念を導入してその問題を最小化する
Rollupにおけるトレードオフ
同期的なコンポーザビリティ
ブリッジによって非同期のコンポーザビリティを実現することはできるが、同期的・シームレスなコンポーザビリティは提供できていない
分散型のシーケンサ
rollupが独自のシーケンサを持ったとしても他のrollupとバリデータセットが重複してしまう
rollupが独自の分散型のシーケンサを持つことが重要
Shared sequencerについて
シーケンサセットを共有することで各rollupは上記の2つのトレードオフを解消できる
独自のシーケンサを調達する必要がない、かつ最初から分散的になっている
Shared sequencerを使用することによって、同期的なコンポーザビリティを実現できる
両方のチェーンで同時にブロックを生成する
Shared sequencerのメリット
Shared security
L1にブロックデータを公開している時点でShared securityを享受している
通常、独自のシーケンサを構築する必要があるのでシーケンサの部分でのShared securityを享受できる
自分達でシーケンサを構築する場合よりも安全である可能性がある
rollup構築のオーバーヘッドを削減することにより、参入障壁を下げる
Liquidity Fragmentationの低減
同期的なコンポーザビリティを実現することによって、rollup間の摩擦をなくすことで同じチェーンで資産を移動させるのとUXが変わらない
Shared sequencer導入による別のトレードオフ
スケーリング
Shared sequencerを導入した場合に、どれくらいのrollupを構築できるのか
主権性
シーケンサーはrollupの新しいフォークに対して同意するという権限を持つ
rollupのコミュニティとシーケンサのコミュニティの意識にずれが起こる場合がある
CelestiaやPolymerではそれをCosmos SDKでの構築を検討している
参考資料
Uniting rollups with shared sequencers