レギュ作成と運営ののすゝめ
Besiegeマルチって楽しいですよね。
時には自分が思いついたレギュレーションでわいわいやりたいときもあるかもしれません。
というわけでレギュ作成のやり方と気を付けといたほうがいい点をまとめときました。
レギュ作成編
0. 前提
レギュを作成する場合は下記の3条件を満たしている必要があります。
①新規性があること。あるいは既存レギュと明確な差別化ができること。
既に似たようなレギュが存在する場合そのレギュが何故開かれていないのかを確認する必要があります。
Discordの過去ログやWikiなどを漁ったり、古参勢に聞いたりして過去に類似したレギュが無かったか漁りましょう。
もし類似したレギュが過去に廃れていても、その原因を確認して対処すれば問題ありません。
②十分な参加人数が見込めること。
レギュ主はあくまで鯖の住人に遊び方の提案を行うだけです。なので参加してくれる人がいなければそもそもレギュは成立しません。というわけで需要がある内容か、多くの人が作れるマシンのレギュかどうかは十分に吟味する必要があります。
③レギュ主が当該分野にたいして十分な知見を持っていること。
レギュ主は自身で作るレギュに抜け穴がないか確認したり、試作機・試作マップを作ったりする必要があります。これにはある程度基礎的な知識が必要です。
これを満たせない場合はレギュを新規作成するのは避けたほうがよいです。
既存レギュの派生版みたいな形でイベントとして開くこともできるのでそういった方向を模索してみてもよいかもしれません。
1. 目標設定
まずレギュで何をやりたいかを明確にしましょう。
例えば人型メカで戦いたい場合というだけでも
・射撃重視 or 近接重視
・重厚感重視(ガサラキやボトムズ風) or 機動性重視(4系ACやガンダム風)
・部位破壊の有無
・操作系(TPS or FPS)
という風にかなりいろいろバリエーションがあります。これらを全部無理に取り込もうとするとレギュが破綻する場合が多いのである程度やりたいことは絞りましょう。(海戦レギュや宇宙戦艦レギュに二脚をねじ込むとかすると破綻します。)
この際既存レギュと内容が被ったりする場合があるのでその際は何故新たにレギュを作る必要があるのか吟味しましょう。
内容が被ると既存レギュの人口を削ったり新規層の混乱を招いて結果的に界隈の不活性化を招きます。
2. レギュ文設定
やりたいことが決まったら簡単なレギュ文をまとめましょう。
この際に気を付けることとして
文章は分かりやすく簡潔に(できれば空戦みたいに必要最低限の記述で完結するのが理想)
未定義のあいまいな表現を使用しない(例:”誉ある機体を作ること”、”かっこいい機体を作ること”)
不文律を使用せず、第三者が見て機体を作成できる内容であること
などが挙げられます。特にあいまいな表現を多用した場合新規さんがレギュに参加した際に文句を言われる状況が発生してしまい、新規が入りづらく廃れていってしまいます。
3. 試作機、試作マップ作製
2で作ったレギュが機能するかどうか、機体とマップを作ってテストする必要があります。
これをクリアする前にDiscordなどで議論を始めてしまうとレギュ主を含め誰も機体の実際の挙動を知らないので不毛な議論が続いてしまうことになります。
ブロック数のバランスや機体の速度、加速度性能。マップ移動時の機体の壊れやすさなどはここでテストしておく必要があります。
4. テスト鯖
ここまでの内容を経てはじめてDiscordで情報共有、テスト鯖開催という流れになります。
このタイミングで公式鯖Scrapbox(ここ)に投稿すると良いでしょう。(それまでは個人用Scrapboxで編集しとくと便利)
炸裂などのダメージバランス、相手の機体の機動性の確認については対人戦で初めて分かることになるのでここでテストされることになります。
なおここで人が集まらなかった場合は残念ながらレギュ前提の②を満たしていないことになり、断念することになります。
5. 初回バランス調整
4の結果をうけて参加者と一緒にバランスを調整することになります。
参加者の要望もここで取り込み、より多くの人が参加したくなる方向性にレギュを調整しましょう。
6. リリース
何度かテスト鯖をやってようやくレギュリリースになります。
レギュ運営編
ここからが地獄だぞ。
・サーバー開催頻度
目安ですが週1~2くらいがちょうどよいです。
週3以上だと参加者の機体作成が追い付かず、参加日程が分散→過疎化→衰退という流れになってしまいます。
・レギュ調整
レギュを維持していくうえでバランス調整が必要になる機会は何度かあります。
その際にやってはいけないことをいくつか挙げておきます。
特定個人の機体の使用停止を目的とした規制の追加
Besiegeのサーバーには様々な技術力を持った人がいますが、中にはずば抜けて高い技術力や発想力でレギュの網目をかいくぐって見せるプレイヤーがいます。そうした人が作った機体を力づくで禁止するのは確かに容易ですが、これは「レギュ主が単に気に入らなかった機体を規制しているのでは」という風に捉えられ、レギュ主の信用を失墜させかねません。
参加者の意向を無視したバランス調整の強行
レギュレーションは参加者によって成り立っているため、多くの参加者の意向を無視したレギュ改変を強行すると参加者が急減し、レギュが廃れます。参加者から反対意見が多く上がっている場合はレギュ改変の強行は避けましょう。
高頻度でのレギュ変更、既存機体の使用停止
高頻度でレギュを変更し、それによって既存機体が使えなくなるような状況が頻発すると参加者の機体作成が追いつかなくなったり、一度レギュを離れた人の再参加が難しくなってレギュが廃れます。レギュ変更は何度も繰り返すのでなく実行タイミングを吟味し、既存機体に影響を与えるレギュ変更は避けるべきです。
・レギュ議論