EigenLayer
ステークされたETHを再利用できるようにする
Ethereumのバリデータ以外の仕事を行うことを可能にする
問題意識
現在のプロトコルはBridgeやOracleへの依存度が高く、セキュリティはその関わっているサービスの中で最も低いものに合わせる形になってしまう
例えばDEXを攻撃するときにはChainlinkを攻撃することだけで十分
EigenLayerは「分散型トラストのマーケットプレイス」を目指している
新しいチェーン、新しいトークン、新しい信頼する必要のあるレイヤーを構築する代わりに、一連のスマートコントラクトを提供し、ステークホルダーが何らかの報酬と引き換えに、既にステークされているEthを追加のslashingを条件にコミットすることで、他のサービスの検証に参加することを可能にする
"restaking" layerと表現される
ステークされたETHに依存したOracleを構築できる
Ethereumと同等のセキュリティを確保できる
仕組み
ユーザーはETHをstakeしてNode operatorになる(通常のEthereumのstake)
Node operatorはEthereumのバリデータの義務をこなす(通常のEthereumの義務)
報酬を受け取り、slashingの可能性あり
Node operatorはEigenLayerを経由して別のサービスプロバイダになることができる
オプトインするときにETHを引き出すためのアドレスを設定し、悪意のある行動をしたときにそのアドレスにあるETHを差し引かれる可能性がある(事実上のslashing)
このようなリスクを背負う代わりにサービスプロバイダから報酬を得ることができる
https://scrapbox.io/files/63cfafd7407900001e6294b7.png
Bridgeへの活用
中間チェーンで検証する系(Axelar, Celer)はEigenLayer使えそう Light Clientが抱える検証コストを解消できる??
中間チェーンのセキュリティを向上させ、かつ外部検証にすることでコストは解消できそう
ただLight Clientはそもそも外部へのトラストを減らしたものなので毛色が少し違う
ただ、オプトインしたサービスプロバイダのコード自体に問題がある場合は結局セキュリティの問題がある
Cosmosとの類似性
interchain secuirtyもCosmos hubのバリデータを他のチェーンに貸し出せるので仕組みが似ている
Cosmosの場合はIBC接続が前提条件になってしまうが、、、
Ethereumのセキュリティを貸せるのはinterchain securityではできないのでそこは差分になる
コンセプトについて
余った計算能力を他のサービスプロバイダに使用するというもの
Ethereumはまず余っているのかどうか?
より余っているのはCosmosとかの方ではないのか
オフチェーン利用におけるセキュリティの穴を埋めるもの
Dappsやチェーンのセキュリティにおいては関与しているサードパーティの一番セキュリティの弱いものが基準になる
基本的にはオフチェーン(広義)のセキュリティの向上にフォーカスされている
この点においてinterchain securityとは少し異なるかも
interchain securityはチェーンのバリデータのセキュリティを補う
特に最初の段階はバリデータが集まりにくいから
参考資料