集団浅慮
グループシンク(集団浅慮)
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日本の多くの組織や企業は同質性の高いメンバーで構成されています。具体的に言えば、組織のマジョリティ(多数派)は日本語を母語とする男性で異性愛者ということになります。このような同質性の高い集団では、グループシンク(集団浅慮)が起こりやすくなることが分かっています。
グループシンク(集団浅慮)とは、同質性の高い集団で働きやすい集団心理で、集団で合意形成をすることによって、個人で考えた方針やアイデアよりも質が劣り、好ましくない結論を導き出してしまうことを言います。例えば、様々な研究において、同質性の高い組織では下記のような問題点が指摘されています。
1)集団の実力を過大評価してしまう
2)不都合な悪い情報の遮断してしまう
3)内部からの批判や異議をゆるさなくなる
4)他の集団をきちんと評価しなくなる
5)疑問を持たないように「自己検閲」が働く
6)全員一致の幻想を持つ
7)逸脱する人を許さず、合意するように働きかける
8)集団内の規範を重視する