実践共同体の学習
from 組織エンジニアリング
参考
実践共同体の学習
実践共同体における学習と熟達化
実践共同体
実践共同体
構成要素
共同体
実践
領域
目的
学習
特性
境界横断性
非公式性
自発性・自律性
相互作用性
機能
知識創造・共有・保持
学習促進
境界横断
価値観/文化変容
実践共同体の学習メカニズム
非規範的視点
Q&A.icon非規範的視点とは?
境界横断
学習スタイル
熟達学習
正統的周辺参加、実践共同体への従前的参加と相互作用を通じて、あるいは不参加や所属を通じて熟達や知識獲得を図る
複眼的学習
組織や実践共同体間の規範的・非規範的な視点の際から相対化・客観視することで学習
越境学習
境界横断的学習、企業組織や実践共同体の境界横断を図り、そこから実践知を獲得しながら人的ネットワークを構築する
循環的学習
企業と実践共同体の学習のループ。二重編み組織構造の中で企業の問題意識を実践共同体で検討し、また現場に持ち帰る
実践共同体の種類
熟達型:比較的規模が大きく活動頻度が低い実践共同体
高密度な相互作用による成員の熟達、学習の促進
同質的で小規模故に非公式性も高いため、高い親近感やメンバーに対するコミュニティ感覚も高い
主な学習スタイルは、熟達的学習、循環的学習、複眼的学習
主な成果としては、メンバーの熟達/知識創造/暗黙知の活用といった低次学習、高い相互作用からのアイデンティティ構築
Q&A.icon高い相互作用からのアイデンティティ構築とは?
交流型:比較的規模が大きく活動頻度が低い実践共同体
特徴
境界横断的で、幅広い人々との相互作用が可能であり、そこから知識や情報の共有もできる
同質性も低く多様な人と交流できる。非公式性は高くなく、親近感も中程度であるのに対し、多くの実践共同体を結びつける境界横断性の高さが特徴。多くの人々が同じ理念や目的のために働いているというコミュニティ感覚が高い
主な学習スタイルは、越境学習、複眼的学習
主な成果は、知識共有、人的ネットワークの構築、多様な観点から自らを客観視する複眼的学習による価値観の変容
2つの共同体を併存させ相互補完させる
熟達方の実践共同体で知識を創造、共有したあと、複数の実践共同体の成員が集まって、交流型の実践共同体を構築する
実践共同体同士の越境が促進され、熟達方の相互作用をも促進する。そして、より広範囲の実践共同体を巻き込んだ上位の実践共同体を構築される
論点
実践共同体による成果が学習の促進としたときに、その学習の促進が経営的せいかにつながるか?は議論していない