反復的・漸進的な試行錯誤
概要
目標のある個人やチームが,モチベーションを維持しながら着実に前進するにはどうアプローチしたらいいかに関する考察
概略
code:mermaid
flowchart LR
%% === 第1段階:準備フェーズ ===
subgraph Prep第1段階:準備段階
P11. 現状と目標の把握
P22. 初期状態の定義
P33. 初期状態への移行と保全
end
%% === 第2段階:反復フェーズ ===
subgraph Loop第2段階:反復段階
L14. 次の状態の設計
L25. 次の状態へ移行
L36. 繰り返し
L4成功:状態を保存
L5失敗:復帰可能な状態まで戻る
end
%% === 第3段階:完了フェーズ ===
subgraph Done第3段階:完了段階
D17. 目標達成の検証
end
%% === フロー接続 ===
P1 --> P2 --> P3 --> L1
L1 --> L2
L2 -- 成功 --> L4 --> L3
L2 -- 失敗 --> L5 --> L3 --> L1
L3 --> D1
%% === スタイル設定 ===
style Prep fill:#E8F8F5,stroke:#1ABC9C,stroke-width:2px
style Loop fill:#FEF9E7,stroke:#F1C40F,stroke-width:2px
style Done fill:#EBF5FB,stroke:#3498DB,stroke-width:2px
style P1 fill:#D1F2EB
style P2 fill:#D1F2EB
style P3 fill:#D1F2EB
style L1 fill:#FCF3CF
style L2 fill:#FCF3CF
style L3 fill:#FDEBD0
style L4 fill:#F9E79F
style L5 fill:#F5B7B1
style D1 fill:#D6EAF8
詳細:実際はよく破綻してふりだし(現状と目標の把握)に戻る
code:mermaid
flowchart LR
%% === 全体を forward サブグラフに ===
subgraph forward 
%% === 第1段階:準備フェーズ ===
subgraph Prep第1段階:準備段階
P11. 現状と目標の把握
P22. 初期状態の定義
P33. 初期状態への移行と保全
end
%% === 第2段階:反復フェーズ ===
subgraph Loop第2段階:反復段階
L14. 次の状態の設計
L25. 次の状態へ移行
L36. 繰り返し
L4成功:状態を保存
L5失敗:復帰可能な状態まで戻る
end
%% === 第3段階:完了フェーズ ===
subgraph Done第3段階:完了段階
D17. 目標達成の検証
end
%% === フロー接続 ===
P1 --> P2 --> P3 --> L1
L1 --> L2
L2 -- 成功 --> L4 --> L3
L2 -- 失敗 --> L5 --> L3 --> L1
L3 --> D1
end
%% === フィードバック用サブグラフ ===
subgraph feedback 
B1破綻
end
%% === フィードバック接続(破線+ラベル) ===
P2 -. "初期状態を定義できない" .-> B1
L1 -. "次の状態が想像できない" .-> B1
L3 -. "目標到達が判断できない" .-> B1
B1 -.-> P1
%% === スタイル設定 ===
style Prep fill:#E8F8F5,stroke:#1ABC9C,stroke-width:2px
style Loop fill:#FEF9E7,stroke:#F1C40F,stroke-width:2px
style Done fill:#EBF5FB,stroke:#3498DB,stroke-width:2px
style forward fill:#FFFFFF,stroke:#FFFFFF,stroke-width:0.5px
style feedback fill:#FFFFFF,stroke:#FFFFFF,stroke-width:0.5px
style P1 fill:#D1F2EB
style P2 fill:#D1F2EB
style P3 fill:#D1F2EB
style L1 fill:#FCF3CF
style L2 fill:#FCF3CF
style L3 fill:#FDEBD0
style L4 fill:#F9E79F
style L5 fill:#F5B7B1
style D1 fill:#D6EAF8
style B1 fill:#DDDDDD,stroke:#DDDDDD,stroke-width:2px,stroke-dasharray: 5 5
1. 現状と目標の把握
現状把握:
2で初期状態を定義できる程度に明瞭なイメージを持っておく
目標把握(理想状態の明瞭化):
4で次の状態をイメージできるようにしておく
6, 7の目標到達の判定ができる程度にイメージしておく
※ 把握の基準が分からなければ,とりあえず2に進む
2. 初期状態(スタート地点)の定義
反復作業を開始するための基準点として、以下を満たす「初期状態」を定義する
確実性:いつでも再現可能で、安定して構築・復元できる
識別可能性:いつでも初期状態にいると判断できる
※ 定義できないなら1に戻る
3. 初期状態への移行と保全
実際に作業環境またはシステムを初期状態に設定する
初期状態を完全にバックアップし、以後必要に応じていつでもこの状態に復帰できるようにする
例1)開発環境をバージョン管理する
例2)将来の自分が確実に理解可能な記述を残す
※ 移行できないなら2に戻る
4. 次の状態(足場)の設計
現状よりも目標に一歩近づいた状態(次の状態)を設計する
この「次の状態」は以下を満たす必要がある:
漸進性:現状から無理なく到達可能である
方向性:目標状態への進展がある
評価可能性:その状態に達したことを客観的に確認できる明確な指標がある
※ 次の状態が想像できないなら1に戻る
5. 次の状態への移行と評価
「次の状態」に移動する
成功したとき:
次の状態に到達したことが確認できたら、その状態を新たな基準点としてバックアップする
失敗したとき:
次の状態に到達できなかった、あるいは望ましくない結果が得られた場合、直前のバックアップに戻って再試行する
6. 繰り返し
目標状態に到達するまで、ステップ 4 と 5 を繰り返す
進行が停止した(=これ以上有効な「次の状態」が設計できない"詰み"に陥った)場合:
初期状態など確実に復帰可能な状態まで戻り、別のルートからの試行を検討する
※ 目標到達が判断できなければ1に戻る
7. 目標到達の検証
目標状態に到達したことを確認する
例1)テスト:仕様に沿った検証項目により、期待された動作が確認されるかどうか
例2)ベンチマーク:定量的な性能比較により、目標を満たしているかを評価
例3)理論的説明:論理的・演繹的に、目標状態の要件をすべて満たしていることを証明する
例4)専門家:詳しい人に説明して確認をもらう
ーーー
2025/6/5 19:17
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