第五世代前期型戦闘機(TK-119~TK-125)
設計指針
第四世代機は確かに従来機と比べて高い性能を示した。しかしながら空戦において以下のような問題点が露呈した。
(1)エンジンの信頼性の不足
ローカルでの実験では特に問題はないが、マルチ環境に持って行った際にエンジンが爆散する現象が多々見られた。
これゆえに高速域では定期的にエンジンカットを行う必要があり、パイロットの負担が極めて大きかった。
(2)加速性能の不足
空戦の映像記録を振り返ったところ、撃墜されているのはおもに旋回時の減速したときであり、減速からの復帰が遅いことが敵機に撃墜の機会を与えていることがわかった。
(3)機体状況の監視が困難
筆者は主に両手キー操作で機体を操縦しているため主にコックピット視点での操縦になる。よって速度リミッタ―の動作状況やエンジン回転数などを監視するのが非常に困難となっている。
これらを踏まえたうえで第五世代機に求める性能は以下のとおりとした。
(1)安定して高出力を出すことが可能なエンジン
(2)高い加速度を出すことが可能な軽量フレーム
(3)自動速度リミッター、エンジン自動制御回路などのアビオニクスの搭載
主に採用した機体構造
(1)圧縮エンジン
https://gyazo.com/9376d48a6c5b2cc7a3185c466e996593
はむさんの機体を参考にして3重丸鋸圧縮エンジンを開発した。出力だけ見れば従来のエンジンと同程度であるが、エンジン質量が大幅に減少したことや、最大回転数で回しても自壊し辛いなどかなり信頼性が向上した。
(2)負空気抵抗主翼
https://gyazo.com/2a68ca2d5e67c3c8e9dddcde3ea4df1f
平たく言うと全謎加速主翼。謎加速はいわば負の空気抵抗をもつ機構なので、これを多く搭載することでエンジンや機体の空気抵抗を相殺しようと考えた。また、エンジンが自壊した場合に影響を受けにくいように外側フレームにペラを取り付けており、その際に機体空気抵抗の総量が負となるため滑空しての飛行が可能となる。要は生存性が上がる。
(3)前倒し水平化ペラ
https://gyazo.com/ff2d73f23451d22e2aace1ccc0e55d3f
みんな大好き前倒しペラカナードに搭載すると旋回時の減速がかなり低減された。
(4)マルチラダー
https://gyazo.com/a240e5c6b93df93c0022d7c917ffefd7
ラダーはエレベータとことなりカナードと尾翼の使い分けで効きを変更するといったことがやりづらいのでラダーを計4つに増設して使い分けることにした構造。高速域でのラダーの効きすぎによる自壊がかなり減少した。
無動作状態
https://gyazo.com/2a8ae74cedcedb8c27d922162be86067
反動作状態
https://gyazo.com/97668954f03f65ec7ef49f5cf325047e
全動作状態
https://gyazo.com/dc04ef8c26703fa1e36f0f68e5bfe2a5
(5)コックピット速度計
https://gyazo.com/cf516da38fdb237d7a08c6e2b839a7ee
コックピットに速度計を置き、飛行中の速度やリミッターの動作状況をアナログで監視できるようにした。
直観的でわかりやすい。なによりかっこいい。
↓空戦中にリミッターが動作した状況。
https://gyazo.com/b11f8851c7f081433f9c6259188e80eb
実際に開発した機体。
・TK-119 開発コードKillifish(メダカ)
https://gyazo.com/e3658a32daf1fad82ef3b39deba1232e
第五世代先行試作機。機体中央にエンジンを配置し、フレームを最小限とした機体。重量は73。離陸と同時にランディングギアをパージする。「軽量機を大出力エンジンで振り回す」を体現した機体。なおラダーやピッチは動翼が一つしかないため後継機と比べて旋回性能は低め。(といいつつガンギマリはできる)
・TK-120 開発コードDevilfish(タコ)
https://gyazo.com/537244d428ef4ea67661c22c7b8b025c
第五世代で最初に実戦投入された機体。謎加速による高速化、機体の軽量化によりトンデモ速度・加速度でとびまわる。しかも空力調整は直進できるギリギリであり、旋回性能も無茶苦茶である。
機体重量は70、最高速度は2000km/h、最大加速度は10Gで観測した最大旋回負荷は180G。
リミッター未実装状態で空戦に出撃したところまともに操舵できず、ジグザグ機動で飛んでいくやべぇ機体になった。
攻撃パターンは敵機の視界外から突っ込んで一撃離脱…とみせかけてその場で急反転して再攻撃を繰り返すスタイル。
リミッター実装後はまともに扱えるようになったものの旋回速度が速いため等速再生では画面酔いでパイロットがダメージを受ける。ある意味ロマン満載の機体。(開発コードの元ネタは交響詩篇エウレカセブンに登場したLFOのターミナス type B303)
・TK-121 開発コードSwordfish(メカジキ)
https://gyazo.com/07b393b413d2af80a615aa3c0974db15
TK-120の性能をそのままなんとか扱えるように抑え込んだ機体。
エレベータが複数存在し、速度域によって使い分ける仕様になったほか、エンジンペラは機体後端に移動して旋回性能を抑えてある。旋回性能はTK-120より落ちたけどその分減速しづらくなっているため飛行中はほぼ時速1000km/h超えである。
機体重量は77、最高速度は2000km/h、最大加速度は9.5G。
加速性能が十分高いため広めの空戦ステージであれば戦闘中に限界速度である時速2000kmに達することも少なくない。
敵機とヘッドオンで接近し、衝突直前で機銃を乱射したのち急速に機首上げして離脱する戦法をよくとる。(なおたまに失敗して敵機に突っ込む。)
なお、動翼を減らし、旋回時の減速をさらに小さくしたTK-121Sが存在し、現在の主力機となっている。
ちなみに開発コードの元ネタはカウボーイビバップに登場したソードフィッシュⅡ
https://gyazo.com/638fb786542b8b1364322bd2454ddd8f
・TK-123 開発コードCrayfish(ザリガニ)
https://gyazo.com/31d3f4d7a7cec6bb803b8762e1b07a70
TK-120の格闘戦能力のみを抽出し、速度性能を控えめにした機体。といいつつ時速1500km/hはでる。
高速域で自壊しないように可変カナードを装備しており、そのため機銃搭載スペースが機首になくなったので翼内機銃を4門としている。
この機体を用いた戦法を編み出せていないので現在格納庫で待機中。
・TK-124 開発コードCuttlefish(コウイカ)
https://gyazo.com/e745163eee0870ecfca3905e752171d1
あ、そっちに進むのね。
垂直カナードを装備した牽引式機。エンテ型機を逆向きにしたように見える機体。エンジンは圧縮錘式エンジンとなっており、TK-121とTK-123の性能を平均したものを目指した。が、初の空戦でエンジンが爆散して空中分解する事故を起こした。原因は錘式エンジンにあり、謎加速によってエンジン抵抗をキャンセルした結果、高速域でエンジン回転をさらに加速させる方向に空力が発生するためこれにより回転数が臨界点を超えて自壊したと考えられる。(ローカルと比べてマルチではエンジンが自壊を起こしやすくなっているためローカルでは事故が発生しなかったと推測。)丸鋸の回転数を1.0倍まで削ったところ分解事故は発生しなくなった。
daichi先生からのアドバイスにより、後方に敵機が接近した際、0.3秒のみ後方カメラをエミュレートするアラートカメラを実装してある。実際の空戦ではこの機体の後ろにつく機体が見られなかったためアラートカメラとしては役に立たなかったが、ヘッドオン攻撃時の撃破確認など思わぬ用途が見つかった。
ちなみにこれ以外の機体に実装されていない理由はスペースがない、もしくは十分高速なので後ろにつかれることがあまりないから。
https://gyazo.com/c1ae56a395f9d02c7603458519d0d2f3
実をいうと空戦における撃墜成功率はDevilfishやSwordfishよりも高い。
まともなエイム力が無い作者からすると高速で接近・攻撃するような機体よりも無茶な操縦に耐えて敵機の後ろに張り付けるこういう機体のほうが弾を当てやすいのかもしれない。(と、最近気づいた。)
というか高速機だと敵機と相対速度を合わせられん。
・TK-125 開発コードJellyfish(クラゲ)
https://gyazo.com/74b747b72e8c9cb24ceeaa52b14b3a80
圧縮エンジンを丸ごと傾けて推力偏向を行い、低速域での旋回性能を上げようとした機体。
フレーム剛性が不足しており、たまに空中分解を起こすうえ、重量が増大したため開発停止。
※おまけ TK-122
https://gyazo.com/4e83142dc62af54c473ddad7446edac9
金曜ロードショーで「風立ちぬ」見た後でつくった機体。
「エンテ型機が主流となった世界線での日本軍機」的なイメージで作った。
第五世代機に使った空戦用技術を用いて設計したため非常に性能がよいが、旋回性能がややきついため遊覧飛行鯖には出れていない。